温州ミカン(みかん)の育て方・栽培方法

ミカンの育て方

1.温州ミカンの特徴と栽培時期


温州ミカンの育て方手順に沿って、温州ミカンを栽培してみましょう!
温州ミカンは比較的簡単に育てられるので、初心者の方にもオススメの果樹です。

温州ミカンの栽培データ
■温州ミカンの栽培難易度:★★☆☆☆
■温州ミカンの旬:10月~12月
■栽培適地:関東地方以西の暖地。暖地以外は鉢植え
■栽培方法:庭植え、鉢植え
■植え付け時期:3月~4月
■収穫時期:10月~12月

温州ミカンの苗が買えるお店

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特徴

温州ミカンは、日本原産で、江戸時代後期から栽培が始まり、明治時代に各地に普及しました。
一般的にミカンと呼ばれているのは温州ミカンのことで、中国の温州(うんしゅう)から伝わった種子から果実ができたことから名前がついたとも言われています。
温州ミカンは、温暖な気候を好むため、和歌山県、愛媛県、静岡県などで多く栽培されています。
生食やジュース、缶詰、お菓子などに利用されるほか、多くの機能性成分が含まれていることから、生活習慣病の予防や健康維持などの面からも注目されています。
温州ミカンは、関東地方以西の暖地が栽培に適していますが、関東地域でも「鉢植え」にして育てることができます。

栄養素

温州ミカンには、ビタミンC、カリウム、カルシウム、葉酸などが含まれています。特にビタミンCが豊富で、抗酸化作用や免疫力の向上、風邪などの感染症予防、老化防止、美肌などに効果があります。酸味の成分はクエン酸で、疲労回復や食欲増進の働きがあります。また、温州ミカンの色素成分にはガンの予防、皮の白いスジには動脈硬化の予防効果などが期待されています。

品種

温州ミカンの苗木は、ホームセンターや園芸店などで入手できます。品種には、早生種と普通種などがあります。
早生種は、寒さが厳しくなる前に収穫することができるのでおすすめです。早生種には『宮川早生』『興津早生』『上野早生』『日南1号』、普通種には『大津4号』『南柑20号』『青島温州』などがあります。

栽培ポイント

関東地方以西の暖地では、庭植えができます。関東地方などの中間地では、鉢植えにして日当たりが良い場所で管理します。
夏場の乾燥には特に注意し、1日2回たっぷりと水を与えます。
冬場は-5℃を下回ると寒さで枯れることがありますので、鉢植えの場合は室内に取り込むか、暖かい場所に移動します。

栽培時期

植え付け適期は、3月~4月です。収穫時期は品種によって異なりますが、早生種では10月~12月に収穫することができます。

2.温州ミカンの栽培基本(庭植え・鉢植え)

水やり

植え付け

秋から春にかけて、1~2年生の接ぎ木苗がホームセンターや園芸店などで販売されます。植え付け適期は、3月~4月です。苗木を早く入手した場合は、鉢などに仮植えをして適期になったら植え付けをします。

庭植えの場合
日当たりと水はけがよく、強い風が当たらない場所を選びます。植え付ける際は、直径、深さとも50cm程度の植え穴を掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、半分ほど穴に埋め戻します。苗木は、接ぎ木部分が埋まらない程度の高さにして、根を広げて据え付けます。残りの土を埋め戻すときは、棒などを使ってすき間ができないようにしますが、根を傷つけないように注意します。
棒苗は高さ50cm程度でカットし、支柱を側に立てて苗木を麻ひもなどで固定します。植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげます。

鉢植えの場合
用土は、果樹・花木用の培養土を使用すると手軽です。用土を自分で作る場合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1などの割合で配合します。1~2年生の接ぎ木苗は、7~8号鉢(直径21~24cm)を用意して、鉢底石を敷いてから用土を入れます。苗木を植え付ける際は、接ぎ木部分が土に埋もれないように注意し、根をよく広げて植え付けます。用土は容器の縁から3cm程度のところまで入れて、ウォータースペースを作ります。
棒苗は高さ30cm程度でカットし、支柱を側に立てて苗木を麻ひもなどで固定します。植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげます。
冬場は-5℃以下になると枯れてしまうので、日当たりのよい室内に取り込みます。また、鉢植えは根詰まりを起こしやすいため、2~3年たったら一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

3.温州ミカンの栽培手入れ(水やり・肥料・剪定)

ミカンの花

水やり

水切れを起こすと、落果や枯れる原因になりますので注意します。庭植えの場合は、水やりはほとんど不要ですが、夏場に雨が2週間ぐらい降らないときは水やりが必要です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、夏場は朝と夕方の2回与えます。

肥料

肥料は、3月に元肥として油かすなどの有機質肥料を施します。6月に追肥、10月にお礼肥を施します。追肥、お礼肥には速効性化成肥料を施すとよいでしょう。マイガーデンベジフルは、粒状タイプで元肥と追肥用に使用できるのでおすすめです。

整枝・剪定

植え付け時の棒苗は、庭植えは高さ50cm、鉢植えは高さ30cm程度でカットします。2年目の春に、主枝候補として3~4本の強い枝を残し、最終的にバランスの良い主枝3本を選んで開心自然形に仕立てます。樹形が整った4年目以降は間引き剪定を3月に行います。
枯れた枝、病気の枝、弱い枝、徒長枝、内向枝、下垂枝、立ち枝などを切って、日当たりと風通しを良くします。

間引き剪定は、樹全体の2~3割程度にします。また、前年に伸びた春枝に花芽ができるため、春枝は剪定しないようにします。
切り口が大きい枝には、トップジンMペーストやカルスメイトなどの癒合促進剤を塗っておくと病気の予防になります。

摘果

5月に花が咲きますが、2年生までは摘蕾や摘花を行って樹形作りを優先します。3年生は、良い実を数個残して摘果します。4年生以降は、花が咲くと多くの果実を付けますが、木の負担を軽くするため、7月~8月に摘果を行います。一般的には、生理落果が落ち着いた頃から、2回に分けて摘果を行います。最終的に、葉25枚程度で1果になるようにします。摘果する際は、形が悪いもの、傷があるもの、病気のもの、小さいものなどを優先して間引きます。

人工授粉

温州ミカンは、5月に開花して1本で結実するので、人工授粉を行う必要はありません。

4.温州ミカンの収穫時期

ミカン

収穫時期は、品種や地域によって異なりますが、宮川早生や興津早生などの早生種は、10月~12月に収穫することができます。翌年の花芽は1月~2月にできるので、なるべく12月中に収穫するようにします。
果皮が緑色からオレンジ色に色づいたら、ハサミで切って収穫します。切り取った果柄は、ほかの果実を傷つけないように二度切りにします。

5.温州ミカンに発生しやすい病気と害虫

ミカンの木

主な病気

主な病気には、黒点病、そうか病などがあります。
黒点病は、葉や果実の表面に0.5㎜ほどの円形の黒い斑点ができる病気です。枯れ枝で越冬した病原菌が、雨風で飛び散って葉や果実に付着して感染します。枯れ枝を除去するほか、整枝剪定を行って日当たりを良くし、剪定後の枝や葉は放置しないで撤去します。鉢植えは、雨の当たらない場所に軒下などに置くようにします。

そうか病は、葉や果実に発生する病気で、いぼ型の病斑ができます。前年に発病した病原菌が葉で越冬し、雨で周囲に飛散して葉の傷口などから侵入します。感染すると花が落ちたり、幼果が落果して収量が減少します。
発病した葉や果実は早めに除去します。窒素肥料のやりすぎに注意し、整枝剪定を行って日当たりと風通しを良くします。

主な害虫

主な害虫には、アブラムシ、カイガラムシ、ミカンハモグリガなどが挙げられます。
アブラムシは、植物全般に寄生する体長2~4㎜の害虫です。葉や枝の先端に群生して樹液を吸汁し、分泌する排泄物によってすす病を引き起こすことあります。食害されると葉が縮んだり巻いたりするため、木の生育が悪くなります。見つけ次第捕殺するか、ブラシなどでこすり取ります。発生が多い場合は、ベニカベジフルスプレーやベニカ水溶剤などで駆除します。

カイガラムシには多くの種類があり、発生部位や症状も様々です。枝や葉に集団で寄生し、樹液を吸汁して木を衰弱させ、排泄物から甘露を分泌してすす病を誘発します。歯ブラシなどでこすり落としたり、冬期にマシン油乳剤を散布して防除します。

ミカンハモグリガ(エカキムシ)は蛾の仲間で、絵を描いたように白いスジを残して幼虫が葉肉を食害します。白いスジの先端部分に幼虫がいたら、潰して駆除します。

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