カラシナ(からし菜)の育て方・栽培方法

カラシナ

1.カラシナ栽培の特徴と時期


カラシナの育て方手順に沿って、畑やプランターでカラシナを栽培してみましょう!
カラシナは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

カラシナの栽培データ
■カラシナの栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類:アブラナ科アブラナ属
■原産地:中央アジア
■カラシナの旬:2月~3月
■栽培時期:秋まき(寒冷地は春まき)
秋の種まき:9月~10月、収穫:11月~翌年3月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5
■発芽適温:15~20℃
■生育適温:15~20℃

カラシナの種が買えるお店

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特徴

カラシナは、アブラナ科アブラナ属の野菜で中央アジアが原産地です。日本には中国から伝わり、弥生時代から栽培されてきました。カラシナは、生育旺盛で耐寒性が強く、関東から北の地方で多く栽培されています。
カラシナの葉は濃緑色で、大きさは30cm程度になります。大根の葉のように大きな切れ込みがあり、葉に辛味があるのが特徴です。カラシナの辛み成分には、殺菌効果や食欲増進などの効果があります。
カラシナは栄養素も豊富で、漬け物、サラダ、おひたし、炒め物など様々な料理に活用されています。

栄養素

カラシナには、ビタミンC、カルシウム、カロテン、鉄分、ミネラルなどが豊富に含まれています。ビタミンCやカロテンには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防、老化防止、免疫力の向上、美肌作りなどに効果があるとされています。カルシウムには、骨を丈夫にする働きがあります。

品種

カラシナの品種は、『葉からし菜』『黄からし菜』『サラダからし菜』『マスタード』『セリフォン』など多くの品種が販売されています。

栽培時期

秋まきの場合は9月~10月に種まきを行い、冬に収穫します。種まきから収穫までの期間は、約60~100日になります。寒冷地の場合は、4月中旬以降に種まきを行います。

栽培のポイント

カラシナは、種をまく時期に注意します。種を早くまきすぎると夏の暑さで弱ってしまい、アブラナ科の害虫被害にもあいやすくなります。
栽培のポイントは、①種まきの適期を守る、②日当たりが良く、水はけのよい環境で栽培する、③間引きをきちんと行う、③アブラナ科野菜の連作をしないことです。

好適土壌pH

カラシナの好適土壌pHは6.0~6.5ですので、苦土石灰をまいて土壌pHを調整します。

連作障害

カラシナは連作障害を起こすため、1~2年はアブラナ科の作付けを避けます。前年と同じ場所に植えないで、他の場所を選んで栽培します。

2.カラシナの栽培方法(畑・プランター)

肥料

カラシナの栽培は、病害虫の被害が少ない秋まきがおすすめです。初めて栽培するという場合は、市販の苗を購入して植え付けると手軽に栽培することができます。

■畑での栽培方法

土づくり

畑に栽培するときは、水はけが良く、日当たりの良い場所を選びます。種まきの2週間前までに苦土石灰1㎡当たり100gを全面にまいてよく耕します。1週間前に堆肥1㎡当たり2kgと化成肥料1㎡当たり100~150gをまいてよく耕します。種まき前までに畝を作ります。畝は幅60㎝、高さ10㎝程度にして、レーキなどで表面を平らにします。

種まき

カラシナの種まきは、秋まきの9~10月がおすすめです。種まき方法は、直まきにします。種のまき方は、すじまきと点まきがありますが、どちらでもかまいません。

すじまきの場合、条間は20~30㎝にします。棒や板などを使って深さ1㎝のまき溝を作り、1㎝間隔で種が重ならないようにまきます。種をまいたら、土を被せて表面を軽く手で押さえます。
点まきの場合は、条間20~30㎝、株間10~15㎝にします。1か所の窪みに種が片寄らないように5~6粒まき、土を薄くかけて手で軽く押さえます。種をまいた後はたっぷりと水やりをします。発芽までの日数は、3~5日です。

間引き・追肥

カラシナの栽培では、成長を促すために間引きを3回行います。間引きをして株間を十分に確保することで株が大きく育つようになります。間引き菜は、おいしく食べることができますので活用しましょう。

直まきにした場合は、1回目の間引きは、発芽がそろった頃に株間が3㎝間隔になるようにします。生育の悪い苗を選び、株元を手で押さえて引き抜きます。間引き後は、周囲の土を軽くほぐして株元に寄せます。土を寄せるときは、本葉が出てくる成長点に土が被らないように注意します。
2回目の間引きは、本葉2~3枚の頃に7~8㎝間隔になるようにします。2回目の間引きが終わったら、追肥をします。化成肥料1㎡当たり20~30gを条間に施し、表面の土と肥料を軽く混ぜて、株元に土を寄せます。その後は、2週間に1回、同量の追肥と土寄せを施します。
3回目の間引きは、本葉5~6枚の頃に20~30㎝間隔になるようにします。間引いた後は、周囲の土を軽くほぐして株元に寄せます。

点まきにした場合は、1回目の間引きは、発芽がそろった頃に3本に間引きます。生育の悪い苗を選び、株元を手で押さえて引き抜きます。間引き後は、周囲の土を軽くほぐして株元に寄せます。土を寄せるときは、本葉が出てくる成長点に土が被らないように注意します。
2回目の間引きは、本葉2~3枚の頃に2本に間引きます。2回目の間引きが終わったら、1回目の追肥をします。化成肥料1㎡当たり20~30gを条間に施し、表面の土と肥料を軽く混ぜて、株元に土を寄せます。その後は、2週間に1回、同量の追肥と土寄せを施します。
3回目の間引きは、本葉5~6枚の頃に1本に間引きます。間引いた後は、周囲の土を軽くほぐして株元に寄せます。

■プランターでの栽培方法

カラシナをプランターで栽培する場合は、標準タイプ(60㎝程度)のものを用意します。土は市販の培養土を利用すると便利です。土作りを自分で行う場合には、赤玉土:腐葉土:バーミキュライトを6:3:1の割合にします。これに石灰を用土10ℓあたり10~20g、化成肥料を用土10ℓあたり10~20gを混ぜます。
土作りが大変だという場合には、市販の野菜用培養土を購入すると手間が省けます。プランターに鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れてウォータースペースを作ります。プランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

種まきは、すじまきか点まきにします。すじまきは、棒や板などを使って深さ1㎝程度のまき溝を作り、1㎝間隔で種をまきます。土を被せて軽く手で押さえ、たっぷりと水やりをします。土が乾かないように水やりをすると、2~3日で発芽します。
点まきにする場合は、空き缶などの底を使って窪みを作り、1か所に5~6粒ずつ種をまきます。間引きや追肥方法は、畑栽培と同じように行います。2回目の間引きが終わったら、化成肥料10g程度を施し、以後は2週間に1回、同量の追肥と土寄せを施します。

3.カラシナの栽培手入れ

水やり

水やり

プランター栽培では土が乾燥しやすいので、水やりに気を付けます。種をまいたら、発芽するまでの間は土の表面が乾かないように水やりを行います。水やりの基本は1日1回、早朝にたっぷりと与えます。
畑栽培では、極端に乾燥しない限り、自然の降雨だけで足ります。

追肥・土寄せ

カラシナの栽培においては、追肥や土寄せも重要です。畑栽培では、2回目の間引きが終わったら化成肥料1㎡当たり20~30gを条間に施し、株元に土を寄せます。その後は、2週間に1回、追肥と土寄せを施します。株や葉に直接肥料があたると、肥料やけを起こしてしまう可能性があるので注意します。
プランター栽培では、畑の場合と同じように2回目の間引きが終わったら化成肥料10g程度を施し、以後は2週間に1回、追肥と土寄せを施します。

防虫ネット

カラシナは、辛み成分があるため害虫被害が少ないと言われていますが、アブラナ科野菜の害虫が発生します。アブラムシ、アオムシなどの被害を防ぐため、防虫ネットや寒冷紗などを掛けておくと安心できます。害虫は、防虫ネットなどの隙間をくぐり抜けて入ることもあるので、こまめに葉の裏を観察して被害が大きくならないようにします。

4.カラシナの収穫時期と生理障害

カラシナの収穫

カラシナは、種をまいてから約60~100日で収穫時期を迎えます。草丈が20㎝くらいの大きさになれば収穫できます。
収穫する場合は、カラシナの株元をハサミなどで切って収穫します。株が大きく育つと葉が筋張って固くなるので、若くてやわらかい葉を食べる場合は小株のうちに収穫します。

間引きを続けると大株に育つので、使いたい分だけ外葉から収穫し、内側の葉を育てていくと長期間の収穫も可能です。
なお、収穫後のカラシナは日持ちしないので、早めに食べるようにします。

5.カラシナに発生しやすい病気

からし菜

カラシナに特に多い病気には、菌核病や軟腐病などが挙げられます。ほとんどが多湿によるものが原因で、水のやりすぎや水はけの悪さなどが影響します。

菌核病(きんかくびょう)

菌核病は、外葉の地際部分に淡い褐色の病斑ができ、黄褐色になってやがて腐ってしまいます。菌核病を予防するためには、窒素肥料の過多に注意し、株間を十分にあけ、間引きを行って風通しをよくします。発病した株は畑から抜き取って撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)

軟腐病は、外葉の地際部分が水で浸みたような状態になり、やがて灰褐色になり腐敗します。腐った部分から強い悪臭を生じます。窒素肥料の過多に注意し、連作を避けます。発病すると治療できないため、発病した株は撤去処分します。

白さび病

白さび病は、カビによる病気で、葉の裏側に多数の白色の病斑が現れます。雨の多い時期に多湿条件で発生しやすくなります。アブラナ科野菜の連作を避けるとともに、畝を高くして排水を良くします。発病した株は撤去処分します。

6.カラシナに発生しやすい害虫

カラシナは、生育初期にアブラムシ、アオムシなどの害虫が寄ってきますので、日頃から葉の様子をチェックしておきましょう。

アブラムシ

アブラムシは、多くの植物に寄生し、葉や新芽などの柔らかい部分に群がります。アブラムシが出す甘露でベタベタになりカビが生えて、すす病にもなります。アブラムシはウイルス病を媒介しますが、ウイルス病にかかると治療法はありません。繁殖力が非常に旺盛なため、見つけたら早急に捕殺するか、殺虫剤を株全体に散布して駆除します。

アオムシ

アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。幼虫は体が大きくなると食欲が旺盛になり、葉を食べ尽くすこともあります。成虫は葉に卵を産みつけるので、防虫ネットを被せるなどして産卵を防ぎます。チョウを見つけたら葉の裏を調べて、卵や幼虫を捕殺します。薬剤を使用する場合は、定期的に薬液散布を行います。窒素肥料が多いと産卵されやすくなるので、適切な施肥量を守るようにします。

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