バジルの育て方・栽培方法

バジルの育て方・栽培方法

1.バジルの特徴と栽培時期


バジルの育て方手順に沿って、畑やプランターでバジルを栽培してみましょう!
バジルは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメのハーブです。

バジルの栽培データ
■バジルの栽培難易度:★★☆☆☆
■分類:シソ科
■バジルの旬:7月~9月
■栽培時期:春まき
■栽培方法:種、苗
種まき:4月~5月、苗の植え付け:5月~6月
■収穫時期:7月~9月
■連作障害:出にくい(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■生育適温:15~28℃
■バジルの苗や種が買えるお店
バジルの苗や種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

特徴
バジルは、熱帯アジア地域を原産とするシソ科の多年草ですが、寒さに弱いことから、日本では1年草として扱っています。生育適温は15~28℃と高めですので、気温が十分暖かくなり遅霜の心配がなくなってから種まきをします。たくさん栽培する必要がなければ、市販の苗を購入して栽培すると早くから収穫することができます。
バジルの種や苗は、ホームセンターなどで販売されているので、簡単に入手することができます。
バジルには多くの品種がありますが、一般にバジルと呼ばれているのは『スイートバジル』で、シソによく似た香りがします。
バジルの旬は7月~9月で、花が咲くと葉が固くなって香りも変わってきますので、花芽が出たら早めに摘み取るようにします。
バジルは、イタリア料理に欠かせないハーブで、パスタやピザなどにも多く利用されています。
バジルは、庭の片隅やベランダなどでも手軽に育てられるので、おすすめのハーブです。

品種
バジルの品種としては、『スイートバジル』『ジェノババジル』などの大葉系品種、『ブッシュバジル』『ピッコロバジル』などの中小葉系品種、『ダークオパールバジル』などの赤葉系品種など多数の品種があります。

栄養素
バジルの栄養素としては、β-カロテン、ビタミンE、カルシウムなどが多くに含まれています。オイゲノール、シネオールなどの香り成分には、食欲増進、リラックス効果、集中力を高める効果があるとされています。
バジルには、抗菌作用もあるため、風邪などの予防にも効果があると言われています。

コンパニオンプランツ
コンパニオンプランツは共栄作物、共存作物とも呼ばれ、お互いの成長に良い影響を与える植物の組み合わせのことをいいます。家庭菜園でよく利用されている手法で、病害虫を抑制する働きもあります。
バジルは土中の水分をよく吸収するため、トマトやナスの近くにバジルを植えておくとトマトやナスの風味が増しておいしくなると言われています。

バジルの苗

栽培時期
種から栽培する場合は、4月~5月に種をまき、発芽したら本葉3~4枚の頃に間引きを行い、本葉が5~6枚になったら畑やプランターに定植します。
バジルは寒さに弱く、霜にあたると枯れてしまうので、気候が十分に暖かくなってから種まきをします。
種まきからスタートしても1ヶ月ほどで収穫ができるようになり、上手に育てると10月初旬頃まで収穫ができます。

栽培のポイント
バジル栽培のポイントは、①日当たりのよい場所で育てる、②水切れに注意し、肥料を十分に与える、③花芽が出てきたら摘芯をすることです。
鉢やプランターで栽培する場合は、水切れと肥料切れに注意します。水不足で乾燥すると葉が固くなってしまい、肥料が不足すると、葉が黄色くなって生育も悪くなります。
草丈が20㎝程度に生長したら、株元から約10㎝のところで先端部分を摘芯します。花を咲かせると葉が固くなって新しい葉も出なくなるので、つぼみができたら早めに摘み取るようにします。

好適土壌pH
バジルの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
日本の土壌はほとんどが酸性ですので、畑栽培の場合はあらかじめ苦土石灰をまいて、よく耕してから栽培をするようにします。

連作障害
連作障害はあまり出ない植物ですが、1~2年あけると良いでしょう。

2.バジルの栽培基本(畑・プランター)

肥料

バジルは、種・苗のどちらでも栽培できます。成長が早くて育てやすいのは、苗を植え付ける方法です。

畑で栽培
畑で栽培する場合は、水はけの良い場所が適しています。
土壌の酸性が強い場所では、植え付け2週間前に苦土石灰1㎡当たり100gをまいてよく耕しておきます。
植え付け1週間前になったら、完熟堆肥1㎡当たり2kg、緩効性化成肥料1㎡当たり100gを混ぜ込んでよく耕します。その後に幅60cm、高さ10cm程度の畝を立てておきます。
市販のポット苗を購入するときは、本葉4~5枚の濃い緑色のしっかりとした苗を選びます。
植え付けの際は、根鉢を崩さないように取り出し、苗の土の部分が少し隠れる程度まで土を被せます。
株間は30~40cmにし、2列以上植える場合は条間50~60cmにします。植え付け後は、たっぷりと水やりをします。

種まき
種から栽培する場合は、育苗ポットなどに種をまき、発芽した丈夫な苗を植え付けるようにします。バジルの発芽温度は20℃以上ですので、種まきの時期は4月下旬~5月が適しています。
種は、3号ポット(直径12cm)に等間隔で4~5粒をまきます。バジルは好光性で暖かい環境を好むので、覆土はなるべく薄くすることがポイントです。
発芽するまでは、土が乾燥しないように水を与えて日光が当たる場所で育てます。
本葉3~4枚の頃に成長が遅い株を間引きし、本葉5~6枚程度になるまでに一本立ちさせておきます。
本葉5~6枚に育った苗は、5月中旬に畑に植え付けをします。八重桜が咲くようになり、遅霜の心配がなくなった頃が適しています。

プランター・鉢で栽培
プランターで栽培する場合は、標準サイズ(60~65㎝)で2~3株が適しています。鉢で栽培する場合は、7号鉢(直径21cm)で1株にします。深さ30㎝以上の容器を利用すると良く育ちます。
水はけを良くするために、容器の底に鉢底石や軽石を敷き詰めておきます。
用土は、市販のハーブ用培養土や草花用培養土を使用すると手軽です。用土を自分で作る場合は、赤玉土7、腐葉土3などの割合で配合し、大さじ1杯ほどの苦土石灰と緩効性化成肥料を施します。

苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。複数植える場合は、お互いに根が触れ合うことがないように株同士の間隔を十分に開けておくことがポイントです。植え付け後は水をたっぷりと与え、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
バジルは日光を好みますが、夏の炎天下などの強すぎる日差しには注意が必要です。夏の日中は、プランターや植木鉢を半日陰に移動させるようにします。

3.バジルの栽培手入れ

水やり

水やり
バジルは乾燥に弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。水やりは午前中に行います。やや湿り気のある土のほうが良く育ちます。
畑栽培では、自然の降雨で足りますので、定植後の水やりは基本的に必要ありません。晴天の日が続いて土の表面が極度に乾燥している場合には、しっかりと水やりをします。夏場の乾燥にも注意し、土の表面が白く乾燥していたら水やりをします。畑栽培であっても、内部の土が軽く湿った状態を保つことが大切ですので、カラカラに乾燥させないように注意します。

プランターや鉢栽培の場合も、土の表面が白っぽく乾いてから水やりをします。特に夏場の乾燥には注意が必要ですが、湿り気が残っている場合には水やりは不要です。
水やりの際は、容器の底から水が流れ出るまで株元にたっぷりと与えます。受け皿にたまった水は、過湿の原因となるので、必ず捨てるようにします。水の与え過ぎは根腐れになりますので、適度に与えるようにします。

追肥
追肥は、植え付けてから2週間後に施します。その後は、株の様子を見ながら2週間に1回程度の割合で化成肥料や液体肥料を施します。
プランターや鉢の場合は、葉の広がりに合わせて株元に2~3g程度をまき、表面の土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄をします。畑の場合は、株元に化成肥料30g/㎡をまきます。
肥料が切れると下葉が黄色くなって小さくなり、生育も悪くなりますので肥料切れに注意します。一方、肥料を与え過ぎると「肥料やけ」を起こすので、与え過ぎにも注意します。
追肥の期間は、9月中旬くらいまでが目安です。
追肥は、窒素成分の多いものは避けるようにします。窒素成分が多いと葉が大きく広がって色も濃くなりますが、病害虫の被害に遭いやすくなります。

摘芯
6月中旬頃から気温が上がってくると、草丈がどんどん伸びてきます。草丈が15~20cm程度になったら、地面から2~3節目で、小さなわき芽が出ている上を切り取ります。この作業を「摘芯」と呼びますが、摘芯をすることによって、わき芽が生長して収穫量も増えてきます。
7月になると花芽もつきはじめますが、花を咲かせると株の勢いが弱まります。葉の香りも変わり、葉が硬くなってくるため、花芽が見えたら早めにつぼみを摘みとるようにします。
7月中旬になったら、株全体を半分程度の長さに切り詰めてもかまいません。切り詰めることによって新芽が伸びてきて、秋にもう一度収穫することができます。

除草
畑栽培では、雑草が生えてくるので除草をする必要があります。
花を咲かせる雑草については、全てを除草せずに少しだけ残しておくことがポイントです。
バジルには害虫が付きやすいという性質がありますが、強い香りの花を咲かせる雑草が近くに生えていると、雑草のほうに害虫が付いてくれます。
野生化したカモミールなどは、強い香りが虫を引きつけてくれますし、アブラムシの天敵であるテントウムシも集まって来るので好都合です。

4.バジルの収穫時期

バジルの収穫

収穫適期
バジルは上手に栽培をすれば、6月中旬~10月上旬まで収穫することができます。
草丈が15~20cm程度になったら、地面から2~3節目で小さなわき芽が出ている上の部分をハサミで切り取って収穫します。
収穫量を増やすコツは、こまめに摘芯してわき芽を多く出させることです。摘芯することによって、わき芽が左右に出てきますので、長く収穫を続けることができます。

バジルは成長するにつれて、葉が生い茂って花穂が出てきます。剪定や摘芯をしなければ7月~9月頃にかけて白い花を咲かせます。種を収穫する予定がなければ、花穂ができたら早めに摘み取り、タネを付けさせないようにします。花穂を摘むことによって、収穫を長く楽しむこともできます。
収穫を続けていると肥料切れになってきますので、葉色が薄くなってきたら定期的な追肥も忘れないようにします。
寒さには弱いので秋になると自然に枯れてきますが、収穫が終わったら株全体を刈り取ります。

枯れる原因
バジルは一年草のため自然に枯れてきますが、秋が来る前に枯れてしまう場合があります。枯れる原因として多いのが低温や強い直射日光です。
春に一時的に気温が下がると枯れてしまいますので、種まきや苗の植え付け時期が早すぎないようにします。
強い直射日光も枯れてしまう原因ですので、夏場の時期はプランターや鉢を半日陰に移動するようにします。
このほか、病気や害虫にも注意が必要です。

5.バジルに発生しやすい病気

バジルの病気

うどんこ病
葉や茎にうどん粉を振りかけたような白い斑点が現れます。白い粉の正体はカビで、被害が進むと株全体に広がり、枯れてしまうこともあります。カビは、空気が乾燥した環境を好むため、乾燥時には水を切らさないように注意します。種まきの時点で株間を十分取り、日当たりや風通しを良くして対処します。
窒素肥料が多すぎた場合もうどんこ病が発生しやすいので、窒素肥料を与えすぎないように注意します。
うどん粉病が発症したら、白い斑点が出た葉は早めに切り取って撤去処分します。葉を除去する際には、白い粉が他の葉に飛んで付着しないようにします。
発生初期であれば、希釈した重曹や食酢を葉にスプレーする方法もおすすめです。

灰色かび病
灰色かび病はカビによる病気で、気温が20℃前後とやや低く、雨が降り続くような湿度が高い環境で発生しやすくなります。土の中にいる病原菌が、茎や葉などに付着して発病します。
最初は水がにじんだように褐色のシミができ、やがてカビが密集して腐敗し、株が枯れてしまいます。
日当たりや風通しが悪いと発生しやすいため、密植を避けるとともに、窒素肥料の与え過ぎに注意し、過剰な追肥を控えます。水やりの際は、葉の上からの水やりを避け、株元に与えるようにします。
発病した場合は、発症部分を丁寧に取り除いて処分します。

軟腐病(なんぷびょう)
軟腐病は、野菜や花に多い病気で、地ぎわ部分や根がとろけて軟らかくなって腐敗します。被害部分は茶色になり、強い悪臭を放つのが特徴です。梅雨の終わり頃や、夏の高温多湿時に発生しやすくなります。
庭植えの場合は、畝を高くして水はけをよくします。発病した株は早めに抜き取って、撤去処分します。

6.バジルに発生しやすい害虫

アブラムシ
アブラムシは、体長1~4㎜ほどの害虫で、茎や葉に集団で寄生し、口針を刺しこんで植物の汁を吸収します。モザイク病やウイルス病に感染した植物を吸汁した際に体内にウイルスを取り込み、健康な植物にウイルスを媒介するやっかいな害虫です。アブラムシの飛来を防ぐには、0.8㎜以下の目の細かい防虫ネットで覆うか、キラキラテープを張って飛来を防御します。周りにソルゴーやムギなどのイネ科植物を植えて侵入防壁にしたり、寄生してもらうことも効果があります。
繁殖力が非常に旺盛なため、よく観察して見つけたら早急に駆除します。

ハダニ
ハダニは、梅雨明けから夏にかけて多発します。野菜、草花、果樹などに寄生する害虫で、体長が0.3~0.5㎜と小さく、肉眼では見つけにくい虫です。成虫は主に葉の裏に卵を産み、幼虫は葉の組織から養分を吸いとります。ハダニは、蜘蛛のように吐き伸ばした糸を風に乗せて飛来するので、防虫ネットを設置して予防します。乾燥が続くと発生しやすいため、敷きワラなどを施して高温乾燥にならないようにします。

ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウ蛾の幼虫です。ヨトウ蛾は夜間に産卵し、数百個の卵を葉に産み付けます。幼虫は集団で行動し、一晩で植物の葉を食い尽くすほどの害虫です。苗の植え付け時に防虫ネットで覆うと産卵の被害を抑えることができます。葉の裏をこまめに観察して、卵を見つけたら潰して駆除します。成長した幼虫は、日中は株元の地面に潜って隠れているので発見が困難ですが、株元を割りばしで掘って捕殺する方法もあります。
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