インゲンのコンパニオンプランツ!植え方や効果は?

インゲンのコンパニオンプランツ

1.インゲンのコンパニオンプランツ

サヤインゲン

インゲンは免疫力向上や整腸作用などの健康効果があり、その独特の風味と多用途な使い道から、多くの庭園や菜園で栽培されている緑黄色野菜です。しかし、インゲンを育てる際には、適切な方法を知ることが大切です。

その1つに、インゲンのコンパニオンプランツを知り、上手に利用することがあります。コンパニオンプランツを取り入れることにより、美味しいインゲンを収穫しやすくなり、害虫や病気から守る手助けができます。

本記事では、インゲンのコンパニオンプランツに焦点を当て、その相性の良い組み合わせと植え方、効果について詳しくご紹介します。

2.インゲン栽培のコツ

インゲン

インゲン栽培を成功させるためには、まずは基本的なインゲン栽培のコツを理解し、それを実践することが重要です。
下記のポイントを押さえ、健康なインゲンの成長と豊かな収穫を実現しましょう。

インゲンの栽培データ
■インゲンの栽培難易度:★★☆☆☆簡単
■分類:マメ科インゲンマメ属
■原産地:中央アメリカ
■主な旬:7月~8月
■栽培時期:春まき、春植え
種まき:4月~5月、植え付け:5月~6月、収穫:7月~8月
■連作障害:あり(2~3年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:20~30℃
■生育適温:23~28℃

適切な季節に種をまく

インゲンの種まきは4月~5月にかけて行います。
この時期をずらして種まきを行うことで、長期間にわたってインゲンの収穫を楽しむことができます。

適切な季節に苗を植える

インゲン苗の植え付けは、春の5月~6月に行います。
初めてインゲンを育てる場合は、信頼性のある種苗店やホームセンターから苗を購入しましょう。選ぶ際には、病害虫の被害がなく、茎が太くて節間がほどよく詰まっているものを選びましょう。

連作障害に気をつける

インゲンは同じ場所での連作が難しいため、2~3年の期間を空けるか、他の場所で栽培することをおすすめします。
プランター栽培を行う場合は、常に新しい土を使用しましょう。

適切な条件で育てる

インゲンを育てるには、適切な環境条件が必要です。日当たりが良く、風通しの良い場所が理想です。インゲンの好適な土壌pHは6.0~6.5であるため、土壌の酸度にも注意しましょう。霜害に弱いので、気温が十分に上がってから種をまきましょう。

適度な肥料を与える

つるなし種のインゲンは成長が早く、栽培期間も短いため、通常は追肥が必要ありません。

一方、つるあり種の場合、開花時に最初の追肥を行い、収穫が始まったら2回目の追肥を施します。その後は、株の様子を見ながら必要に応じて追肥を行います。

3.インゲンと相性の良いコンパニオンプランツと効果

インゲンと相性の良いコンパニオンプランツとして、キュウリ、ルッコラなどがあります。

これらのコンパニオンプランツは、インゲンと一緒に栽培することで、お互いの成長を助け、健康な作物を育てるのに役立ちます。

①インゲンのコンパニオンプランツ:キュウリ

キュウリ

キュウリの原産地はインド北部ヒマラヤ山脈で、ウリ科キュウリ属に分類されます。
春まき・春植え栽培が可能で、家庭菜園でも人気の野菜です。
キュウリの植え付け時期は、4月~5月です。

キュウリをコンパニオンプランツとして植える効果

つるありインゲンを植える場合、キュウリと絡み合いながら支え合って育つため、茎が折れにくく健康に成長します。
また、キュウリは養分を吸収し、マメ科の根に共生する窒素固定の根粒菌などの働きを向上させるため、土壌の健康も促進されます。

キュウリをコンパニオンプランツとして植える方法

植え付け時期になったら、インゲンと一緒にキュウリの苗を混植します。

②インゲンのコンパニオンプランツ:ルッコラ

ルッコラ

ルッコラの原産地は地中海沿岸で、アブラナ科キバナスズシロ属に分類されます。
春まき、秋まき栽培が可能で、初心者でも手軽に育てられます。
ルッコラの種まきは、春まきは4月~7月、秋まきは9月~10月が適しています。

ルッコラをコンパニオンプランツとして植える効果

インゲンマメとルッコラは、根の周りに異なる微生物が生息しているため、混植することで土壌がより肥沃になり、お互いの成長を促進し、より健康に育つことができます。

さらに、インゲンは上向きに成長するのに対し、ルッコラはインゲンの株元で育つことができるため、スペースを効果的に活用できます。
ルッコラはマルチの代わりとして保温や保湿にも貢献し、草も抑制するため、インゲンの生育を促進します。

また、ルッコラの特有の香りは、インゲンに寄生する害虫を寄せつけにくくします。
アブラナ科のルッコラとマメ科のインゲンの病害虫は互いに忌避作用があるため、被害が最小限に抑えられます。

ルッコラ側の利点としては、インゲンが強い日差しからルッコラを守ることで、ルッコラの葉が柔らかく保たれ、食味が向上します。

ルッコラをコンパニオンプランツとして植える方法

・インゲンの種まきと同時に、ルッコラの種をまきます。ルッコラは株間5~6㎝に間引けるように、インゲンの株から少し離れた位置にまきます。
・インゲンの苗がしっかりと成長したら、その周りにルッコラの種をまきます。1週間ほど経過したら、ルッコラを間引きし、間引いたものは食べることができます。

4.インゲンのコンパニオンプランツまとめ

インゲンの栽培において、コンパニオンプランツを活用することは、美味しい実を収穫しやすくし、害虫や病気からインゲンを保護する効果的な方法です。

キュウリ、ルッコラなどのコンパニオンプランツを賢く組み合わせ、適切に配置することで、インゲンの収穫を増やし、健康なインゲンを育てる手助けとして活用できます。

ぜひ、コンパニオンプランツを使って、インゲン栽培の楽しみと美味しさを最大限に引き出してみましょう。

「インゲンのコンパニオンプランツ!植え方や効果は?」を読んだあなたにおすすめの記事:



インゲンのコンパニオンプランツ