ワケギ(わけぎ・分葱)の育て方・栽培方法

わけぎ

1.ワケギ栽培の特徴と時期


ワケギの育て方手順に沿って、畑やプランターでワケギを栽培してみましょう!
ワケギは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ワケギ(青ネギ)の栽培データ
■ワケギ(青ネギ)の栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類:ユリ科ネギ属
■原産地:アジア東部
■ワケギの旬:3~5月
■栽培時期:秋植え
植え付け:8~9月、収穫:翌年3~5月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:15~20℃
■生育適温:15~20℃
■ワケギの球根が買えるお店
ワケギの球根を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
ワケギの球根は、20日わけぎが、3~4週間でスピード収穫でき、育てやすいのでおすすめです。

特徴

ワケギは、ユリ科ネギ属で、ネギとタマネギの交雑種です。ネギよりも寒さに弱いため、寒冷地では栽培が難しく、関東以西の暖かい地域で多く栽培されています。
ワケギはタネができないため、1年目は8~9月頃に市販の球根を購入して、畑やプランターに植え付けます。収穫後の6月に球根を掘り起こして保存しておき、植え替え用の球根にします。
ワケギの葉は、柔らかくて特有の香りがあり、麺類の薬味、ぬた、卵とじなどに多く使われています。地下部分の白い小球も、生でおいしく食べることができます。
ワケギは、病害虫も少なくて栽培の手間がかからず、プランターでも栽培することができます。家庭菜園初心者の場合でも簡単に栽培できますので、おすすめの野菜です。

栄養素

ワケギは、緑黄色野菜の一つでもあり、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉酸などを多く含んでいます。βカロテンは体内でビタミンAに変わる物質で、ガンの予防や老化防止に効果があるとされています。

品種

ワケギに特別な品種はありませんが、『ワケギ』『二十日ワケギ』などの名称で市販されています。栽培時期によって、早生種(秋~冬どり)と晩生種(春どり)に分けられます。ワケギの球根は、種苗店やホームセンターなどで8月頃に販売されます。

栽培時期

通常の品種は、8〜9月に球根を植え付けて、翌春(3~5月)に収穫します。ワケギの早生品種は、7月頃に植え付けると、秋(10~12月)に収穫が可能です。

栽培のポイント

ワケギの栽培のポイントは、①日当たりの良い暖かい環境で育てる、②連作をしない、③水切れ、肥料切れに注意する、④植え替え用の球根を保存することです。
ワケギは、日当たりの良い暖かい環境で育てます。連作をすると、生理障害や病害虫が発生しやすくなるので、同一場所での栽培を避けて、1~2年の期間をあけます。水やり、追肥、土寄せを行うことで十分育ちますので、さほど手間がいらない野菜です。
1年目は、8~9月頃に市販の球根を購入して植え付けます。翌年6月に葉が枯れてきたら休眠期に入りますので、球根を掘りあげて保存します。8〜9月になったら、球根を植え付けて収穫を繰り返します。

好適土壌pH

ワケギの好適土壌pHは、6.0~6.5です。家庭菜園初心者であれば、土壌pHと言われても難しいかもしれませんが、日本の土壌は酸性になりやすいため、植え付け前に苦土石灰をまいて野菜に適した土壌酸度に調整します。

連作障害

ワケギは、連作障害がありますので、同じ場所での栽培は1~2年あけます。同じ場所に同じ野菜を栽培すると、土壌中の微生物に偏りが出来て、野菜の成長に悪影響が出ます。収穫量が減ってしまうこともあるため、連作障害には注意が必要です。

2.ワケギの栽培基本(畑・プランター)

肥料

■畑での栽培

土づくり

ワケギは酸性土を嫌いますので、植え付け2週間前になったら、苦土石灰1㎡当たり100gをまいてよく耕します。植え付け1週間前になったら、堆肥1㎡当たり2kg、化成肥料1㎡当たり100gを入れてよく耕します。植え付け用の畝は幅60㎝、高さ10㎝程度にし、水はけをよくしておきます。

植え付け

ワケギの植え付けの際は、球根の活着を良くするために、外側の茶色の枯れた皮を取り除きます。外皮は、半日ほど日光に当てると簡単にはがれます。球根がたくさん付いている場合は、育ちの悪いものを除いて、2~3球に分けます。
植え付け場所に、深さ2~3㎝のくぼみを作り、2~3球ずつまとめて置いていきます。球根の頭の部分を上にして、球根の先端が地上に少し出るようにして植え付けます。深すぎると球根が腐ったり、生育が遅れることがあるので深植えにならないように注意します。株間は15~20㎝にし、密植にならないようにします。植え付け後は、株元に土を寄せ、たっぷりと水を与えます。

■プランターでの栽培方法

ワケギをプランターで栽培する場合は、畑の場合と同じように8~9月に球根を植え付けます。標準サイズ(60㎝程度)のプランターで4~5株、10号鉢(直径30㎝)で2~3株が栽培の目安です。
土作りを自分で行う場合には、赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを6:3:1の割合にします。これに石灰を用土10ℓあたり10~20g、化成肥料を用土10ℓあたり10~20gを混ぜます。土作りが大変だという場合には、市販の野菜用培養土を購入すると手間が省けます。
プランターの底に鉢底石を敷き詰めて、排水を良くします。野菜用培養土は7~8分目くらい入れて、ウォータースペースを作ります。

植え付けの際は、球根の活着を良くするために、外側の茶色の枯れた皮を取り除きます。外皮は、半日ほど日光に当てると簡単にはがれます。球根がたくさん付いている場合は、育ちの悪いものを除いて、2~3球に分けます。プランターや鉢に深さ2~3㎝のくぼみを作り、2~3球ずつまとめて置いていきます。球根の頭の部分を上にして、球根の先端が地上に少し出るようにして植え付けます。深すぎると球根が腐ったり、生育が遅れることがあるので深植えにならないように注意します。株間は15~20㎝にし、密植にならないようにします。
植え付け後は、株元に土を寄せ、たっぷりと水を与えます。プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

3.ワケギの栽培手入れ

水やり

追肥・土寄せ

畑に植え付け後、約1か月後にワケギの草丈が10~15㎝に伸びてきたら1回目の追肥を行います。株間に、化成肥料1㎡当たり30g程度を施し、土と混ぜて株元に軽く土寄せをします。以後は、2週間に1回、同量の化成肥料を施し、軽く土寄せします。プランター栽培では、株の周りに化成肥料5g程度を施し、周りの土と混ぜ合わせて軽く株元に土寄せをします。

水やり

ワケギのプランター栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。過湿状態になると株の生育が悪くなるので、水のやりすぎに気を付けます。畑栽培では、自然の降雨で足りますが、乾燥が続くときは水やりをします。

4.ワケギの収穫時期について

分葱

収穫適期

ワケギの草丈が20~30cmになり、葉の本数が20本くらいになったら、収穫します。株数がたくさんあるときは、株ごと掘り上げて、地下部の小球を収穫できます。小球は、味噌などをつけて、生でおいしくいただくことができます。掘り上げた場合の収穫は1回限りとなりますので、葉の収穫を続けたい場合は球根を残すようにします。

ワケギの葉を必要な分だけ収穫する場合は、株元の部分を3~4cm残して、はさみで刈り取ります。葉を短く刈り取ってしまうと、新しく出てくる葉の生育が悪くなるので気をつけます。
収穫後も追肥を施すと、さらに2~3回収穫することができます。追肥は、化成肥料1㎡当たり30g程度を施し、軽く土寄せします。プランター栽培の場合は、1株あたり化成肥料5g程度、または液体肥料を株元に与えます。

球根の掘り上げ

ワケギの球根を保存しておくと、毎年植え付けることができます。保存用にする球根は4月頃から葉を成長させて、6月になって葉が枯れて休眠期に入ったら球根を掘り上げます。掘り上げた球根は、陰干しで乾燥させて、風通しの良い場所に保存しておきます。8~9月になったら、形の良い太った球根を選んで、畑やプランターに植え付けます。

5.ワケギに発生しやすい病気

ネギ

ワケギの栽培中に発生しやすい病気には、べと病、さび病などがあります。
ワケギが病気にならないように、病気対策をしましょう。

べと病

べと病は、カビが原因で起こる病気です。野菜の科目によって病原菌が異なるので症状も様々で葉に発生します。ワケギの葉表に黄色い病斑が現れ、葉裏にすす状のカビができます。長雨や水分が多い環境で伝染するので、水はけをよくし、日当たりや風通しを良くします。病斑の出た葉を摘み取って畑の外に撤去処分します。

さび病

さび病は、カビが原因の病気です。秋季に長雨が続くとワケギに発生しやすくなります。オレンジ色の楕円形に小さなふくらみができるのが特徴です。ワケギの株が弱くなると発病しやすいため、水はけを良くし、肥料不足に注意します。発症した葉は撤去処分します。

黒斑病(こくはんびょう)

ワケギの葉や葉柄に、褐色~茶褐色の丸い小斑点が現れます。病斑が大きくなると葉の中央部が破れやすくなります。連作や密植を避け、肥料切れにも注意します。発病したワケギの葉は、切り取って除去します。

6.ワケギに発生しやすい害虫

ワケギの葉が食べられないように、害虫対策をしましょう。

アブラムシ

アブラムシは、春先に発生する2~4㎜ほどの害虫で、口針を刺しこんでワケギの葉や茎の汁を吸収し、モザイク病などのウイルスを媒介します。繁殖力が非常に旺盛なため、発生したら早急に捕殺するか、殺虫剤をワケギの株全体に散布して駆除します。

アザミウマ

アザミウマは体長1~2㎜の害虫で、ウイルス病を媒介することもあるので注意が必要です。ワケギの葉に白いかすり状の食害痕を生じ、多発すると葉全体が白っぽくなります。対応が追いつかない場合にはアブラムシ同様に、天然由来の殺虫剤を用いることをおすすめします。

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