ニンニクの収穫時期と収穫方法は?

ニンニクの収穫時期の見極め方

1.ニンニクの収穫時期はいつ?

ニンニクの収穫時期の見極め

ニンニクの収穫時期はいつなのか、疑問を持ったことはありませんか?
また、ニンニクの収穫時期の見極め方がわからないということはありませんか?
ニンニクの収穫時期の見極めが難しい理由としては、ニンニクは土の中に埋まっているので、土の中でどのぐらい成長しているのかがわからないからではないでしょうか。
一般的にニンニクの収穫時期は春~夏とされています。

しかし、まんまるに大きく育っているかもしれませんし、まだ成長過程で少ししか膨らんでいないかもしれません。
小さいうちに抜いてしまうのは少しかわいそうですし、かといってニンニクの収穫タイミングが遅すぎれば、肥大しすぎて割れてしまったり、味が落ちてしまうこともあります。

家庭菜園でニンニクを育てている方の多くは、きちんと成長してからのニンニクを収穫したいと思っている方がほとんどではないでしょうか?
ニンニクの収穫をできるだけベストなタイミングでできるように、今回は地下で生長しているニンニクの収穫時期の見極め方について見ていきたいと思います。

2.ニンニクの収穫時期

ニンニクの収穫時期

ニンニクは年1回栽培することができます。
ニンニクの収穫時期は、一般的には5月~7月になりますが、
ニンニクには『ホワイト六片』『北海道在来』『沖縄早生』『遠州極早生』など様々な品種があり、早生や極早生のような品種の場合は収穫時期は早くなります。

ニンニクの発芽適温は一般的に15~20℃です。
一般地では9月末~10月中旬頃に鱗片を植えつけますが、植え付けた時期や天候都合でも、収穫時期が本来よりも早くなったり、遅くなったりすることがあります。

また、同じ九州であっても、場所によって暖地・中間地・寒冷地に分けられるため気候の分布により収穫時期が変わってきます。

九州のニンニク収穫時期としては、下記の様になります。

九州のニンニク収穫時期
・暖地の収穫:5月中旬~6月
・中間地の収穫:5月下旬~6月
・寒冷地の収穫:7月

暖地は、気温の上昇が高いので5月中旬からと収穫時期が早く、寒冷地は気温の上昇が遅い分収穫時期が遅くなります。
ただし、その年の気温少々具合によっては、収穫時期が早まったり遅くなったりしますので、必ずこの時期に収穫できるとは限りません。
ニンニクの収穫時期は、何月かだけでなく、成長の過程を見ながら判断していくのが良いでしょう。

ニンニクの花芽のタイミングや、葉の枯れ具合の成長の過程や、実際に掘った時の肥り具合などで収穫タイミングを判断すると間違いが少ないので順番に見ていきましょう。

3.花芽で収穫のタイミングをはかる

ニンニクの芽

ニンニクの収穫のタイミングを花芽が出てからの日数で判断する方法があります。
ニンニクは、一般的に5月に入ると鱗片が肥大し始め、6月になると花芽が出てきます。
このニンニクの花芽を見ることで、収穫時期を判断します。
ニンニクの花芽が出てから10日間~2週間後くらいが収穫する時期の目安となります。
目安をつけやすいので、簡単な方法と言えます。
ニンニクの花芽が出た後の、6月中旬頃~下旬頃になると葉先が少し枯れてきますが、葉の枯れ具合でも収穫時期を見分けられますので見ていきましょう。

4.葉の色で収穫を見分ける

マルチからニンニクの芽を出す

視覚的に、ニンニクの葉っぱの色で収穫のタイミングを判断する方法もあります。
ニンニクの葉が枯れ始めてきたころが収穫のタイミングになります。
ニンニクは収穫の時期が近づいてくると、緑色の葉が黄色っぽく変色していきます。

収穫前の葉の変色は病気や肥料切れが原因ではなく、収穫間近になって葉が不要になる成長過程のものなので、葉の色が悪くなったからといって焦らないようにしましょう。

目安としてはニンニクの葉の3割~5割の葉が黄色く枯れていたら収穫可能なので、晴れた日を選んで収穫してください。
土が乾燥している状態で収穫したニンニクの方が、貯蔵性が高く日持ちがしますので、天気やニンニクの状態を見ながら、可能であれば晴れた日が3日以上続いた後に収穫するようにしましょう。

ニンニクの収穫が遅れると、球割れをしたり味が落ちたりするので、収穫が遅れないように葉の枯れ具合をよくチェックするようにしましょう。

5.ニンニクの肉付きをみて収穫する

ニンニクの肉付きをみて収穫する

ニンニクの葉の色の具合や、花芽を摘み取った後の日数など、目安にできるものはいくつかありますが、やはり目で見て確認しないとはっきりした成長具合は分かりませんので、実際に1本収穫してみましょう。
目安にするのは葉の色や日数、どちらでも構いません。

葉の色が3割~5割黄色くなった時点か、花芽が出てから10日間~2週間経った時点で、1株だけ収穫して、ニンニクの状態を確認します。

収穫の仕方は、ニンニクの付け根を手で持って上に引き抜くだけです。
しかし、粘土質の硬い土などでは手で引っ張っても上手く抜けずにちぎれてしまう場合がありますので、剣先スコップなどを使って収穫します。

ニンニクの球が丸く肥り、根の付け根の部分が平らになっていれば収穫のタイミングですので、まとめて収穫してしまいましょう。
ニンニクの球が少し縦長の状態であれば、少しタイミングが早いです。
収穫適期までもう少し日にちがかかりますので、数日~1週間ほど待ってから、また状態を確認します。
逆にニンニクの鱗片同士が割れて離れていれば、既に栽培適期が過ぎてしまっています。

収穫後のニンニクの根を残しておくと、根が呼吸し鱗片のエネルギーを消費してしまい、ニンニクの球がどんどん小さくなっていってしまいます。
それだけでなく、収穫後、時間が経ってしまうと根の付け根が硬くなってしまい、包丁でも切りづらくなってしまうため、収穫後はすぐに根をきれいに切り落としておきましょう。

6.ニンニクの収穫タイミングまとめ

ニンニクの収穫時期は、一般的には5月~7月ですが、下記の方法で収穫タイミングを見ながら収穫をしていきましょう。

・花芽で収穫タイミングをはかる:ニンニクの花芽が出てから10日間~2週間後くらいに収穫可能です。
・葉の色で収穫タイミングをはかる:ニンニクの葉の3割~5割の葉が黄色く枯れていたら収穫可能です。
・ニンニクの肉付きをみて収穫する:ニンニクの球が丸く肥り、根の付け根の部分が平らになっていれば収穫タイミングです。

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