アイスプラント(アイスプランツ)の育て方・栽培方法

アイスプラントの収穫について

1.アイスプラントの特徴と栽培時期


アイスプラントの育て方手順に沿って、畑やプランターでアイスプラントを栽培してみましょう!
アイスプラントはプランターでも育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

アイスプラントの栽培データ
■アイスプラントの栽培難易度:★★★☆☆
■分類: ハマミズナ科メセンブリアンテマ属
■原産地:南アフリカ
■主な旬:5月~7月、11月~翌年3月
■栽培時期:春まき、秋まき
春の種まき:2月~3月、植え付け:4月~5月、収穫時期:5月~7月
秋の種まき:8月~9月、植え付け:10月~11月、収穫時期:11月~翌年3月
■連作障害:少ない
■好適土壌pH:6.0~7.5
■発芽適温:15~20℃
■生育適温:5~25℃

アイスプラントの種や苗が買えるお店

アイスプラントの種や苗を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!

アイスプラントの特徴

アイスプラントは多肉植物で、南アフリカが原産とされています。
日本では健康志向のニーズにより、近年注目されるようになった野菜です。
βカロテンが豊富で、生活習慣病などの予防やダイエット効果があるとされています。

茎や葉の表面に付いている水滴状のキラキラとした粒は、プラッター細胞と呼ばれる組織で、口に入れるとほのかな塩味がします。
サラダなどの生食のほか、お浸しや天ぷらなどにして、プチプチとした新食感を楽しむことができます。

家庭菜園初心者の場合は、市販の苗を植え付けて育てると栽培がしやすくなります。

アイスプラントの栄養素

アイスプラントは、βカロテンや土壌中から吸収したミネラルを多く含んでいます。
生活習慣病の予防、血糖値の低下作用、老化防止などが期待されているほか、ダイエットや肥満防止の効果があるとされています。

アイスプラントの主な品種

アイスプラントの種や苗は、ホームセンターや通販などで購入することができます。
『アイスプラント』『プチサラ』『プリアン』『プッチーナ』『ソルトリーフ』など。

アイスプラントの栽培ポイント

・気温が高いと発芽しないので、苗が最適。
・雨のかからない日当たりの良い場所で育てる。
・2週間に1回程度、薄めた塩水を与える。

アイスプラントの栽培時期

地域や品種によって異なりますので、タネ袋の記載事項を確認するようにします。
・春の種まき:2月~3月、植え付け:4月~5月、収穫時期:5月~7月
・秋の種まき:8月~9月、植え付け:10月~11月、収穫時期:11月~翌年3月

アイスプラントの連作障害

アイスプラントは、連作障害が少ない野菜です。そのため初心者にも育てやすい野菜です。

好適土壌pH

アイスプラントの好適土壌pHは6.0~7.5です。
アイスプラントは酸性土壌に弱いので、苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

2.アイスプラントの栽培方法(畑・プランター)

肥料

アイスプラントは、高温多湿の場所を避け、日当たりの良い場所で栽培します。
また、塩水を与えて育てるため、畑栽培よりもプランター栽培が適しています。

畑栽培の場合

種まき

アイスプラントは、育苗ポットに種をまきます。
3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、深さ1㎝ほどにして種を2~3粒まきます。
土を薄く被せて、表面を軽く押さえて土と種を密着させます。
種が流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。

発芽するまでは土が乾かないように管理し、霧吹きなどで水やりをします。
発芽したら間引きを行い、本葉3~4枚の頃までに1ポット1株にします。

土づくり

畑栽培では、日当たりと水はけの良い場所を選びます。
植え付けの2週間以上前までに、苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいてよく耕します。
畝立ては、幅60㎝、高さ10㎝にして表面を平らにします。

植え付け

本葉が5~6枚に成長したら、畑に植え付けます。株間は50~60cmにします。
畝に植え穴を作り、根鉢の土を崩さないようにして植え付けます。
アイスプラントの根は、繊細で折れやすいので丁寧に扱います。
株元に土を寄せて苗を安定させ、株がぐらつかないように軽く押さえます。
植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えます。

プランター栽培の場合

市販のポット苗を購入して植え付けると、栽培の手間が省けます。

用土

プランターや鉢で栽培する場合は、深さ20㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れます。

種まき

畑栽培と同じ手順で、3号ポット(直径9㎝)に種をまきます。

植え付け

栽培目安は、標準プランター(幅65㎝)で2株です。株間は25~30㎝にします。
ポットを逆さまにして苗を取り出し、根鉢の土を崩さないようにして植え付けます。
アイスプラントの根は、繊細で折れやすいので丁寧に扱います。
株元に土を寄せて苗を安定させ、株がぐらつかないように軽く押さえます。
植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えます。

3.アイスプラントの栽培手入れ

水やり

アイスプラントの水やり

アイスプラントは多湿を嫌うので、乾燥気味に管理します。
水をやりすぎると、根が腐って枯れてしまうことがあります。

畑の場合は、自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
土の表面が乾燥しているときは、午前中に水やりをします。

プランターの場合は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

植え付け後の水やり(塩水)

アイスプラントは、薄めた塩水を与えると生育が旺盛になり、食感の良い葉を収穫することができます。
植え付けから20日ほど経ったら、2週間に1回の頻度で、薄めた塩水を与えます。

塩分濃度は1~2%で、1ℓの水に対して大さじ1杯程度の塩を入れます。
塩分濃度を高くしても一度に吸収しないので、1~2%の濃度で足ります。
塩水を与えるときは、ジョーロでやさしく根元にかけてあげます。

追肥

追肥はほとんど必要ありませんが、苗を植え付けてから2週間ほどたったら、株の生育状況をみながら化成肥料を少量与えます。

プランター栽培では、化成肥料3~5gを株のまわりに施します。
希釈した液肥を与える場合は、1週間に1回程度与えます。

4.アイスプラントの収穫時期

アイスプラントの収穫

収穫適期

アイスプラントは、植え付けから1か月ほど経ち、葉が大きく育った頃が収穫適期です。
収穫する際は、主茎の先端をハサミで切り取って収穫します。

葉を2~3枚残して摘み取ると、わき芽が次々と伸びてきますので、続けて収穫することができます。
葉が大きく育ちすぎると食味が落ちるので、早めに摘み取って収穫するようにします。

5.アイスプラントに発生しやすい病気

アイスプラントの病気

アイスプラントは、病気に強い野菜です。
そのため、枯らしてしまわない限りは元気に育ってくれます。

6.アイスプラントに発生しやすい害虫

ネキリムシ

ネキリムシは、カブラヤガ、タマヤナガなどの蛾の幼虫の総称です。
成虫が葉や茎に卵を産み付け、幼虫は孵化すると土に潜ります。
幼虫は夜行性で、夜中に地際の茎や葉を食害します。食欲が旺盛で、元気な苗を食べ尽くしてしまいます。
防虫ネットで覆い、成虫の飛来を防止します。

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