「アブラムシ類」は、野菜や草花、雑草など多くの植物に発生して被害を与える害虫の一種です。ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ネギアブラムシ、ダイコンアブラムシなど多種多様な種類があります。アブラムシは、体長1~5㎜ほどの小さな害虫で、口針を使って植物の葉や茎の汁を吸い取ります。
アブラムシは風に乗って飛来し、寄生できる植物があれば卵を産んで増殖します。健康な植物も感染するウイルス病を媒介するため、畑や庭での防除が必要です。一度寄生した植物を食べ尽くすと、健康な植物に移動して再び被害を及ぼします。また、アブラムシが葉についた排泄物によって「すす病」が発生し、葉が黒くなって光合成ができなくなることもあります。
畑栽培にでは、アブラムシの天敵を増やすことで防除が可能です。アブラムシは、土壌中の窒素成分が多い場所で発生しやすいため、窒素肥料の過剰な施肥には注意が必要です。アブラムシの飛来を防ぐには、目の細かい防虫ネットやシルバーマルチ、キラキラテープを使用することが有効です。周囲にムギなどのイネ科植物を植えることで侵入防壁を作る方法もあります。
アブラムシは、繁殖力が非常に強いので、葉や新芽をよく観察して見つけ次第退治することが重要です。薬剤を使う場合は、自然派薬剤では、ベニカマイルドスプレー、アーリーセーフ、パイベニカVスプレーなどがあります。アブラムシ類の被害を抑えるためには、早期発見・対策が肝心です。
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