赤玉土(大粒・中粒・小粒)の特徴と使い方

赤玉土(あかだまつち)の特徴と使いかた

1.赤玉土とは?

「赤玉土」は、「あかだまつち」と読みます。
赤玉土は、野菜や果樹、花などを栽培するときに、基本用土して幅広く使われています。

ホームセンターや園芸店に行くと、野菜用、鉢花用、ハーブ用などさまざまな土が売られています。
プランターや鉢で野菜を栽培する場合は、購入してすぐに使える野菜用培養土が便利です。
一般的な野菜用培養土は、赤玉土を主体に、黒土、腐葉土、肥料などが最適に調整されて作られています。

野菜にとって良い土とは、通気性、排水性、保水性、保肥性が保たれていることです。
赤玉土は、これら4つの特性に優れているので、基本用土としてよく利用されています。
自分で土をブレンドするときは、赤玉土を主体にして腐葉土などの改良用土を加えると水はけや通気性が高まり、野菜がよく育つようになります。

2.赤玉土の特徴

赤玉土は、関東ローム層の中層にある粘土質の赤土を乾燥させ、粒状に加工したものです。
粒状なので、粒の間にすきまができて空気と水の通りが良く、粘土質が水分と肥料を保持してくれます。赤玉土は、通気性と排水性、保水性、保肥性に圧倒的に優れているので、野菜や植物の栽培に欠かせない基本用土になっています。

赤玉土は、弱酸性の土であることも特徴の一つです。
赤玉土は土壌pH5.0~6.0の弱酸性で、鹿沼土は土壌pH4.0~5.0の酸性です。
多くの野菜は土壌pH6.0~6.5の弱酸性でよく育つので、赤玉土は野菜栽培に最適の用土です。

赤玉土は、大粒・中粒・小粒の種類に分けたものが販売されています。
赤玉土を使用する際は、微塵(みじん)が多いものは避けます。微塵とは、赤玉土の微細な粒のことで、水はけが悪くなり、根腐れを起こす原因にもなります。微塵が多い場合は、使用する前に赤玉土をふるいにかけて使います。

赤玉土は、プランターの大きさや用途によって使い分けます。赤玉土は肥料分を含んでいないため、腐葉土や肥料などを混ぜ合わせる必要があります。

3.赤玉土の使いかた

赤玉土は、大きく分けると大粒、中粒、小粒の3種類があり、粒の大きさによって使い分けます。
大粒の赤玉土は、排水性が非常に良く通気性が高いため、鉢底石に適しています。
中粒の赤玉土は、排水性と保水力が良く、幅広く使うことができます。
小粒の赤玉土は、保水力、保肥性が高いのでプランター栽培に適しています。

野菜栽培の場合、自分で用土をブレンドするときは、赤玉土を主体にして、腐葉土・バーミュキュライトを配合し、苦土石灰や化成肥料などを加えます。
腐葉土は、落ち葉などを腐熟させたもので、土をふかふかにし、通気性や保水性を高める効果があります。バーミュキュライトは、ひる石という雲母系の石を高温処理したもので、層の間に水分や肥料を蓄えることができます。
自分で用土を作るときは、以下の配合割合にします。

実もの野菜を育てる場合

トマト、キュウリ、ナスなどの実もの野菜は、赤玉土6、腐葉土3、バーミュキュライト1の割合で配合し、用土10ℓ当たり苦土石灰10g、化成肥料10~30gを加えます。

葉もの野菜を育てる場合

キャベツ、レタス、ホウレンソウなどの葉もの野菜は、赤玉土6、腐葉土3、バーミュキュライト1の割合で配合し、用土10ℓ当たり苦土石灰10~20g、化成肥料10~20gを加えます。

根もの野菜を育てる場合

ニンジン、カブ、ジャガイモなどの根もの野菜は、赤玉土5、バーミュキュライト3、川砂2などの割合で配合し、用土10ℓ当たり苦土石灰10g、化成肥料20gを加えます。

4.おすすめの赤玉土

家庭菜園におすすめの「赤玉土」をご紹介します。

赤玉土(大粒)

関東ローム層の赤土を乾燥、粉砕、ふるい分けした上質な大粒赤玉土です。
ほとんどの植物に使える基本用土です。主に、コンテナ・プランター栽培に最適です。

赤玉土(中粒)

上質な中粒の赤玉土です。中粒なので、利用勝手が良い土です。

赤玉土(小粒)

野菜や草花・観葉植物・盆栽・庭木などの鉢底の土に最適な赤玉土です。

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