ブルーベリーの育て方・栽培方法

ブルーベリー

1.ブルーベリーの特徴と栽培時期


ブルーベリーの育て方手順に沿って、お庭や鉢植えでブルーベリーを栽培してみましょう!
ブルーベリーは比較的簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの果樹です。

ブルーベリーの栽培データ
■ブルーベリーの栽培難易度:★★☆☆☆
■ブルーベリーの旬:6月~8月
■栽培適地
関東地方以北の寒地:ハイブッシュ系
関東地方以南の暖地:ラビットアイ系
■栽培方法:庭植え、鉢植え
■植え付け時期: 3月、10月~12月
■収穫時期:6月~8月
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特徴

ブルーベリーは、北アメリカ原産のツツジ科の植物で、200種以上の改良品種があると言われています。
ブルーベリーの種類は、ハイブッシュ系とラビットアイ系の2系統に大別されます。
ハイブッシュ系は、寒さに強いノーザンハイブッシュ系と、暑さに強いサザンハイブッシュ系に分けられます。日本では、ノーザンハイブッシュ系は関東地方以北の寒地、サザンハイブッシュ系とラビットアイ系は関東以南の暖地が栽培適地とされています。

ブルーベリーは、果樹の中では実をつけるのが早い植物のため、2~3年目から収穫することができます。
果実は酸味と甘味があり、生食のほかジャムやジュース、ゼリーなどに加工利用されています。
ブルーベリーは、マンションなどのベランダでも手軽に栽培できるので、人気の高い果樹となっています。2~3年生のポット苗を植えると、その年から収穫を楽しむことができます。

栄養素

ブルーベリーには、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムのほか食物繊維も多く含まれています。果実の青紫色の成分は、アントシアニンです。アントシアニンは、ナスや赤ジソ、紫キャベツなどにも含まれていて、目の疲れを軽減して視力低下を防ぐ効果があり、高血圧の予防や肝機能の改善にも効果があるとされています。
また、皮や種も食べられるため、食物繊維も摂ることができて整腸効果もあります。

品種

品種は様々ありますが、地域に適した品種を選ぶ必要があります。関東地方以北では耐寒性のあるハイブッシュ系(ノーザンハイブッシュ)、関東地方以南では耐寒性のないラビットアイ系が適しています。
ハイブッシュ系(ノーザンハイブッシュ)では、『アーリーブルー』『スパルタン』『ダロウ』『ハーバード』『パトリオット』『ブルークロップ』などがあります。
ラビットアイ系では、『ティフブルー』『ホームベル』などがあります。

ブルーベリー

栽培時期

ブルーベリーは、寒冷地では3月、暖地では10月~12月に植え付けをします。
ブルーベリーは、苗木を植え付けてから収穫が出来るようになるまでに、最低でも2~3年の期間が必要です。収穫適期は、6月~8月となります。

栽培ポイント

ブルーベリーは、栽培する土地の気候に合った系統と品種を選ぶようにします。
1本では実がつきにくいため、開花期の合う同じ系統の多品種を近くに植えて人工授粉を行うと実つきがよくなります。

庭植えの場合は、直接植え付けても土壌酸度が合わないためにうまく育ちません。
植え付け前に土壌酸度を測り、pH未調整のピートモスを土に投入して土壌pHが4.0~5.0程度になるようにします。
ブルーベリーは、根張りが浅くて乾燥に弱いので水切れに注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

2.ブルーベリーの栽培基本(庭植え・鉢植え)

肥料

植え付け

ブルーベリーは、庭植えでも鉢植えでも育てることが出来ます。
関東地方以北の寒冷地では3月、関東地方以南の暖地では10月~12月に植え付けをします。

庭植えの場合
日当たりと水はけがよく、風通しの良い場所を選びます。用土は市販のブルーベリー専用の培養土を使うと手軽です。
庭土を利用する場合は、直接植え付けてもうまく育ちませんので、pH未調整のピートモスを庭土に混ぜ込んで土壌pHが酸性になるように調整します。
乾燥したピートモスは水をはじいてよく混ざらないため、あらかじめ水を入れたバケツなどで十分に湿らせてから庭土に混ぜ込みます。
植え付ける際は、直径、深さとも50cm程度の植え穴を掘ります。
掘り上げた土とピートモスを1:1の割合で混ぜ、その1/3に有機質肥料を加えて先に埋め戻します。
苗木は、根鉢を軽くほぐして30分ほど水に浸けてから穴に据え、残りの用土を入れます。
高さは、地面と根鉢の株元が同じ高さになるようにします。
植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげ、株元の乾燥を防ぐためにバークチップやワラなどでマルチングをしておきます。

鉢植えの場合
用土は、市販のブルーベリー専用の培養土を使用すると手軽です。用土を自分で作る場合は、赤玉土4、腐葉土3、ピートモス3などの割合で配合します。鉢は7~8号鉢(直径21~24cm)を用意して、鉢底石を敷いてから用土を入れます。
苗木は、根鉢を軽くほぐして30分ほど水に浸けてから植え付けます。
高さは、用土の表面と根鉢の株元が同じ高さになるようにします。
用土は容器の縁から3cm程度のところまで入れて、ウォータースペースを作ります。
植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげます。乾燥を防ぐために、バークチップやワラなどで株元にマルチングをしておきます。
鉢植えは根詰まりを起こしやすいため、2年に1回程度、一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

3.ブルーベリーの栽培手入れ

水やり

水やり

ブルーベリーは乾燥に弱いため、夏の乾燥時期には水不足にならないように注意します。
庭植えの場合は、自然の降雨で足りますが、夏の高温で乾燥が続く時期には水やりが必要です。水を与える際は株元だけでなく、枝葉の広がっている下の箇所までたっぷりと与えるようにします。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと水やりをします。夏の乾燥時期には、午前中と夕方にも水を与えるようにします。

肥料

庭植え、鉢植えとも3月に元肥、6月に追肥、9月にお礼肥を施します。
年間の施肥量の割合は、元肥7割、追肥2割、お礼肥1割が目安とされています。
庭植えの場合は、元肥に有機質肥料、追肥とお礼肥には速効性の化成肥料を施します。
鉢植えの場合は、元肥に有機固形肥料、追肥とお礼肥には緩効性の化成肥料を施します。

整枝・剪定

ブルーベリーは、株元から枝が出やすいので、自然の樹形を生かした「株仕立て」にします。
1~2年目の幼木の間は、枝数を多くして育てるようにします。幼木のうちに結実させると枝が伸びずに枯れてしまい、新梢も伸びなくなるため、花芽のついている先端部分は切り詰めます。
3年目からは果実を収穫するための間引き剪定を行います。勢いの良い花芽をつけた枝は残して結実させます。株元からでる細い枝(ひこばえ)は主軸枝として使うため、3~4本だけ残して間引きをします。
4年目以降は枝が増えてくるので、本格的な間引き剪定が必要になってきます。

剪定は、6月に夏季剪定、12月~2月に冬季剪定を行います。
6月の夏季剪定は、勢いよく伸びた新梢(徒長枝)の先端部分を1/3ほど切り返します。切った部分から新しい枝が分岐し、分岐した先端部分に花芽がつくため、収穫量があがります。

12月~2月の冬期剪定は休眠期に行うもので、古い枝を切り返して、株全体を新しい枝に更新させるために必要な剪定作業です。
冬期剪定は、前年に果実をつけて弱ってきた枝、古くなった枝、内側に向かう枝、混み合っている枝、下垂枝などを間引いて、日当たりや風通しをよくします。
果実を2~3年つけた枝や古くなった枝は、樹勢が弱くなって良い果実がつかないため、若い枝が出ている箇所で切り返します。内側に向かう枝は、外側に向かう芽の箇所で切り返して、新梢が外側に向かうようにします。混み合った枝や下垂枝は、つけ根から間引いてもかまいません。
ブルーベリーは、枝先に花芽がつきます。剪定の際にすべての枝を切り詰めてしまうと花芽がなくなってしまうため、全部の枝を切り返さないように注意します。

摘花・摘果

幼木の1~2年目は、新梢を伸ばして樹勢を強くする必要があるため、花芽はすべて摘み取って結実させないようにします。
花芽を摘み取ることによって枝をよく伸ばすようになるので、3年目以降の収穫量の向上が期待できます。
花芽は枝先につきますが、枝の下方につく葉芽と比べると少しふっくらとしています。

人工授粉

ハイブッシュ系は1本で結実する品種もありますが、同じハイブッシュ系の別の品種を混植すると実つきがよくなります。
ラビットアイ系は、自分の花粉では結実しにくいので、同じラビットアイ系の別の品種を混植して人工授粉を行うようにします。
人工授粉は、細い筆先などに同じ系統の別の品種の花粉をつけて、花の中でかき回すようにして行うとうまくいきます。
なお、ハイブッシュ系とラビットアイ系の間ではうまく授粉しないので、必ず同じ系統の別の品種の花粉を使うようにします。

4.ブルーベリーの収穫時期

ブルーベリーの収穫

ブルーベリーは、植え付け後2~3年目で収穫ができますが、本格的な収穫は4年目以降になります。
収穫適期は、ハイブッシュ系は6月~8月、ラビットアイ系は7月~9月が目安となります。
果実が濃い青紫色に色づいて、指でつまむと軽く弾力がある頃が適期ですので、完熟したものから順に収穫します。

収穫の際は、果実をつまんでまっすぐに引き抜くようにします。果皮がめくれて傷ができると、日持ちが悪くなってしまいますので、気を付けます。
収穫後は生食のほか、ジャムなどに加工したり、冷凍保存します。

5.ブルーベリーに発生しやすい病気と害虫

ブルーベリー

主な病気

灰色カビ病
灰色カビ病は、花や果実に水が浸みたような症状が現れ、やがて褐色のカビに覆われて腐ってしまいます。
草花、野菜、果樹など、ほとんどの植物に発生する病気で、枯れた花や果実などに空気感染します。風通しが悪いと発症しやすいので、間引き剪定を行って風通しを良くして予防します。発症した部分は、切り取って撤去処分します。
発生初期に薬剤を使用する場合は、天然成分から作られた自然派薬剤(有機JAS)のカリグリーンを散布します。

主な害虫

主な害虫には、アブラムシ、イラガ、マイマイガなどがあげられます。

アブラムシ
アブラムシは、植物全般に寄生する体長2~4㎜の害虫です。葉や新梢のやわらかい部分に群生して樹液を吸汁し、分泌する排泄物によってすす病を引き起こすことあります。食害されると葉が縮んで、木の生育が悪くなります。見つけ次第捕殺するか、ブラシなどでこすり取ります。発生が多い場合は、ベニカベジフルスプレーなどの薬剤で駆除します。

イラガ
イラガはガの仲間で、5月頃にふ化した黄緑色の幼虫が葉裏を食害し、全部の葉を食べ尽くすこともあります。
秋にウズラの卵に似た1cm程度の大きさの繭を作って越冬するので、枝に繭が付いていないか観察し、見つけ次第潰して退治します。
幼虫の毛には毒があるので、捕殺する際には手で触れないように注意します。幼虫が成長すると薬剤が効かなくなるため、発生初期にデルフィン顆粒水和剤を株全体に散布します。デルフィン顆粒水和剤は天然成分から作られた自然派薬剤(有機JAS)のため、人体にもやさしい薬剤です。

マイマイガ
マイマイガはガの仲間で、樹の幹に卵を産み付けて越冬します。4月頃にふ化した黒色の幼虫が葉を食害し、成長すると食べる量が増えるため被害が大きくなります。
ふ化した幼虫を捕殺するか、群生している枝を剪定して除去します。
薬剤を使用する場合は、発生初期に化学合成薬剤のベニカベジフルスプレーやベニカ水溶剤を散布します。これらの薬剤は、アブラムシやカイガラムシなどの害虫にも効果があります。

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