トウモロコシ(とうもろこし)の育て方・栽培方法

トウモロコシ

1.トウモロコシ栽培の特徴と時期


トウモロコシの育て方手順に沿って、畑やプランターでトウモロコシを栽培してみましょう!
トウモロコシは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

トウモロコシ(とうもろこし)の栽培データ
■トウモロコシの栽培難易度:★★☆☆☆

■トウモロコシの旬:夏6月~7月、秋9月~10月

■連作障害:出にくい

■栽培時期:春植え・夏植え

■春の種まき:3月~4月
 春植え:4月
 収穫時期:6月~7月

■夏の種まき:7月
 夏植え:8月
 収穫時期:9月~10月

■トウモロコシの種が買えるお店
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トウモロコシは年中栽培することができる野菜で、トウモロコシの旬は、夏は6月~7月、秋は9月~10月です。

トウモロコシは、科目はイネ目イネ科・トウモロコシ属に分類される一年生植物です。畑で立派にそびえ立つ姿を見るにつけ育てるのが難しそうなイメージですが、実は荒れ地でも育つほどの頑丈さを持っています。
日当たりさえ良ければプランターに植え付けてベランダで育成したり、大型植木鉢に植えても育つ大変育てやすい初心者向けの野菜です。

トウモロコシの栄養素としては、ビタミンE、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素が含まれています。

トウモロコシの品種としては、『ゴールドラッシュ』『ミエルコーン』『ミルキースイーツ』『味来』『おひさまコーン7』『シュガーマーケット』『グラビス』『みわくのコーン』『キラキラコーン』『甘々娘』『ハニーバンダム』『ピーターコーン』など色々な品種があります。

特徴としては、連作障害が出にくく同じ場所での連作が可能な作物であることが挙げられます。さらに、トウモロコシは多肥性であり土壌の過剰な養分を吸う習性があるため、畑の土壌を改善するための野菜としても重宝します。高温かつ日当たりの良い場所を好み、深く根をまっすぐに張るのも大きな特徴です。

トウモロコシ

植え付けは日当たりが良い場所で行うこと、そして好適土壌pHは6.0~6.5で土は深めに耕して元肥も他の野菜よりも深めの位置に施しましょう。
実をつけるために受粉させることと、実につく害虫を防ぐことが大切です。

栽培のポイントとしては、1列よりも2列に並べて植えることです。雌雄異花であるため横に並べた方が受粉率が向上し、実りがよくなります。誤って飼料用のトウモロコシと交雑してしまうと実に甘味がなくなるため、付近に飼料用トウモロコシが植えられていないか確認してください。

プランターやコンテナで栽培する際、支柱を立てることと人工授粉が必要です。よく飛来する害虫・アワノメイガの被害を食い止めるために、授粉に必要な雄穂を最低限キープして残りは早めに切り取っておくことも上手に実らせるポイントです。

続いて、トウモロコシの栽培時期も見ていきます。種から直播きで栽培する場合は、5月初頭~7月上旬にかけてまでが種まきシーズンで、収穫は7月下旬~9月下旬にかけてです。

育苗の場合は3月下旬~4月下旬に種まきを行い、4月下旬に植え付けをして6月下旬~7月いっぱいにかけて収穫が可能となります。育苗を施して植付けた後に、直播きをずらすことによって、長期間にわたって収穫することも可能です。

秋トウモロコシは、7月から種播きして育てることが可能です。
秋トウモロコシを育てるコツは、栽培期間の短い品種を選ぶことです。

2.トウモロコシの栽培基本(畑・プランター)

肥料

まずは、種まきと育苗から見ていきましょう。
ポットに種を3粒ずつまきます。発芽しやすいように種の尖った方を下側に向けて指で1cmの深さに押し込んで種まきをしていきます。
植え終わったら、軽く土をかぶせてたっぷりと水をやりましょう。

ポット苗の場合は、暖かい環境でそのまま育てます。日光には十分当てる必要がありますが、高温にしすぎないことと換気に注意してください。夜に水分が多いと間延びする原因となるため、原則的に水やりは朝に行います。

土作りに関しては、日向を好み日陰を嫌う傾向にあるため、朝日・夕日がたくさん当たるように畝は南北にわたるように作りましょう。2列で植え付けるスペースがある場合は、株間は30cmで畝幅90cmを確保します。目安pHは、6.0~6.5であることも覚えておいてください。

根が地中深くにまっすぐ張るうえに肥料を好むため、深部にしっかりと施肥することが大切です。クリーニングクロップ(「お掃除作物」という意味)と呼ばれるほど吸肥力が強いため、大きく頑丈な株に育てるためにも入念に施します。ボカシ肥やマイガーデンベジフルなど、成分バランスが良い配合肥料がおすすめです。

ポットまきから3~4週間ほど経って草丈15cmほどにのびたら、畑に定植(植え付け)を行います。苗をポットから外し1本ずつに分け、株間30cmを保ちながら2列植えにします。
トウモロコシは、風媒花と言って雄花の花粉が風によって雌花へと運ばれて受粉する植物です。そのため、1列に長く畝を作るよりも、2列にしてまとまるように植え付けた方が受粉の確率が上がります。

次に、ポットを経ずに畑に直播きする場合も、株間は30cmを保って3粒ずつまきます。草丈が15cmほどになったら間引きを行って1本にします。ポットまきと畑の直播きのどちらも1穴に3粒ずつまく理由は、まとめて種まきすることでトウモロコシは発芽率がよくなるからです。
注意したいのは、直播きの場合、発芽しはじめの段階で鳥につつかれやすい点であり、不織布を掛けて鳥から防御しましょう。

また、同じ畑で違う品種を育ててしまうと、異なる品種の花粉が混じりあって良い実がつかなくなります。複数の品種のトウモロコシを育てたい場合は、花粉が飛ぶ距離(目安としては100~200m)の範囲内で別品種を育てないように注意してください。やむを得ない場合は種まき時期をずらすなどして、開花のタイミングの調整が必要です。

水やりに関しては、畑に植え付けた際にたっぷりと与えるようにします。特に、雄穂が開花してからは水切れを起こしやすいため、水分量に注意してください。この時期に水切れを起こすと、先端まで実がつまらなかったり、穂の太さが不十分になるなど、実りが悪くなってしまいます。

受粉の際、雌穂は同じ株の雄穂よりも、違う株の雄穂からの方が受粉しやすい傾向にあります。そのため、畑ではなく庭やベランダなど家庭菜園で育てる場合は、人工授粉が必須です。

手順としては、雄穂を切り取って雌穂のヒゲに擦り付けて花粉を受粉させます。受粉後も、収穫まで土を乾かさないように水やりは欠かさず行ってください。受粉がうまくできていないと、先端部に粒がつかなかったり歯抜け状態になったりするため、入念に行う必要があります。

3.トウモロコシの栽培手入れ

水やり
草丈15cmほどにのびて本葉が5~6枚になった頃、育ちの良い株を1本だけ残す間引き作業が必要です。植え付け前のポットで育苗している段階で間引く場合、確実に定植しなければなりません。

間引き作業のポイントとしては、茎の部分は切らずにハサミを地中に入れて、根の部分から切り取ることです。手で株を引き抜いてしまうと、残したい株の根まで切ってしまう可能性があり、成長が遅れる原因となるためおすすめしません。

ただ、株元から出るわき芽(分げつ)は切除せずに残してください。わき芽を残すと株全体の葉の面積が増えるため、光合成が活発化してより多くの養分が生成され、穂の太りが良くなるからです。根張りが良くなって、倒伏しにくくなる効果もあります。

さらに、万が一雄穂と雌穂が開く時期がずれて花粉が確保できなかったとしても、わき芽につく雄穂の花粉を使用して受粉させられるという点も見逃せません。
これまで、わき芽かき(除けつ)を行うのが通例でしたが、ここで挙げたいくつかのメリットに加えて、除草してもしなくても生育や収穫量への影響がほとんどないことから、放置するのが一般的になりました。

栽培中の水やり頻度は、用土の表面が乾いたら行うと覚えておきましょう。トウモロコシは乾燥に弱いため、欠かすと実りが悪くなります。ただし、過度の水やりによって今度は根の発達に悪影響を与えるため、回数を増やすのではなく、一度に与える量を増加させると良いです。

追肥は、トウモロコシ栽培では2回の時期に分けて施します。また、追肥と同時に土寄せも必要です。土寄せを行うと、枝根がたくさんのびて生育がよくなる上に、背が高くなって倒伏防止となるため必ず行いましょう。

1回目の追肥の時期は、草丈40~50cmで本葉5~6枚の頃です。この時期は雌穂が分化する直前であり、ここの作業で穂の大きさと粒の数が決まるため重要な作業となります。株元に追肥を施して、しっかりと土寄せをしておきましょう。

2回目の時期は、茎の先端に雄穂が見えた頃です。同時に、雌穂から絹糸(ヒゲ)が出る時期でもあるため、受粉に備えて生育を強化するための大切な時期にあたります。

4.トウモロコシの収穫時期について

トウモロコシ

開花してから20~25日後、ヒゲが茶色に変化して縮れてきたら収穫時期となります。
雌穂のヒゲは、1本ずつそれぞれの実1粒に直結していて、これらが熟すことにより茶色へと変色するからです。外側から実を手で押すと中身の手応えを感じられたり、外皮を少し剥いて上部の実が膨らんでいれば適期でしょう。

収穫する際は実の付け根を切るか、下側にねじり倒すことで収穫できます。冷え込む夜に糖度が高まるため、早朝に収穫すると最も甘いです。また、収穫して数時間経つと甘味が低下してしまうため、すぐに食べない場合は茹でて冷凍しておくと良いでしょう。

ヒゲが茶色に縮れても実がふっくらとしていないものは、上手く受粉ができていない証拠です。このまま生育させても大きくならないため、見切りをつけて収穫してしまってください。ちなみに、下の方についた雌穂は、小さいうちに取ると芯が柔らかいのでヤングコーンとして食べられます。

受粉が上手くいかない理由としては、主に同じ株からは受粉しにくい点と雄穂・雌穂の開花時期にずれがあった点が挙げられます。
基本的には、他の雄株から花粉を受ける方が受粉しやすいため、プランターで育てる場合は人工授粉を、畑では2列に植えて自動受粉しやすいように工夫しましょう。また、収穫量に影響が出る上に枯れる原因にもなるため、水を欠かさないように注意してください。

5.トウモロコシに発生しやすい病気と害虫

栽培

トウモロコシに発生しやすい病害虫を紹介します。
トウモロコシに発生しやすい害虫は、アワノメイガの幼虫です。雄穂に誘引されてトウモロコシに産卵し、幼虫が雌穂に寄生して実を食べてしまいます。

対策としては、受粉が完了したらすみやかに雄穂を切り落としておくことです。受粉が完了した目安は、雌穂から出ているヒゲが変色しはじめたら大丈夫と見て良いでしょう。
また、「コンパニオンプランツ」としてインゲンやエダマメなどマメ科の野菜を混植することにより、アワノメイガを寄せ付けなくすることも可能です。

この他、アブラムシも発生しやすいですが、厄介な点はモザイク病を併発するという点です。葉や茎にモザイク模様の斑点や白筋が見られる病気で、アブラムシの吸汁によってウイルス感染します。
治療法はないため、アブラムシがつきやすい4~8月の間(つまりどのシーズンも気は抜けません)は徹底して防除しましょう。

この他、幼苗期にかかりやすい病気に茎が腐敗してくる苗立ち枯れ病が挙げられます。
モザイク病と同じように、害虫を介して感染するウイルス病の一種である「すじ萎縮病」も厄介です。いずれも、野菜における不治の病で発症後の治療法はありません。

トウモロコシの病気は、害虫を介しているケースが多いため、一番の予防策としては防虫ネットを張ったり、逐一チェックして虫を防除するのが一番です。株がある程度育つと病気に強くなるため、弱い幼苗期に多湿環境にならないよう注意を配りましょう。

果実が肥大したら、カラスやスズメなど鳥が狙ってくるため防鳥ネットや糸を張っておくのも忘れないようにしてください。

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