パッションフルーツの育て方・栽培方法

パッションフルーツ

1.パッションフルーツの特徴と栽培時期


パッションフルーツの育て方手順に沿って、パッションフルーツを栽培してみましょう!
パッションフルーツは南国の植物ですが、家庭果樹で育てられるのでチャレンジしてみましょう。

パッションフルーツの栽培データ
■パッションフルーツの栽培難易度:★★★☆☆
■パッションフルーツの旬:6月~8月
■栽培適地:暖地以外は鉢植え。暖地では庭植え可能。
■栽培方法:鉢植え、庭植え
■植え付け時期:4月~6月
■収穫時期:6月~10月

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特徴

パッションフルーツは、ブラジル南部原産の植物で、日本では鹿児島県、沖縄県、奄美諸島、小笠原諸島などで栽培されています。
時計の文字盤のような花が咲くのが特徴で、クダモノトケイソウとも呼ばれています。
果実は甘酸っぱい半透明ゼリー状の黄色い果肉で、生食のほか、ジャム、ジュース、ゼリーなどに利用されています。
パッションフルーツは南国の植物ですが、関東地域などでも寒さに強い紫色種を「鉢植え」で育てることができます。
時計に似た独特の美しい花を観賞できるほか、つるがよく伸びるのでグリーンカーテンとしても人気が高まっています。

栄養素

パッションフルーツには、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。
特にビタミンCが豊富で、風邪の予防、老化防止、美肌づくりなどに効果があるとされています。
また、ベータカロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用や体の免疫力を高める働きがあるため、生活習慣病の予防や健康維持にも良いとされています。

品種

品種は、果皮の色によって「紫色種」「黄色種」「交雑種」の3つに分けられます。日本で一般に栽培されているのは、黄色種よりも寒さに強い紫色種です。
苗木は、パッションフルーツ、クダモノトケイソウなどの名で販売されています。1本で結実する品種もありますが、人工授粉をする場合は複数の品種を植えるようにします。
主な品種には、『エドゥリス』『サマークイーン』「ルビースター」『ゴールデン・ジャイアント』などがあります。

栽培ポイント

暖地以外では「鉢植え」にして、日当たりの良い場所で管理します。
果実が成熟する真夏の時期は、水切れにならないように特に注意します。
黄色種は、2株以上を用意して人工授粉を行って確実に着果させます。

栽培時期

パッションフルーツは、春先になると1~2年生の苗木が出回ります。植え付け適期は4月~6月ですので、気温が十分に上がってから植え付けをします。
グリーンカーテンに仕立てる場合は、できるだけ大きく育った苗を選ぶようにします。
収穫適期は品種によって異なりますが、6月~10月が収穫時期となります。

2.パッションフルーツの栽培基本(庭植え・鉢植え)

水やり

植え付け

庭植えの場合は、日当たりと水はけがよく、強い風が当たらない場所を選びます。酸性土壌に弱いため、植え付け2週間前に苦土石灰をまいてよく耕しておきます。
植え付ける際は、直径、深さとも50cm程度の植え穴を掘り、掘り上げた土の半分に腐葉土を混ぜ込みます。腐葉土を混ぜた土はさらに半分に分け、有機質肥料などの元肥を混ぜ込んでから穴に埋め戻します。
その後に、腐葉土だけを混ぜた土を厚さ5cmほど敷いて、根鉢が直接肥料に触れないようにします。
苗木は、根鉢の表面が地面よりやや高くなる程度に据えて、残りの土を穴に埋め戻します。
植え付けが終わったら苗の周りに水鉢を作り、水をたっぷりとあげます。
苗木は風で揺らぐと生長が遅れてしまうため、苗木の側に支柱を立てて20cmおきに麻ひもなどで幹を固定します。

プランターや鉢植えの場合は、1つの容器に1株を植え付けます。
鉢植えの場合は、8号鉢(直径24cm)などに、鉢底石を敷いてから用土を入れます。用土は、市販の培養土を使用すると手軽で、川砂を混ぜると排水性が良くなります。
用土を自分で作る場合は、鹿沼土7、腐葉土3などの割合で配合し、緩効性肥料を施します。
用土は容器の縁から2~3cm下のところまで入れます。
苗木は、根鉢の表面が1cmほど隠れる程度に浅めに植えます。
植え付けが終わったら、たっぷりと水をあげ、庭植えの場合と同じように支柱を立てて苗木を固定します。
仕立て方は、あんどん仕立てやトレリス仕立てが一般的です

3.パッションフルーツの栽培手入れ(水やり・誘引・摘芯)

パッションフルーツの花

水やり

庭植えの場合は、植え付け時にたっぷりと水やりをします。その後は自然の降雨で足りますが、晴れた日が続いたときは水を与えるようにします。
プランターや鉢の場合は、用土の表面が白っぽく乾いたら、たっぷりと水を与えます。6月以降の生育が旺盛な時期には朝と夕方の2回水を与え、果実が付いている間は、水切れにならないようにします。
水を与えるときは、鉢底から水が流れ出るくらい与えますが、与え過ぎると根腐れを起こします。

誘引・摘芯

つるや枝の部分を支柱やネット、棚などにひもで結び付けて固定していくことを「誘引」といいます。パッションフルーツはつる性植物のため、植え付け時に支柱やネットを設置してつるを誘引します。
主枝は真っすぐに上に伸ばして、支柱の上部に達したら摘芯します。「摘芯」とは、つるの先端部分をカットする方法で、側枝やわき芽を発生させる作業です。主枝を摘芯すると側枝が発生して花が咲きますので、横方向または下向きに誘引します。下向きに誘引した場合は、先端部が地面に付かないように地上30cmで摘芯します。

人工授粉

パッションフルーツは、確実に結実させるために、花が咲き始めた6月頃に人工授粉をします。
紫色種は自家受粉しますが、人工授粉をすることで結実の確率が上がります。黄色種や交雑種の場合は、人工授粉が必要ですので、異なる品種を2株以上を植えるとよいでしょう。
授粉作業は、筆や綿棒などを使って晴れた日に行います。指先やピンセットで雄しべを摘み取って、直接雌しべに擦り付ける方法でも構いません。3本の雌しべ全てに、雄しべの花粉を擦り付ければ人工授粉は完了です。
人工授粉が成功した翌日には、雌しべの子房が緑色になり、艶を帯びてきます。大きな果実を収穫するためには、1枝に4~5個程度を残し、不良果や小玉などは摘果します。

摘果

果樹は、適正な数以上に実をつける性質があるため、果実の数を制限することを「摘果」といいます。多くの実がなりすぎると株の負担が大きくなり、栄養も分散されて生育不良になることもあります。結実したら、形の悪いものや小さいものを優先して摘果します。

整枝・剪定

主幹の樹高が30cmほどに生長したら、先端部を摘芯し、側枝を発生させて樹形を整えていきます。また、樹高30cm以内にできた芽は早めに摘み取り、養分の分散を阻止します。花芽は側枝に多く付きますので、収穫が終わるまでは側枝を剪定しないようにします。
一度実が付いた枝には花芽ができないので、収穫後に強剪定を行います。強剪定は、通常の剪定よりもつるを長く切る作業です。収穫後に葉を3枚程度残して切り返すと、脇から新しい枝が伸びて再び実が付くようになります。

肥料

植え付け時に、有機配合肥料や「マイガーデンベジフル」などの緩効性肥料を元肥として与えます。
追肥は、6月に施します。葉色が悪い場合は、「ベジフル液肥」「花工場」などの液肥を水で500~1000倍に薄めて月に2回くらい施します

4.パッションフルーツの収穫時期について

パッションフルーツの収穫

パッションフルーツの収穫時期は、授粉後およそ2ヶ月くらいが収穫の目安です。品種によって異なりますが、6月~10月が収穫時期となります。
完熟すると自然に落下するので、地面に落下しないようにネットを張ったり、袋をかけたりするのもおすすめです。
落下前に収穫した場合は、常温で追熟させ、果皮にシワができて香りが強くなったら食べごろです。食べるときは半分に切ってスプーンですくい、種ごと食べることができます。

5.パッションフルーツに発生しやすい病気と害虫

パッションフルーツの病気

主な病気

パッションフルーツは病気の少ない植物ですが、立枯れ病になることがあります。立枯れ病は、幼苗期に発生しやすい病気で、土の中で病原菌が繁殖して、根や地際の茎から感染します。根が被害を受けるため、生育不良となって最後は枯れてしまいます。水のやりすぎや窒素肥料の過多に注意して、風通しを良くして発生を予防します。

主な害虫

主な害虫として、カイガラムシやアブラムシが発生することがあります。
カイガラムシは、乾燥期などに発生して急速に増えます。風通しが悪いと発生するため、枝葉を剪定して風通しを良くして予防します。
成虫は、歯ブラシなどを使ってこすり落とします。地面に落ちた成虫は、そのまま餓死します。
成虫や卵には薬剤効果がありませんので、見つけ次第駆除します。
幼虫は薬剤で駆除できますが、薬剤の使用時期などを確認してから使用するようにします。

アブラムシは、茎や葉に集団で寄生し、植物の栄養を吸汁して株の生育を阻害します。日当たりや風通しが悪いと発生しやすいので、枝葉を剪定して風通しをよくします。

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