落花生(らっかせい・ラッカセイ)の育て方・栽培方法

落花生(ラッカセイ)の育て方・栽培方法

1.落花生栽培の特徴と時期


落花生の育て方手順に沿って、畑やプランターで落花生を栽培してみましょう!
落花生は簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの作物です。

落花生(らっかせい・ラッカセイ)の栽培データ
■落花生の栽培難易度:★★★☆☆

■落花生の旬:秋9月~10月

■連作障害:あり

■栽培時期:春まき・春植え

■春の種まき:4月~6月
 植え付け:5月~7月
 収穫時期:9月~10月

■落花生の種が買えるお店
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こちらから購入するとポイント還元があります。

落花生は年1回栽培することができる作物で、落花生の旬は、秋の9月~10月です。

落花生は、マメ科ラッカセイ属の植物で、原産地は南米アンデスとされております。
別名ナンキンマメ、ピーナッツと呼ばれており、殻を割ると薄皮のついた豆が入っています。

落花生の品種としては『千葉半立』『中手豊』『黒落花生』『郷の香』『おおまさり』などの品種があります。
落花生の栄養素としては、ビタミンE、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、ナイアシン、オレイン酸、リノール酸などが含まれています。

落花生は、花が受粉すると、葉の節部分から子房柄(しぼうへい)伸び、土の中に潜ってさやの中で豆が育ちます。

栽培時期は、4月後半~6月初旬までで、収穫時期は9月~10月になります。
過湿に弱いので、排水性と日当たりの良い場所を選びます。

栽培のポイントは、元肥の肥料を少なめにしてやることです。
肥料を少なめにする理由は、根粒菌と関係があります。
建立菌は、落花生の光合成により根粒を形成し、大気中の窒素からアンモニア態窒素を生成して供給します。
成長をサポートしてくれる共生関係にあるのですが、肥料過多になると根粒菌の働きが弱くなり、葉ばかりが生い茂ってしまうこともあります。

また、水はけの良いふかふかした畑で、しっかり土寄せすることもポイントです。
落花生は、子房柄がしっかりと地面に入り込めるように、土寄せしてやらなければなりません。
土寄せが浅いと、子房柄がしっかりと地中に入り込まず、実が十分に成熟しない可能性があります。

好適土壌pHは、6.0~6.5です。酸度測定器などを使って、栽培に適したpHであることを確認してから栽培します。
酸性に傾いていたり、アルカリ性に傾いている場合は、土壌pHの改良が必要になります。

1年だけ栽培するなら問題ありませんが、毎年のように落花生を栽培する際は連作障害がおこることもあります。
品種にもよりますが、落花生は2年~3年の連作障害が発生すると言われております。
実が十分に育たなかったり、栽培途中に病気や害虫以外の原因で枯れてしまうことがあるため、1度栽培したら数年開けることが必要です。

2.落花生の栽培基本(畑・プランター)

肥料

落花生栽培する際の基本をご紹介します。
種まきは、5月頃に行います。ポットの中に土を入れ、手で2cm~3cmほどの穴を開け、市販されている種子2~3粒をまきます。
種の上に軽く盛るように覆土して軽く押さえるようにします。

種を植えた後は水やりしますが、その後は芽が出るまで与えなくても構いません。
本葉が4枚前後になったら、プランターや畑に植え付けるタイミングです。
種子にもよりますが、芽を出すには7日~10日ほどかかります。

畑に直接種を巻く場合は、土をふかふかにしたうえでしっかりと土寄せして、30cmほどの間隔をおいて土中に3cmの穴を開けて、種まきしていきます。
カラスなどの鳥類から種を守るため、本葉が出るまで不織布のネットを畑に張って食べられることを防げます。
本葉が1~2枚生えてきたら、形の悪い株を抜き取って間引きします。

種を植えた後は、水は軽くやる程度で良く、その後は発芽するまで必要ありません。
水をやりすぎると種が腐るので注意してください。

次に、苗を畑やプランターに植え付けます。
プランターに植え付ける場合は、株と株の間隔を15mほど開けておきます。
落花生は成長するとたくさんの葉を茂らせるため、間隔が短いと互いの葉がかぶさってしまい十分な光合成ができないので、十分な間を取って植えます。

また、水はけがよく肥沃な土を好むため、市販の培養土か小粒の赤玉土7に対し腐葉土2、パーミキュライト1の割合で混ぜます。

畑の場合は、植え付けの2週間~3週間前に畑を耕しておきます。
十分に土寄せをしたうえで、30cm間隔で植えていきます。

土壌で注意したいのが土壌pHです。
酸度測定器などを使ってチェックしておきます。
土壌は雨などによってアルカリ成分が流されると土壌pHが酸性に傾き、6.0以下になる場合があります。
酸性が強すぎると落花生を育てられないため、苦土石灰や消石灰、有機石灰などを使って土作りします。

逆に土壌pHが6.5以上のアルカリ土壌の場合も落花生の生育に悪い影響を与えてしまうため、土壌改良しなければなりません。
この場合に、市販されているピートモス(酸性度無調整)を使いましょう。

即効性の高い酸性肥料である硫安や塩安、塩化カリなどもありますが、肥料過多になると根粒菌の活動に影響を与えることもあるので、控えめにします。

土壌を改良する場合は、プランターや畑の土の量に応じて適量(1㎡あたり100~150g)を土壌にかけてから、スコップやクワなどでかき混ぜ、1週間ほど寝かせます。
寝かせた後は、過剰にならないように堆肥や肥料、腐葉土を混ぜてやります。

苗を植え付けた後は、根を土に根付かせるため水やりをしますが、徐々に量を減らしていきます。
目安となるのは花が咲く頃までで、咲いた後は土の表面が乾燥したときのみに水をやります。

追肥するタイミングは、花が咲き始めた頃になります。
カリウムの多いアルカリ性肥料を追加してやると良いでしょう。
花が咲くタイミングは6月~7月頃です。

収穫時期は、9月後半~10月中です。下葉が黄色く枯れ始めた頃に子房柄の先を試し掘りしてみましょう。
房が十分に成長し、網目模様がはっきりしてきたら収穫してください。
長期保存する場合は、収穫後に土を落としてから10日ほど天日干し、その後にさやを水洗いし、天日干しします。
収穫直後は渋みが強いですが、天日干しすることで甘みが増します。

3.花生の栽培手入れ

水やり

落花生栽培では、定期的に手入れしてやると大きく成長してくます。
栽培初期では、間引きが重要になります。

栽培する際に畑やポットに3cmほどの穴を開けて、3粒ほど種まきしますが、場合によっては複数の種子から芽が息吹くことがあります。
3粒の芽が同時に成長すると互いに土壌の養分を奪い合ってしまい、そのまま成長すると互いの根同士が絡み合ってしまうため、順調に生育させるには間引かなければなりません。

間引くタイミングは、本葉が1~2枚生えてきた段階と、本葉3枚~4枚ほど生えてきた段階の2回あります。
間引く対象となるのは、最も成長度が低い株になります。
葉の広がり方が小さくて全体的なバランスが悪く、葉の色や形が悪いものを間引きます。

また、本葉が3枚~4枚になったら同じようにして再度間引きます。
これにより、最も元気な株に栄養を集中して成長しやすくしてやります。

次にポイントとなるのが除草です。
落花生は、子房柄を地中に向けて延ばし土の中で房をつけますが、株の根元付近に雑草が生えていると、地中に入り込む際に邪魔になり房を成長させられません。

また、落花生は水はけがよくふかふかした畑を好みますが、そのような土壌には雑草も生えやすくなります。
雑草を見つけたら定期的に除草し、しっかりと房が土中に入りやすい状態を作ってやることで、立派に成長してくれます。

また、タイミングを見計らって土寄せをしてやると房が大きく育ちます。
1回目の土寄せは、最初の花が咲いた頃に行います。
株の首位にある土を株の根元に寄せてやることで、子房柄が入り込む土を確保してやります。

花が次々と咲き始めたら、周囲の土をまんべんなく寄せてあげます。
子房柄が地中に伸びている場合は、その上から優しくかけてやります。

落花生の栽培の手入れは、本葉が生え始めた頃の間引き、定期的な除草、開花時期の土寄せになるので、しっかり行うようにしましょう。

4.落花生の収穫時期について

落花生の収穫

落花生の収穫時期は、9月後半~10月中で、一部の下葉が枯れ始めたときです。
1株あたりの収穫量平均はおおよそ30さやですが、土壌や日当たり、手入れの頻度などの条件によっては20さや前後になることもあります。

さやの大きさもそれぞれ異なっており、1さやで2つのピーナッツが入っていたり、1つの場合もあるため、一定ではありません。

収穫量をチェックしたい場合は、子房柄の先になる土を掘ってみて、さやの様子を見てみましょう。

収穫する場合は、株の周りにスコップを入れてから株の根元を持ち、引っ張り上げるようにして収穫します。
収穫のタイミングが遅れると、さやの付け根が傷み、地中に残ってしまう場合があるので、遅くとも10月中には収穫してください。

中には急に落花生が枯れてしまうことがあります。
枯れる原因としては、手根が腐っている、土中の病原菌、根を食べるネキリムシやコガネムシの幼虫などが考えられます。
また、水を過剰にやりすぎたり、土壌成分が落花生栽培に適していないことも考えられます。

急に枯れてしまったというトラブルは、栽培してから1ヶ月~2ヶ月に集中しており、この時期になったら定期的に様子を見てやりましょう。

5.落花生に発生しやすい病気と害虫

らっかせい

落花生栽培で発生しやすい病気があります。
褐斑病(かっぱんびょう)は、葉に黄褐色の病斑が発生し、徐々に広がって葉を枯らしていきます。
このような状態を見つけたら、すぐに葉をちぎり焼却処分します。

白絹病(しらきぬびょう)は茎葉が黄色っぽくなってよじれ、最後には株全体が枯れてしまいます。
糸状菌が原因ですが、他の株への広がりを防ぐため、病気になった1株を抜き取り、焼却します。
また、株のあった部分に黒いマルチシートを張り、太陽光に晒すことで殺菌する太陽熱マルチ殺菌処理なども有効です。

そうか病は、褐色のかさぶた状の病斑ができるので、発見次第、葉を取り除いて焼却処分します。

落花生の天敵となる代表的な害虫としてアブラムシ、コガネムシの幼虫、ハスモンヨトウがあります。
アブラムシは薄緑色や暗褐色をしており、集団で茎葉に生息して植物のエキスを吸汁して成長を妨げます。
ウィルスを持っていることから、見つけ次第捕まえて潰しましょう。
繁殖力が強いため、放置するとすぐに増殖します。

コガネムシの幼虫は、地中で成長し、落花生の根を食べて成長します。
そのため十分な栄養が集まらず、枯れてしまうことも珍しくありません。
肥料が多くなると増える傾向があるため、肥料過多に注意しましょう。
見つけ次第捕まえて処分してください。

ハスモンヨトウは、茶色の芋虫で葉を食べるため光合成を阻害します。
夜行性であるため昼間は土の中に潜んでおり、茎や葉を探しても見つけられません。
葉の被害があるのに害虫の姿がない場合は、土の中を軽く掘ってみて、見つけたら処分します。

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