ショウガ(生姜)の芽出し方法

生姜の芽出し方法

1.種ショウガの選び方

ショウガの芽出し

ショウガの栽培は、種ショウガを植え付けます。
関東などの中間地では、4月下旬~5月中旬に種ショウガを植え付けると、7月下旬~8月中旬に葉ショウガ、10月下旬~11月上旬に根ショウガを収穫することができます。

種ショウガは、前年の秋に収穫した根ショウガを保存して寝かせたもので、4月になると園芸店やホームセンターなどで販売されます。
店頭で種ショウガを選ぶ際には、外皮がみずみずしく、色つやがよくて肉づきの良い硬いものを選ぶのがコツです。また、芽が出るコブの部分が多く付いていて、病気のないものを選ぶようにします。

2.ショウガの芽出し方法

生姜の収穫

種ショウガは直植えだと、発芽するまでに1か月以上かかるため、発泡スチロ-ルの箱などに植え、暖かい場所で芽出ししてから植え付けるのがおすすめです。
芽出しをしてから植え付ければ発芽をそろえることもでき、栽培がしやすくなります。

3~4月に種ショウガを入手して、健全な種ショウガを選んだら、3芽つけて60gくらいに手で割り分けて2~3日日光に当てて乾かしてから植え付けます。
小さくしすぎると発芽のための栄養分が足りなくなるので注意します。

ショウガの発芽適温は25~30℃と高いため、高温多湿の環境をつくって芽出しをすると早く発芽します。
発泡スチロ-ルの箱の底に排水用の穴をあけて、腐葉土7:赤土3の用土を入れ、種ショウガを隠すように3~5cmの覆土をしてポリフィルムなどで覆って保温し、暖かい場所で、1か月ほど発芽を待ちます。

5月に入って、最低気温が15℃以上になったら、畑への植え付け適期です。
芽が7cm程度になったら種ショウガを掘り出し、畑に植え付けをします。
乾燥しにくい畑に元肥を入れ、株間15~20cmぐらいに芽を上に向けて芽先が少し出る深さ5cmくらいに植え付けをし、たっぷりと水をあげます。
土が足りないと小さいショウガしかできないのでこまめに増し土をします。

3.種ショウガが発芽しない原因

肥料を土に混ぜる

ショウガは、発芽するまで1か月以上の期間を必要とします。発芽しないと焦ってしまいがちですが、芽出しをしないで畑に植え付けた場合は1か月半ほど様子を見るようにします。

ショウガが発芽しない原因として、地温の不足が挙げられます。
ショウガは熱帯アジア原産の野菜で生育適温が25~30℃と高く、植え付け時の地温は15℃以上必要です。5月でも霜が降りると種ショウガが腐ってしまうので、地温が十分に上がってから植え付けるか芽出しをしてから植え付けるようにします。

発芽しない原因として、連作障害の可能性もあります。
1か月半ほど経過しても発芽しなかった場合は、種ショウガを掘り出してみて腐っていれば連作障害が原因です。ショウガは連作すると根茎腐敗病が発生しやすいので、4~5年はショウガを栽培していない場所で栽培するようにします。

種ショウガを購入する場合は、植え付け適期を逃がすと入手が難しいので、余裕をもって購入するようにします。
スーパーなどで売っている水洗いの少ないショウガを種ショウガにすることもできますが、傷などがあるとうまく発芽しないので、芽出しをしてから植え付けるのが無難です。

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