ズッキーニの育て方・栽培方法

ズッキーニの育て方・栽培方法

1.ズッキーニ栽培の特徴と時期


ズッキーニの育て方手順に沿って、畑やプランターでズッキーニを栽培してみましょう!
ズッキーニは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ズッキーニの栽培データ
■ズッキーニの栽培難易度:★★★☆☆

■分類:ウリ科、カボチャ属
■原産地:北アメリカ、メキシコ南部
■ズッキーニの旬:6~8月
■栽培時期:春まき・春植え
春の種まき:3~4月、植え付け:4~5月、収穫時期:6~8月
■連作障害:少ない(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:25~30℃
■生育適温:20~25℃

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〇特徴
ズッキーニは、年1回栽培することができる野菜で、ズッキーニの旬は6~8月です。ズッキーニの科目は、ウリ科カボチャ属です。外見はキュウリに似ていますが、カボチャの仲間で別名「つるなしカボチャ」とも呼ばれています。ズッキーニは、水分が多く糖質は少ないのが特徴で、カボチャより低カロリーです。味は淡白で、油との相性がよく、炒め物や天ぷら、煮物などの料理にとても重宝してくれます。どの品種でも比較的育てやすいので、家庭菜園初心者の場合でも栽培可能な野菜となっています。

〇品種
ズッキーニの品種としては、『ゼルダ・ネロ』『ダイナー』『ブラックトスカ』『グリーントスカ』『グリーンボート2号』『ゼルダ・オリーブ』『ズッキーくん』『オーラム』などがあります。

〇栄養価
ズッキーニには、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどが含まれています。カリウムは余分な塩分を排出させるため、高血圧予防に効果があります。また、風邪の予防、ダイエット、むくみの解消にも効果があるとされています。

ズッキーニの栽培

〇栽培のポイント
ズッキーニの栽培ポイントは、①日当たりと水はけのよい場所で栽培する、②株間を大きく取る、③追肥を定期的に施す、④人工授粉を必要とすることです。

〇栽培時期
ズッキーニの栽培時期は、地域や品種によって違いがありますが、関東地域では3月下旬~4月下旬に種まきを行い、4月下旬~6月上旬に植え付けをします。発芽適温は25~30℃、生育適温は20~25℃ですので、地温が十分に上がってから種まきや植え付けをします。収穫は、植え付けから約2か月後となります。

〇連作障害
連作障害とは、同じ土壌で同じ野菜を栽培することによって引き起こされる障害のことをいいます。発育が極端に悪くなり、病気も発生しやすくなります。ズッキーニは、連作障害が出にくい野菜となっています。

〇好適土壌pH
ズッキーニの好適土壌pHは、6.0~6.5とされています。植え付けの2週間以上前までに苦土石灰をまき、土壌pHを適切に調整しておきます。

2.ズッキーニの栽培基本(畑・プランター)

肥料

ズッキーニの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。種まきから栽培する場合は温度管理が必要となるため、家庭菜園初心者の場合は、市販の苗を購入して栽培することをおすすめします。

〇種まき
ポットに種をまく場合は、3月下旬~4月下旬に作業を行います。3号ポット(直径9㎝)を使用すると、植え付けの際に便利です。ポットに野菜用培養土を入れ、指先で深さ1㎝の窪みを2~3箇所作り、各窪みに種を1粒ずつ入れて土を被せます。水やりを行ったら、室内の暖かい場所で27℃前後で管理します。

〇間引き
発芽して本葉が1~2枚出たら、形や生育の悪いものをハサミで切り取り、1ポット1株にして植え付け時期まで育てます。

〇土づくり
ズッキーニを栽培するためには、畑の土作りが重要です。日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに、苦土石灰1㎡当たり100gを全面に撒いてよく耕します。植え付けの1週間前になったら、堆肥1㎡当たり3kg、化成肥料100gを撒いて深く耕します。土をよく混ぜたら、畝を作ります。畝幅は100㎝、高さ10~15㎝の平畝にします。その後、マルチシートを施し、乾燥と泥はねを防ぎます。

〇植え付け
畑に植え付ける時期は、遅霜の心配がなくなる4月下旬~6月上旬が最適となります。ポットで育てた苗は、本葉3~4枚の丈夫な苗を植え付けます。ポット苗の根と土が塊になっているものを「根鉢」と呼びますが、根鉢より大きめの植え穴を掘ります。根鉢を崩さないように苗を取り出して植え穴に入れ、土を被せて軽く押さえます。その後、たっぷりと水やりをします。植え付けの際は、株間を60㎝以上あけます。市販の苗を利用する場合は、本葉3~4枚の丈夫な苗を選んで植え付けるようにします。

〇プランターでの栽培方法
プランターで栽培する場合は、大型で深さ30㎝以上の容器を用意します。ズッキーニは茎葉が大きく生長しますので、一つのプランターに1株が栽培目安となります。水はけを良くするために、鉢底石や砕いた発泡スチロールを網に入れて底部に敷きつめます。土は市販の野菜用培養土を利用すると便利です。土はプランターの高さ8分目まで入れ、ウオータースペースを作ります。
市販の苗を購入する場合は、本葉3~4枚の丈夫な苗を選ぶようにします。苗は、節間が短く茎が太くて葉に傷みや病気が無いものを選びます。
植え付ける際は、苗の株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして根鉢を崩さないように苗を取り出して植え穴に入れ、土を被せて軽く押さえます。根元を強く押さえつけず、浅く植えるようにします。その後、たっぷりと水やりをします。植え付け後は、風の弱い日当たりのよい場所で育てるようにします。

3.ズッキーニの栽培手入れ

水やり

〇支柱立て
ズッキーニの栽培では、茎葉の倒伏を避けるため、株元に長さ1.5mほどの支柱を垂直に立てます。茎葉が生長してきたら、麻ひもなどを使い、8の字にして支柱に固定します。無理に曲げると茎が折れてしまうので注意します。なお、果実を収穫した位置より下側にある葉は病気になりやすいので、切り取って風通しをよくします。

〇水やり
植え付けをしてから2週間は、土が乾かないよう水やりをします。その後は、土の表面が乾いてきたら水やりをします。ズッキーニは、比較的乾燥を好む野菜ですが、水のやりすぎは禁物です。
プランター栽培では、表面の土が乾燥していたら、たっぷりと水やりをします。

〇追肥
追肥は、苗を植え付けから2~3週間後に1回目を施します。その後は、株の様子を見ながら2~3週間に1回の頻度で追肥を施します。畑栽培の場合は、株元付近に化成肥料を1株当たり20~30gを施します。
プランター栽培の場合は、化成肥料10gをプランターの縁に施します。

〇人工授粉
ズッキーニは、昆虫や風によって授粉することもありますが、確実に肥大させるために人工授粉が必要です。人工授粉は、朝9時頃までに行うようにします。花のガクの下に膨らみがあるのが雌花、膨らみがないものが雄花です。雌花が咲いたら、雄花の花粉や花弁を雌花の柱頭に押し付けて授粉させます。授粉がうまく行われなかった実や枯れた茎葉は早めに取り除き、良い果実に栄養をまわすようにします。

4.ズッキーニの収穫時期について

ズッキーニの収穫

〇収穫適期
ズッキーニの収穫適期は6~8月頃で、開花後4~10日で収穫ができます。果実の長さが15~20㎝になったら、株元のヘタの部分をハサミで切り取って収穫します。清潔なハサミを使って、晴れた日に収穫するようにします。

〇生理障害
ズッキーニは、未熟果を次々と収穫するため、肥料不足を起こすことがあります。肥料不足になると、実が大きくならず、株も衰えてきます。収穫が始まったら追肥を行い、株を疲れさせないようにします。
また、受粉がうまくいかなかった場合や水分不足によって、奇形果ができることもあります。奇形果は病気を発症しやすいので、早めに取り除くようにします。収穫後は、果実のすぐ下の茎葉を切り取り、風通しを良くすることも大切です。

5.ズッキーニに発生しやすい病気と害虫

ズッキーニ

■主な病気
〇うどんこ病
うどんこ病は、主に葉に発生し、葉の表面にうどん粉を振りかけたような白い斑点を生じ、症状が進むと葉全体や株全体が白くなります。白い粉の正体はカビで、下葉から発病して株全体に広がります。湿度が低くやや乾燥気味の時に発生しやすくなります。葉を切り取って、日当たりや風通しを良くして対処します。窒素肥料が多いと発生しやすいので、追肥にも気をつけます。発病した葉は、切り取って畑の外に持ち出して処分します。持ち出す際は、健全な葉に粉が飛散しないように注意します。

〇モザイク病
モザイク病は、ウイルスによって発症します。葉に黄単色の斑紋が現れ、モザイク状に広がっていくことからこの名がついています。モザイク病にかかった植物の汁を吸ったアブラムシが、ほかの健康な植物の汁を吸うと健康な植物にも伝染して被害が拡大します。モザイク病に感染した植物に使用したハサミを使うことで感染を拡大させてしまうケースもあります。モザイク病は一度感染すると薬剤による治療ができないため、アブラムシ類の飛来を予防します。また、雑草の防除や、風通しを良くすることも大切です。ウイルスに感染した葉や株は早めに撤去して、感染の拡大を防ぐ必要があります。

■主な害虫
○アブラムシ
アブラムシは、体長1~4㎜の害虫で、植物の新芽や葉裏などに寄生し、汁液を吸って加害します。集団で吸汁するため、植物の生育が著しく悪くなり、寄生した植物を食べ尽くすと、健康な植物に移動して吸汁加害します。ウイルス病に感染している植物を吸汁するとウイルスを体内に保毒し、健康な植物にウイルス病を感染させます。また、アブラムシの甘露(排泄物)に菌が付着して、葉が黒くなるすす病を引き起こすことがあります。すす病が発生すると、光合成ができなくなり葉が枯れてしまいます。
アブラムシは、土壌中の窒素成分が多いと発生しやすいので、窒素肥料のやりすぎに注意します。アブラムシの飛来を防ぐには、0.8㎜以下の目の細かい防虫ネットで覆うか、キラキラテープを張って飛来を防御する方法も効果があります。周囲にムギなどのイネ科植物を植えて侵入防壁にし、そこに寄生させる方法も効果があります。繁殖力が非常に旺盛なため、早急に発見して捕殺するか、殺虫剤を株全体に散布して駆除します。

〇ウリハムシ
ウリハムシは、コガネムシの仲間で、葉や根を食害します。成虫は草むらなどで越冬し、春になってウリ科の作物が植え付けられると飛来し、株元の土中に卵を産み付けます。ふ化した幼虫は、作物の根を食害し、7月頃に新しい成虫となって現れます。成虫は、体を回転させながら葉の表面を食害するため、葉の表面に円形の食害痕が残るのが特徴です。日がたつと食害された部分に穴があき、やがて葉が枯れてしまいます。ウリハムシの成虫は、長さ1㎝前後の黄色の甲虫で、天気の良い日にハエのように飛び回ります。別名「ウリバエ」とも言われ、人が近づくとさっと逃げてしまいます。日中は動きが活発なので、気温の低い午前中に成虫を見つけて捕殺します。

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