エダマメのコンパニオンプランツ!植え方や効果は?

エダマメのコンパニオンプランツ

1.エダマメのコンパニオンプランツ

エダマメ

エダマメは日本人にとってなじみの深い食材であり、和食の食卓に欠かせない存在のため、家庭菜園でも人気の野菜です。しかし、エダマメを育てる際には、適切な方法を知ることが大切です。

その1つに、エダマメのコンパニオンプランツを知り、上手に利用することがあります。コンパニオンプランツを取り入れることにより、美味しいエダマメを収穫しやすくなり、害虫や病気から守る手助けができます。

本記事では、エダマメのコンパニオンプランツに焦点を当て、その相性の良い組み合わせと植え方、効果について詳しくご紹介します。

2.エダマメ栽培のコツ

エダマメ栽培を成功させるためには、まずは基本的なエダマメ栽培のコツを理解し、それを実践することが重要です。
下記のポイントを押さえ、健康なエダマメの成長と豊かな収穫を実現しましょう。

エダマメ(枝豆)の栽培データ
■エダマメの栽培難易度:普通
■分類:マメ科ダイズ属
■原産地:中国
■主な旬:7月~8月
■栽培時期:春まき、春植え
種まき:4月~5月、植え付け:5月、収穫時期:7月~8月
■連作障害:あり(3~4年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:20~30℃
■生育適温:20~30℃

適切な季節に種をまく

エダマメの種まきは4月~5月にかけて行います。
この時期をずらして種まきを行うことで、長期間にわたってエダマメの収穫を楽しむことができます。

適切な季節に苗を植える

エダマメ苗の植え付けは、春の5月に行います。
初めてエダマメを育てる場合は、信頼性のある種苗店やホームセンターから苗を購入して植え付けると手軽です。苗は、病害虫の被害がなく、茎が太く、色が濃くて本葉が2~3枚程度ついているものを選びます。

連作障害に気をつける

エダマメは同じ場所での連作が難しいため、3~4年の期間を空けるか、他の場所で栽培することをおすすめします。
プランター栽培を行う場合は、常に新しい土を使用しましょう。

適切な条件で育てる

エダマメを育てるには、適切な環境条件が必要です。日当たりが良く、風通しの良い場所が理想です。エダマメの好適な土壌pHは6.0~6.5であるため、土壌の酸度にも注意しましょう。気温が十分に上がってから、種まきや植え付けをしましょう。

適度な肥料を与える

エダマメは、花が咲いた頃に生育状況をみながら追肥をしますが、窒素肥料のやりすぎに注意しましょう。

3.エダマメと相性の良いコンパニオンプランツと効果

エダマメと相性の良いコンパニオンプランツとして、トウモロコシ、ミント、ニンジン、サニーレタスなどがあります。

これらのコンパニオンプランツは、エダマメと一緒に栽培することで、お互いの成長を助け、健康な作物を育てるのに役立ちます。

①エダマメのコンパニオンプランツ:トウモロコシ

トウモロコシ

トウモロコシの原産地はアメリカ大陸で、イネ科トウモロコシ属に分類されます。
春まき・春植え栽培が可能で、家庭菜園では、糖分が多くて甘味が強いスイートコーンが人気でです。
トウモロコシの種まき時期は4月~5月、植え付け時期は5月が適しています。

トウモロコシをコンパニオンプランツとして植える効果

トウモロコシはエダマメの成長を促進し、害虫被害を抑える効果があります。トウモロコシは地中に深く根を張り、これによりエダマメの根周りの微生物である根粒菌が活性化し、共生関係を築いて成長を促進します。

エダマメは肥料が多いと葉ばかりが茂って実がつかなくなりますが、トウモロコシは余分な窒素を地中から吸収することで、エダマメの健康な成長に貢献します。

トウモロコシをコンパニオンプランツとして植える方法

トウモロコシは、間作や混植ができます。
トウモロコシの株元にエダマメの種をまくか、トウモロコシの条間にエダマメを間作します。

②エダマメのコンパニオンプランツ:ミント

ミント

ミントの原産地はユーラシア大陸で、シソ科ハッカ属に分類されます。
春まき・秋まき栽培が可能で、菜園で非常に人気のあるハーブです。
ミントの春の種まき時期は3~4月、秋の種まき時期は8~9月が適しています。

ミントをコンパニオンプランツとして植える効果

ミントは、独特な爽やかな香りを持つため、害虫を寄せつけにくくし、エダマメに被害をもたらすカメムシやメイガを忌避します。
ペパーミントやスペアミントなど香りの強いミントがおすすめです。

ミントをコンパニオンプランツとして植える方法

ミントは多年草のため、畑で過剰に広がらないように、鉢に植えたミントをエダマメの苗から1mほど離した位置に置きます。鉢ごと畑の土に3分の2埋め込むと、土が乾燥しにくくなります。

③エダマメのコンパニオンプランツ:ニンジン

ニンジン

ニンジンの原産地は中央アジアで、セリ科ニンジン属に分類されます。
春まき・夏まき栽培が可能で、多くの料理に利用される緑黄色野菜です。
ニンジンの春の種まき時期は3月~5月、夏の種まき時期は7月~9月が適しています。

ニンジンをコンパニオンプランツとして植える効果

ニンジンはエダマメに付くカメムシを寄せつけにくくし、害虫の忌避に貢献します。
同様に、エダマメはニンジンに付くキアゲハを忌避する効果があり、お互いに害虫から守り合う効果が期待できます。

また、エダマメの根に共生する根粒菌がチッ素を固定し土を肥沃にするため、ニンジンの成長促進に寄与します。

ニンジンをコンパニオンプランツとして植える方法

ニンジンは移植すると根を痛めるため、畑に直まきをします。
ニンジンの種をエダマメの間にすじまきして栽培します。

④エダマメのコンパニオンプランツ:サニーレタス

畑に地植えしたサニーレタス

サニーレタスの原産地は地中海沿岸~中近東で、キク科アキノノゲシ属に分類されます。
春まき、秋まき栽培が可能で、家庭菜園でも人気の野菜です。
サニーレタスの春の種まき時期は3月~4月、植え付け時期は4月~5月です。
秋の種まき時期は8月~9月、植え付け時期は9月~10月が適しています。

サニーレタスをコンパニオンプランツとして植える効果

サニーレタスは、葉が広がるため、土の乾燥を防ぐ効果があります。また、キク科に属するため、エダマメの害虫を忌避し、害虫からエダマメを守ります。

サニーレタスをコンパニオンプランツとして植える方法

エダマメとサニーレタスを同じ畑で栽培する場合、サニーレタスはエダマメから約30㎝離して植えます。このようにすることで、お互いの成長を妨げずに必要なスペースを確保できます。

4.エダマメのコンパニオンプランツまとめ

エダマメの栽培において、コンパニオンプランツを活用することは、美味しい実を収穫しやすくし、害虫や病気からエダマメを保護する効果的な方法です。

トウモロコシ、ミント、ニンジン、サニーレタスなどのコンパニオンプランツを賢く組み合わせ、適切に配置することで、エダマメの収穫を増やし、健康なエダマメを育てる手助けとして活用できます。

ぜひ、コンパニオンプランツを使って、エダマメ栽培の楽しみと美味しさを最大限に引き出してみましょう。

「エダマメのコンパニオンプランツ!植え方や効果は?」を読んだあなたにおすすめの記事:



エダマメのコンパニオンプランツ