カボス(かぼす)の育て方・栽培方法

カボスの育て方

1.カボスの特徴と栽培時期


カボスの育て方手順に沿って、カボスを栽培してみましょう!
カボスは比較的簡単に育てられるので、初心者の方にもオススメの果樹です。

カボスの栽培データ
■カボスの栽培難易度:★★☆☆☆
■カボスの旬:9月~10月
■栽培適地:東北地方以南の暖地(暖地以外は鉢植え)
■栽培方法:庭植え、鉢植え
■植え付け時期:3月~4月
■収穫時期:9月~10月

カボスの苗が買えるお店

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こちらから購入すると、届けてくれるので便利です。

特徴

カボスは大分県特産の柑橘類で、全国生産量の98%を占めています。次いで愛媛県、福岡県、宮崎県などでも栽培されています。
カボスは関東地方以西の温暖な地域での栽培に適していますが、寒さに強いため東北地方以南の地域でも鉢植えで栽培することができます。

果実は100g~150g程度で、酸味はスダチよりも強くなく、緑色の果実を収穫して料理などに添えます。
果汁はポン酢として利用されるほか、焼き魚、お刺身、鍋料理などの風味付けや薬味として重宝されています。
果汁を絞って料理に使うと、爽やかな酸味と香りが広がり、食欲をそそります。
カボスは、柑橘類の中では寒さに強くて育てやすいので、簡単に栽培をすることができます。

栄養素

カボスには、ビタミンC、カリウムなどが含まれています。
特にビタミンCが豊富で、免疫力の向上、風邪などの感染症予防、老化防止、美肌などに効果があります。また、酸味成分であるクエン酸は、100g当たりの含有量はレモンの2倍とも言われ、疲労回復や食欲増進の働きがあります。

品種

市販の苗木には品種の表示はありませんが、大分県で栽培されているカボスのほとんどが「大分1号」という品種です。
育成品種には、豊のミドリ、香美の川、祖母の香などがあります。

栽培時期

カボスの植え付け適期は3月下旬~4月で、収穫適期は9月~10月になります。カボスは香りと酸味を楽しむ果実ですので、未熟な緑色の状態で収穫します。
カボスは苗木を植え付けてから収穫が出来るようになるまでに、最低でも3~4年の期間が必要です。
植え付けてから3年程度は樹形を整えるために収穫を控えますが、5月になると白い花をたくさんつけるので、甘い香りを楽しむことができます。

栽培ポイント

日当たりがよく、強風が当たらない場所に植え付けます。寒風に当たると落葉してしまうので、注意します。
庭植えの場合、栽培適地は関東地方以西の暖地ですので、寒冷地などでは冬の防寒対策が必要となります。
冬場は-6℃を下回ると寒さで枯れてしまいますので、鉢植えの場合は室内に取り込むか、暖かい場所に移動させます。
鉢植えは、夏場の乾燥には特に注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

2.カボスの栽培基本(庭植え・鉢植え)

水やり

植え付け

植え付け適期は、3月下旬~4月です。秋から春にかけて、1~2年生の接ぎ木苗がホームセンターや園芸店などで販売されます。苗木を早く入手した場合は、鉢などに仮植えをして、適期になったら植え付けをします。

庭植えの場合

日当たりと水はけがよく、強い風が当たらない場所を選びます。植え付ける際は、直径、深さとも50cm程度の植え穴を掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、半分ほど穴に埋め戻します。苗木は、接ぎ木部分が埋まらない程度の高さにして植え付けます。残りの土を埋め戻すときは、棒などで突いてすき間ができないようにしますが、根を傷つけないように注意します。
棒苗(1年生苗)は高さ50cm程度でカットし、支柱を立てて苗木を麻ひもなどで固定します。植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげます。

鉢植えの場合

用土は、果樹・花木用の培養土を使用すると手軽です。用土を自分で作る場合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1などの割合で配合します。
鉢は、7~8号鉢(直径21~24cm)を用意して、鉢底石を敷いてから用土を入れます。
苗木を植え付ける際は、接ぎ木部分が土に埋もれないように注意します。用土は容器の縁から3cm程度のところまで入れて、ウォータースペースを作ります。棒苗は高さ30cm程度でカットし、支柱を側に立てて苗木を麻ひもなどで固定します。植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげます。
冬場は-6℃以下になると枯れてしまうので、日当たりのよい室内に取り込みます。また、鉢植えは根詰まりを起こしやすいため、2年ごとに一回り大きな鉢に植え替えるようにします。

3.カボスの栽培手入れ

カボスの花

水やり

庭植えの場合は自然の降雨で足りますが、夏場に乾燥が続いたときは水やりが必要です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。夏場は水切れに気を付けますが、水の与え過ぎは根腐れの原因となるので注意します。

肥料

庭植え、鉢植えとも、3月に元肥として油粕などの有機質肥料を施し、6月と10月に速効性化成肥料を施します。
施肥には、『果樹用肥料』や『柑橘用肥料』を使うこともできます。

整枝・剪定

棒苗(1年生苗)を購入して植え付ける場合は、庭植えは高さ50cm程度、鉢植えは高さ30cm程度でカットします。2~3年目の春に、主枝候補にする3~4本の強い枝を残し、最終的にバランスの良い主枝3本を選んで開心自然形に仕立てるようにします。

樹形が整った4年目以降は3月に間引き剪定を行い、風通しを良くして内部に日光がよく当たるようにします。ただし、花芽は前年枝の先端付近に付くため、全部の枝を剪定しないように注意します。花芽が分かりづらいときは、枯れた枝、病気の枝、内側に伸びた枝、下に垂れた枝、交差している枝、徒長枝などを優先して剪定します。
なお、枯れ枝は病気を引き起こす原因となるため、いつ切り取ってかまいません。トゲで果実を傷つけてしまうことがあるため、トゲも切除するようにします。

摘果

良い果実を残して、なり過ぎた果実を摘み取ることを摘果と呼びます。摘果作業は、生理落果が落ちついた7月上旬頃から2回に分けて行います。1回目は実つきの多い箇所やキズのあるもの、小粒の果実などを摘果します。2回目は7月下旬に行い、収穫に備えます。収穫する果実は、庭植えの場合は葉5~10枚程度で1果、鉢植えの場合は1鉢に7~10果程度を目安にします。

人工授粉

カボスは、5月に開花して自家受粉で結実するので、人工授粉を行う必要はありません。

4.カボスの収穫時期

カボスの収穫時期

カボスの収穫適期は、9月~10月上旬です。10月中旬まで果実を木に残しておくと果皮が黄色くなり、香りや酸味が減少するので適期に収穫します。
収穫の際は、果皮が緑色の大きくなった果実をハサミで切って収穫します。
切り取った果柄は、ほかの果実を傷つけないように二度切りにします。

5.カボスに発生しやすい病気と害虫

カボスに発生しやすい病気と害虫

主な病気

主な病気には、かいよう病、そうか病、黒点病などがあります。

かいよう病

かいよう病は、葉の気孔や果実の傷口から病原菌が侵入し、褐色の病斑を形成してコルク化する病気です。
病原菌は、台風などの風ずれ、ミカンハモグリガ(エカキムシ)の食害傷などから侵入し、雨風で飛散して枝や果実に感染します。
暴風対策やミカンハモグリガの防除を行い、発病した枝は除去します。鉢植えは、雨の当たらない軒下などに置くようにします。

そうか病

そうか病は、葉や果実に発生する病気で、いぼ型の病斑ができます。前年に発病した病原菌が葉で越冬し、雨で周囲に飛散して葉の傷口などから侵入します。感染すると花が落ちたり、幼果が落果して収量が減少します。
発病した葉や果実は早めに除去します。窒素肥料のやりすぎに注意し、整枝剪定を行って日当たりと風通しを良くします。

黒点病

黒点病は、葉や果実の表面に0.5㎜ほどの円形の黒い斑点ができる病気です。枯れ枝で越冬した病原菌が、雨風で飛び散って葉や果実に付着して感染します。枯れ枝を除去するほか、整枝剪定を行って日当たりを良くし、剪定後の枝や葉は放置しないで撤去します。鉢植えは、雨の当たらない場所に置くようにします。

主な害虫

主な害虫には、アオムシ(アゲハの幼虫)、アブラムシ、カイガラムシ、ミカンハモグリガ(エカキムシ)などが挙げられます。

アオムシ

アオムシはアゲハチョウの幼虫で、黒茶と白の斑模様をしていて、葉を縁取るように食害します。成長すると緑色のイモムシとなって食べる量が増えるため、葉の光合成が阻害されてしまいます。羽化した成虫が葉裏に産卵し、ふ化した幼虫が再び葉を食害します。幼虫を見つけたら、割り箸などで捕獲して駆除します。薬剤を使用する場合は、発生初期にベニカ水溶剤などを散布します。

アブラムシ

アブラムシは、植物全般に寄生する体長2~4㎜の害虫です。葉や枝の先端に群生して樹液を吸汁し、分泌する排泄物によってすす病を引き起こします。食害されると葉が縮んだり巻いたりするため、木の生育が悪くなります。見つけ次第捕殺するか、ブラシなどでこすり取ります。発生が多い場合は、ベニカベジフルスプレーなどの薬剤で駆除します。

カイガラムシ

カイガラムシは、枝や葉などに集団で寄生し、樹液を吸汁して木を衰弱させる害虫です。
カイガラムシを見つけたら、ブラシなどでこすり落とします。風通しが悪いと発生しやすいため、剪定をして風通しを良くします。カイガラムシは越冬するため、冬期にマシン油乳剤を散布して防除します。
カイガラムシ、アブラムシなどの吸汁性害虫は、排泄物から甘露を分泌してすす病を誘発します。
すす病にかかると枝や葉が黒いすすで覆われ、葉の光合成が阻害されるため樹勢が衰えます。
すす病対策としては、カイガラムシ、アブラムシなどの吸汁性害虫を駆除する方法が有効です。

ミカンハモグリガ(エカキムシ)

ミカンハモグリガは蛾の仲間で、通称エカキムシとも呼ばれています。
葉の中に潜った幼虫が、葉面に絵を描いたように白いスジを残して葉肉を食害します。
被害が進むと、葉が変形して生育が阻害されて葉を枯らしてしまうほか、かいよう病の病原菌が傷口から侵入します。
白いスジの先端部分に幼虫がいたら、潰して駆除します。被害にあった葉は、取り除いて処分します。
薬剤防除を行う場合は、ベニカ水溶剤、ベニカS乳剤、ベニカベジフルスプレーなどを散布します。

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