ニラ(韮)の育て方・栽培方法

ニラの育て方・栽培方法

1.ニラの特徴と栽培時期


ニラの育て方手順に沿って、畑やプランターでニラを栽培してみましょう!
ニラは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ニラ(韮)の栽培データ
■ニラの栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類:ユリ科ネギ属
■原産地:中国
■主な旬: 4月~10月
■栽培時期:春まき、秋まき
春の種まき:3月~4月、植え付け:6月~7月、収穫:翌年4月~10月
秋の種まき:9月~10月、植え付け:翌年3月~4月、収穫:7月~10月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:20℃前後
■生育適温:20~25℃

ニラの苗や種が買えるお店

ニラの苗や種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

ニラの特徴

ニラは、中国が原産地で、ユリ科ネギ属の野菜です。
日本に渡来したのは弥生時代で、奈良時代には薬用として利用されていたと言われています。
ニラは年に2~3回の収穫ができ、多年草なので3~4年続けて収穫することができます。

ニラは、収穫方法によって葉ニラ、黄ニラ、花ニラがあり、一般的に食されているのは緑色の葉ニラです。
ニラは油との相性がよく、炒め物や中華料理などに欠かせない食材で、お浸しや吸い物などにも適しています。
栄養価が豊富な緑黄色野菜で、ガンや動脈硬化などの予防効果も期待されている健康野菜です。

ニラは病害虫にも強く、一度植え付けると数年間収穫が楽しめるので、家庭菜園でも人気の野菜の一つです。

ニラの栄養素

ニラは、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます。
β-カロテンはガンや動脈硬化の予防、ビタミンCは風邪の予防、カリウムは体内のナトリウムを排出して高血圧予防に効果があるとされています。

ニラの独特の強い香りは「アリシン」という成分で、疲労回復やスタミナ強化のほか、殺菌作用やコレステロール値を下げる働きもあります。

ニラの主な品種

ニラは、葉の幅が広い大葉系と類似品種が多数あります。
『大葉ニラ』『広巾ニラ』『スーパーグリーンベルト』「ミラクルグリーンベルト」『グリーンロード』『ニコニコ太郎』『タフボーイ』『きぬみどり』など。

ニラレバ炒め

ニラの栽培ポイント

・日当たりと排水の良い環境で育てる。
・1年目は株を充実させ、2年目から本格的に収穫をする。
・3年目の2月~3月に株分けをして植え直す。

ニラの栽培時期

ニラの栽培時期は、種まきが3月~4月、植え付けが6月~7月、収穫が翌年の4月~10月となります。
寒冷地以外では、9月~10月に種まきをすることもできます。
プランター栽培では、市販のポット苗を6月~7月に植え付けると育苗の手間が省けます。

ニラの連作障害

ニラは、連作障害が起こる野菜です。
毎年、同じ場所に同じ科の野菜を栽培することを「連作」と言いますが、連作すると生育障害や病害虫が発生しやすくなります。
同じ場所で栽培する場合は、最低でも1~2年の期間をあけるようにします。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。

ニラの好適土壌pH

ニラの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
酸性土壌に弱いので、苦土石灰を多めにまいて土壌酸度を調整します。

2.ニラの栽培方法(畑・プランター)

肥料

ニラの栽培は、種まきと苗の植え付けの両方ができます。
ポット苗は、ホームセンターなどで購入できます。
家庭菜園初心者の場合は、ポット苗を購入して植え付けると手軽です。

畑栽培の場合

種まき(苗作り)

種まきから始める場合は、苗が育つまで約3か月かかります。
畑を有効利用するために、育苗箱や育苗ポットなどに種をまきます。

(1)育苗箱に種をまく場合
野菜用培養土を入れ、表面を平らにして深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1~2㎝間隔ですじまきにします。
土を5㎜ほど被せて、表面を軽く押さえて土と種を密着させ、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾かないように管理します。
発芽したら、本葉1~2枚の頃に株間1~2cmに間引きます。
3か月ほど育苗して、草丈が20㎝程度になったら畑に植え付けをします。

(2)育苗ポットに種をまく場合
3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、中央に深さ1㎝ほどのまき穴を作って種を10~15粒まきます。
土を薄く被せて、表面を軽く押さえて土と種を密着させ、たっぷりと水やりをします。
草丈が5㎝の頃に間引きを行い、土が乾いたら水やりをします。
2週間に1回追肥を行い、約3か月経過して草丈15㎝ほどになったら植え付けます。

土づくり

畑で栽培するときは、日当たりと水はけの良い場所を選びます。
植え付けの2週間以上前までに、苦土石灰100~150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいてよく耕します。
畝立ては、幅60㎝、高さ10~15㎝にして表面を平らにします。

植え付け

育苗した苗や市販のポット苗は、6月~7月に植え付けをします。
株間は15~20㎝にし、深さ5㎝ほどの植穴に苗を4~5本ずつまとめて植え付けます。
株元に土を寄せて軽く押さえ、たっぷりと水やりをします。
秋まきの場合は、翌年の3月~4月に植え付けをします。

プランター栽培の場合

種まきから始める場合は、プランターへ直接種をまく方法と、育苗ポットに種をまく方法があります。
初心者の場合は、市販のポット苗を購入して植え付けると栽培の手間が省けます。

用土

プランターや鉢で栽培する場合は、深さ20㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れます。

種まき

(1)プランターへ直接種をまく場合
種まきは、すじまきや点まきにします。
すじまきにする場合は、深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1㎝間隔でまきます。
周りの土を薄く被せて、手のひらで軽く押さえて土と種を密着させます。
種をまき終わったら、種が流れないようにシャワー状に水をたっぷり与えます。
10日ほどで発芽しますので、混み合っているところは葉が触れ合わない程度に間引きます。
点まきにする場合は、深さ1㎝の穴に5~6粒の種をまきます。

(2)育苗ポットに種をまく場合
畑栽培と同じ手順で、3号ポット(直径9㎝)に種をまきます。

植え付け

市販のポット苗や春に育苗した苗は、6月~7月に植え付けをします。
株間は15~20㎝にし、深さ5~10㎝ほどの植穴に苗を4~5本ずつまとめて植え付けます。
株元に土を寄せて軽く押さえ、たっぷりと水やりをします。


3.ニラの栽培手入れ

水やり

ニラの水やり

畑栽培の場合、苗が根付くまでは、土が乾燥したら水やりをします。
根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
夏場に晴天が続いて降雨が無い場合は、朝の涼しい時間帯に株元にたっぷりと与えます。

プランター栽培では、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。
ニラは過湿に弱いので、頻繁に水やりをしないように注意します。

ニラの追肥と土寄せ

畑栽培の場合、1年目は植え付けから約1カ月後に追肥をします。
化成肥料30g/㎡を株の周りにまいて土と軽く混ぜて株元に土寄せをします。
2回目は、1回目の追肥から約1カ月経過したら、1回目と同様に追肥と土寄せをします。
2年目は春から収穫できますので、収穫後に化成肥料30g/㎡を株元にまいて土寄せをします。

プランター栽培では、植え付けから約1カ月後に追肥をします。
化成肥料5~10gを全体に施し、表面の土と肥料を混ぜて株元に土寄せをします。
収穫するたびに、追肥と土寄せを施しておくようにします。

花茎の摘み取り

7月頃になると花茎(花を咲かせる茎)が伸びてきます。
花を咲かせると株が弱るので、つぼみのうちに早めに摘み取ります。

ニラの株分け

毎年収穫を繰り返していると、株が混み合って茎が細くなり、品質も落ちてきます。
株を更新するとニラの生育が良くなりますので、株分けをして植え直します。

株分けの時期は、3年目の2月~3月に行います。
ニラの根は密集して深く張っているので、スコップなどで掘り起こします。
掘り上げたら、根の土を落として1本ずつばらします。
3~5本を1株にまとめて、1年目と同じ方法で別の場所に植え付けます。
葉は5㎝程度に切りそろえますが、掘り起こす前に切ってもかまいません。

4.ニラの収穫時期

栽培・育て方

ニラの収穫適期

1年目は収穫を控え、追肥と土寄せをして株を充実させるようにします。
種まきから育てた場合、春まきは翌年4月~10月、秋まきは翌年7月~10月に収穫ができます。
ただし、真夏の時期は株が弱っているので、収穫を控えます。

ニラの草丈が20~25㎝になったら収穫適期です。
株元を3~4cm残して、ハサミなどで切り取ります。
収穫後に、お礼肥として株の周りに化成肥料30g/㎡を施しておきます。

プランター栽培の場合は、化成肥料5~10gを全体に施します。
2~3週間後に、残しておいた株から芽が伸びてきて、再び収穫することができます。

ニラの生育不良

ニラは、比較的病気に強い野菜ですが、水はけが悪いと生育不良になり、株が枯れてしまうこともあります。土づくりの段階で水はけのよい環境にします。
また、植え付け後に乾燥が続くと根の活着が悪くなり生育が遅れてしまうので、乾燥にも注意します。

連作や窒素肥料の過多も生育に影響を及ぼします。
害虫が多発した場合も生育不良を起こすため、アブラムシなどの飛来を予防することも大切です。

5.ニラに発生しやすい病気

ニラ

ニラは病気に強い野菜ですが、まれに病気が発生することがあります。

萎縮病(いしゅくびょう)

萎縮病は、葉の先端が外側に巻き、葉にかすり模様状の斑紋を生じます。病気が進行すると、葉先が枯れて株全体が萎縮し、他のネギ類にも感染します。
アブラムシによって病原ウイルスが媒介されるので、アブラムシの飛来を予防します。

さび病

さび病は、カビが原因の病気で、梅雨や秋の長雨の時期に発生が多くなります。
株が弱くなると発病しやすいため、水はけを良くし、多肥や肥料不足に注意します。
発症した葉は撤去処分します。

6.ニラに発生しやすい害虫

アブラムシ

アブラムシは体長1〜4㎜の小さな虫で、風に乗って飛来し、葉の裏や茎に棲みついて植物の汁を吸います。
病気の植物を吸汁することで病原ウイルスを体内に保有し、健康な植物にも伝染させてしまいます。
見つけ次第駆除し、被害のあった葉は撤去処分します。
天然由来の殺虫剤を用いるのもおすすめです。

ネギアザミウマ

ネギアザミウマは体長1~2㎜の虫で、ウイルス病を媒介するので注意が必要です。
葉に白いかすり状の食害痕を生じ、多発すると葉全体が白っぽくなります。
葉に症状が現れたらすぐに除去します。対応が追いつかない場合は、天然由来の殺虫剤を用いることをおすすめします。

ネダニ

ネダニは株元や根に寄生し、葉の曲がりや生育不良を引き起こします。
ネダニは高温多湿の環境下で多発しやすく、連作すると被害が増大するので注意します。

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