1.キュウリの追肥
キュウリは、関東などの中間地では3月下旬~4月中旬に種をまくか、4月下旬~5月中旬に苗を植え付けると、6月上旬~8月上旬まで収穫することができます。
梅雨が明けると気温が急激に上がるため、キュウリが高温にうまく対応できず、樹勢が弱まることがよく起こります。
樹勢を維持するためには、水切れと肥料切れにならないように注意し、摘葉や不良果の摘果なども有効です。
キュウリは、一旦収穫が始まると雌花の開花スピードが上がり結実も早くなるので、十分な水やりと定期的な追肥が必要です。
キュウリの栽培時期
春まき栽培:種まき3月下旬~4月中旬、植え付け4月下旬~5月中旬、収穫6月上旬~8月上旬
キュウリの追肥時期
キュウリの追肥は、苗を植え付けて2週間後から定期的に施します。
春まき栽培:5月上旬~7月下旬
2.キュウリに適した肥料
キュウリの栽培では、元肥と追肥が必要です。
元肥用の肥料
キュウリは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
キュウリの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
キュウリにおすすめの肥料
3.キュウリの追肥と土寄せ
キュウリの追肥は、苗を植え付けて2週間後に株の周りに施します。その後は、株の様子を見ながら2週間に1回の頻度で畝の両わきやプランターの縁に施します。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、化成肥料20~30g/㎡を施し、土と軽く混ぜ合わせます。キュウリの根は浅く広く張るので、クワを使う場合は根を傷めないように注意します。
畑栽培では、肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて畝に土を寄せます。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、1株当たり化成肥料5g程度を株の周りやプランターの縁にまいて土と軽く混ぜ合わせます。根が地表に出ていたら、根が隠れる程度に培養土を入れて平らにならします。
4.キュウリの生育不良
キュウリは寒さに弱いので、低温時に植え付けてしまうと生育が遅れます。
キュウリの栽培は、連作を避け、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
連作障害
キュウリは連作障害を起こすため、ウリ科野菜の連作を避け、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出てキュウリの生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
キュウリの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施します。キュウリの根は浅く広く張るので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
キュウリは、窒素肥料を多く使うと茎葉が繁茂して風通しが悪くなり、病害虫の被害を受けやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
5.キュウリの追肥まとめ
キュウリの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・キュウリは、生育が早いので定期的に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
「キュウリの追肥と土寄せ方法」を読んだあなたにおすすめの記事: