バジルの種まきと苗づくり方法

バジルの種まきと苗づくり方法

1.バジルの特性

バジルは熱帯アジア地域を原産とするシソ科の多年草です。

精油には精神の鎮静作用などがあり、心への効能としては自律神経のバランスを整えリラックスした精神状態に導いてくれます。

バジルは寒さに弱いので、気温が十分暖かくなり遅霜の心配がなくなってから種まきをします。

バジルは、畑やプランターにバジルの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができるハーブなので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.バジルのおすすめ品種

バジルのおすすめ品種は、『スイートバジル』『ジェノババジル』『ブッシュバジル』『ピッコロバジル』『ダークオパールバジル』などがあります。

3.バジルの栽培ポイント

バジルを鉢やプランターで栽培する場合は、水切れと肥料切れに注意します。
水不足で乾燥するとバジルの葉が固くなってしまい、肥料が不足すると、葉が黄色くなって生育も悪くなります。
バジルは花を咲かせると、株が消耗するため、花穂は早めにハサミで切り取ります。

バジルは寒さに弱いため、幼苗期に低温にさらすと生育が進まずに早期に花芽分化します。
早期に花芽分化をすると収穫量や品質が劣るので、育苗時に保温をするのがコツです。

4.バジルの種まきの基本

畑での種まき

バジルの栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
バジルのタネは、大きさは小さく、色は黒色をしていて、ゴマに似た丸い形をしています。

まず、バジルの種まきの基本からみていきましょう。
バジルの種まきの基本は、良いタネを選び、4月~5月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
バジルの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良いバジルの種を使う

バジルの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
バジルのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
バジルの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②バジルの適温時期にまく

バジルの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
バジルの発芽適温は一般的に20℃で、生育適温は15~28℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、バジルの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。

③バジルの種に適切な用土を使う

バジルの種まき用土は、「ハーブ用培養土」や「草花用培養土」を使用すると手軽です。
ハーブ用培養土や草花用培養土は、ハーブが育ちやすいようにブレンドされており、バジルの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、バジルの生育を安定させてくれます。

まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
バジルは、好光性種子ですので覆土を薄くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

④きちんと水やりをする

バジルのタネをまいたら、土が乾燥しないように水を与えて日光が当たる場所で育てます。

5.バジルの苗づくり手順

苗づくり(セルトレイ)

バジルをタネから育てる場合は、4月下旬~5月に作業を行います。
ポット、育苗箱などで育てます。

バジルの苗づくり(ポット)

ポットまき後は、発芽した丈夫な苗を植え付けるようにします。
ポットまきの手順は、以下の通りです。

①ポットまき:まき溝を作る

3号ポット(直径12cm)に種まき用の土を入れ、土を平らにならします。

②ポットまき:タネをまく

くぼみの中に、バジルのタネを等間隔で4~5粒をまきます。

③ポットまき:土をかける

バジルは好光性で暖かい環境を好むので、覆土はなるべく薄くかけ、手などで軽く鎮圧する。

④ポットまき:水やり

ポットにバジルの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。

⑤ポットまき:間引き・植え替え

本葉3~4枚の頃に成長が遅い株を間引きし、本葉5~6枚程度になるまでに一本立ちさせます。
本葉5~6枚に育ったバジル苗は、5月中旬に畑に植え付けをします。
遅霜の心配がなくなった頃が適しています。

バジルの苗づくり(育苗箱)

育苗箱にまくと、たくさんタネをまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。

①育苗箱まき:培養土を入れる

育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。

②育苗箱まき:タネをまく

育苗箱に条間10cm、種子間隔5cmでバジルのタネをまく。

③育苗箱まき:土をかける

バジルのタネが隠れるように薄く土をかぶせ、種子が見え隠れする程度に薄く覆土し、板などで軽く鎮圧する。

④育苗箱まき:水やり

育苗箱に種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。

⑤育苗箱まき:移植

本葉1~2枚の頃に、3号ポット(直径12cm)に移植し、本葉6~7枚の苗に仕上げる。

6.バジルのプランター栽培

プランターでの種まき

バジルをプランターで栽培する場合は、標準サイズ(60~65㎝)で2~3株が適しています。
鉢で栽培する場合は、7号鉢(直径21cm)で1株にします。深さ30㎝以上の容器を利用すると良く育ちます。

バジル苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
バジルはタネからも育てられますが、市販の苗を購入して栽培すると早くから収穫できます。

複数植える場合は、お互いに根が触れ合うことがないように株同士の間隔を十分に開けておくことがポイントです。
バジルは乾燥させると品質が落ちるため、土が乾きすぎないように、植え付け後は水をたっぷりと与え、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

バジルは日光を好みますが、夏の炎天下などの強すぎる日差しには注意が必要です。
夏の日中は、プランターや植木鉢を半日陰に移動させるようにします。

7.バジルの良い苗の条件

ポット苗

バジルの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。

良いバジルの苗には下記の特徴があります。
葉っぱが枯れていなく、虫食いなどもない、本葉4~5枚の緑の濃いしっかりした苗を選びます。

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