ブロッコリーの育て方・栽培方法

ブロッコリーの育て方・栽培方法

1.ブロッコリー栽培の特徴と時期


ブロッコリーの育て方手順に沿って、畑やプランターでブロッコリーを栽培してみましょう!
ブロッコリーは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ブロッコリーの栽培データ
■ブロッコリーの栽培難易度:★★★☆☆
■分類:アブラナ科アブラナ属
■原産地:地中海沿岸
■ブロッコリーの旬:4~5月、10~12月
■栽培時期:春まき・夏まき(苗:春植え・秋植え)
春の種まき:2~3月、植え付け:3~4月、収穫:4~5月
夏の種まき:7~8月、植え付け:8~9月、収穫:10~12月
■連作障害:あり(2~3年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:15~30℃
■生育適温:15~20℃
■ブロッコリーの苗や種が買えるお店
ブロッコリーの苗や種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

特徴

ブロッコリーは、地中海沿岸が原産地で、日本には明治時代に渡来しました。同じ仲間のカリフラワーが先に市場に出回り、ブロッコリーは健康ブームによって後から普及しました。どちらもキャベツの仲間です。
ブロッコリーは、緑の抗がん野菜とも呼ばれるほど栄養満点の緑黄色野菜です。こんもりと盛り上がって先端に出来る花蕾(からい)は頂花蕾で、小さなつぼみがたくさん集まったものです。
頂花蕾を収穫した後も、茎の付け根から出てくる側花蕾も美味しく食べることができます。ブロッコリーは、炒め物、シチュー、カレーの具やグリル料理など、洋風から中華料理まで幅広く使われています。
ブロッコリーは、種からも育てられますが、市販の苗を利用すると手軽に栽培することができます。

栄養素

ブロッコリーには、ビタミンC、βカロテン、カリウム、鉄分、食物繊維などが豊富に含まれています。野菜のなかでも特に栄養価が高く、ガンや動脈硬化の予防、生活習慣病の予防に効果があるといわれています。ビタミンCは、免疫力アップや美肌づくりなどに効果があります。豊富なビタミンCを効率的に摂るには、短時間でかためにゆでるか電子レンジで加熱します。
(写真)

品種

ブロッコリーの品種としては、『緑嶺』『緑帝』『緑笛』『ピクセル』『ハイツSP』『エンデバーSP』『グリーンビューティ』『グリーンコーラル』『クリア』『おはよう』『シャスタ―』『美緑408』『里緑』など様々な品種があります。ブロッコリーを改良した茎ブロッコリーの『スティックセニョール』や、ミニ品種の『ミニッコリー』などもあります。プランター栽培ではミニ品種がおすすめです。
ブロッコリーは連作障害を起こすため、2~3年はアブラナ科の作付けを避けます。前年と同じ場所に植えないで、他の場所を選んで栽培します。

ブロッコリー

栽培時期

ブロッコリーは比較的冷涼な気候を好みます。春まきと夏まきができますが、ブロッコリーは冷涼な気候を好むため、夏まきがおすすめになります。夏まきの場合は、7~8月に種まきをして8~9月に植え付けると10月下旬から収穫できます。春まきの場合、2~3月に種まきをして3~4月に畑に植え付けると、4~5月に収穫ができます。頂花蕾の直径が10~15cmぐらいになったら、切り取って収穫します。

栽培のポイント

ブロッコリーは、アブラナ科の野菜のため、アブラムシなどの害虫の被害にあいやすくなります。
栽培のポイントは、①日当たりが良く、水はけのよい環境で栽培する、②アブラナ科野菜の連作をしない、③防虫ネットを活用して害虫被害を予防する、④花蕾の適期を逃さず早めに収穫することです。

好適土壌pH

ブロッコリーの好適土壌pHは6.0~6.5ですので、苦土石灰をまいて土壌pHを調整します。

連作障害

ブロッコリーは連作障害を起こすため、2~3年はアブラナ科の作付けを避けます。前年と同じ場所に植えないで、他の場所を選んで栽培します。

2.ブロッコリーの栽培基本(畑・プランター)

肥料

■畑での栽培方法

育苗

ブロッコリーは、育苗ポットに種をまいて育苗します。夏まきの場合は、7~8月に種まきをします。野菜用培養土を3号ポット(直径9㎝)に入れ、手の指で深さ1㎝のくぼみを3~4箇所作ります。1穴に1粒ずつ種を入れて土をかぶせます。4~5日後に発芽しますので、本葉2~4枚の頃に生育の弱いものや形の悪いものを間引き、1ポット1株にして育苗します。

土づくり

植え付けを行う2週間以上前に、苦土石灰1㎡当たり100gを全面にまいて深く耕します。植え付けの1週間前になったら、堆肥1㎡当たり2㎏と化成肥料1㎡当たり100gを施して耕します。畝立ては、1条の場合には畝幅40~45㎝、高さは10~15㎝にします。

植え付け

苗の本葉が4~5枚に育ったら、畑に植え付けします。株間は40~45㎝にして、ポットよりも少し大きめの植穴を掘り、穴にたっぷりと水を注ぎます。水が引いたらポットから苗を取りだして、深植えにならないように植え付けます。根元を手で軽く押さえ、たっぷりと水を与えます。

追肥・土寄せ

追肥は、苗を植え付けてから本葉7~8枚の頃に、化成肥料1㎡あたり30gを株間に施し、周りの土と軽く混ぜて株元に土寄せをします。以後は1か月に1回、同量の化成肥料を施して土寄せをします。

■プランターでの栽培方法

ブロッコリーをプランターで栽培する場合は、大型サイズの容器を用意します。土作りを自分で行う場合には、赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを6:3:1の割合にします。これに石灰を用土10ℓあたり10~20g、化成肥料を用土10ℓあたり10~20gを混ぜます。土作りが大変だという場合には、市販の野菜用培養土を購入すると手間が省けます。

ブロッコリーは、種から育てると温度管理が難しいので、市販の苗を購入して植え付けると簡単です。苗を選ぶ時は、本葉4~6枚で茎が太く、葉の色が濃いものを選びます。病害虫の有無もチェックします。種から育てる場合は、畑栽培と同じような手順でポットに種をまき、本葉4~5枚になったら植え付けます。
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、野菜用培養土を7~8分目くらい入れてウォータースペースを作ります。根鉢の大きさの植穴を掘り、根鉢を崩さないようにポットから取り出して株間15~20㎝で植え付けます。株元の土の表面を軽く押さえ、たっぷりと水やりをします。プランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

追肥・土寄せ

追肥は、植え付け後2~3週間後に化成肥料10gを株の周りに施し、土と軽く混ぜ合わせて株元に土寄せをします。以後は、2~3週間ごとに同量の化成肥料を施し、土寄せをします。液肥を施す場合は、1週間に1回、水やり代わりに施します。土が流れて減ってきたら新しい用土を足し、株元に土寄せをします

3.ブロッコリーの栽培手入れ

水やり

水やり

プランター栽培では、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えます。湿度には弱いので水の与えすぎに注意します。また、夜間に水やりをすると「徒長」の原因にもなるので、水やりは日中、出来れば朝に行います。発芽してすぐの頃は水の勢いで苗が折れてしまうこともあるので、手で一度水を受けてから流し込むイメージで水やりを行う必要があります。

追肥

株を十分に育てるとブロッコリーの品質も向上するので、追肥を施して外葉を大きく育てます。1回目の追肥は、植え付けてから2~3週間後が目安です。ブロッコリーは、頂花蕾が出来てからも追肥を行ってしまうと、花茎空洞症の原因になり、つぼみの状態が悪くなってしまうので、頂花蕾ができた後の追肥は極力行わないようにします。なお、側花蕾も収穫できる品種は、頂花蕾の収穫後も追肥を施しておきます。

防虫ネット

ブロッコリーは、アブラナ科の害虫であるアブラムシやアオムシなどの被害を受けやすくなります。害虫の被害を少なくするため、防虫ネットや寒冷紗を掛けて虫の飛来と産卵を防ぐことが重要です。防虫ネットは、植え付け直後に速やかに掛けるようにします。苗に害虫が付いていないことを確認することも大切です。
害虫対策に「コンパニオンプランツ」もおすすめです。ブロッコリーのコンパニオンプランツに適した野菜は、レタスやリーフレタスなどです。

4.ブロッコリーの収穫時期について

ブロッコリー

株の頂点に出来ている頂花蕾の直径が10~15㎝になる10月~12月頃が収穫シーズンになります。頂花蕾の下の茎の部分を長めに切り取って収穫します。
収穫が遅れてしまうとつぼみが膨らんで食味が低下しますので、早めに収穫します。
側花蕾を収穫できる品種は、側花蕾の直径が5~6㎝になったらつけ根から切り取って収穫します。

5.ブロッコリーに発生しやすい病気

ブロッコリーの病気

ブロッコリーに特に多い病気には、菌核病や軟腐病が挙げられます。多湿によるものが原因で、水のあげすぎや水はけの悪さなどが影響します。

菌核病(きんかくびょう)

菌核病は、ブロッコリーの花蕾の部分に淡い灰褐色の病斑ができ、大きくなってやがて腐ってしまいます。菌核病を予防するためには、窒素肥料の過多に注意し、株間を十分にあけて風通しをよくします。発病した株は畑から抜き取って撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)

軟腐病は、外葉の地際部分が水で浸みたような状態になり、やがて灰褐色になり腐敗します。軟腐病を発病すると独特の悪臭を発するので気づきやすく、腐った部分から強い悪臭を生じます。高温多湿の環境下で育つと、ほとんどの場合この病気が発生してしまいます。水はけをよくして、窒素肥料の過多に注意します。発病すると治療ができないため、発病した株は撤去処分します。

根こぶ病

根こぶ病は、アブラナ科の作物だけに感染する病気です。病原菌が根から侵入して根に大小のコブができます。コブが導管を圧迫するため、地上部の茎葉が栄養を吸収できなくなり生育不良になります。アブラナ科野菜の連作を避け、水はけの良い環境で栽培します。発病したら、根こぶが腐敗する前に抜き取って撤去処分します。

6.ブロッコリーに発生しやすい害虫

ブロッコリーは、栽培期間が長いこともあり、害虫被害にあいやすい野菜です。生育初期にアブラムシ、アオムシなどの害虫が寄ってきますので、日頃から葉の様子をチェックしておきましょう。

アブラムシ

アブラムシは、多くの植物に寄生し、葉や新芽などの柔らかい部分に群がります。アブラムシが出す甘露でベタベタになりカビが生えて、すす病にもなります。アブラムシはウイルス病を媒介しますが、ウイルス病にかかると治療法はありません。繁殖力が非常に旺盛なため、見つけたら早急に捕殺するか、殺虫剤を株全体に散布して駆除します。種まき時や苗の植え付け時に粒剤を処理すると効果的です。

アオムシ

アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。幼虫は体が大きくなると食欲が旺盛になり、葉の葉脈を残して食べ尽くすこともあります。成虫は葉に卵を産みつけるので、防虫ネットを被せるなどして産卵を防ぎます。モンシロチョウを見つけたら葉の裏を調べて、卵や幼虫を捕殺します。薬剤を使用する場合は、定期的に薬液散布を行います。窒素肥料が多いと産卵されやすくなるので、適切な施肥量を守るようにします。

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