ナスの種まきと苗づくり方法

ナスの種まきと苗づくり方法

1.ナスの種まき時期

ナスは、日本の気候に適した野菜で、高温多湿の夏でも元気に育ちます。
ナスの種まき時期は、関東などの中間地では3月中旬~4月下旬が目安です。
ナスの品種は、日本では70種類以上あると言われ、卵型や長ナスのほか、丸ナス、小ナス、米ナスなどもあります。

2.ナスのおすすめ品種

ナスの品種はたくさんありますが、地域にあった品種を選んで栽培します。
『とげなし千両二号』『ごちそう』『黒福』『飛天長ナス』『庄屋大長』『味ナス』『小五郎』『うす皮味丸』『紫水』『みず茄』など。

3.ナスの栽培ポイント

・日当たりと水はけのよい場所で栽培する。
・ナス科野菜を4~5年間栽培していない場所を選ぶ。
・ナスの苗は低温に弱いので早植えをしない。
・収穫期間中は、水切れ、肥料切れに注意する。

4.ナスの種まき(畑)

畑での種まき

種のまき方は、「直まき」と「ポットまき」があります。

畑栽培

ナスは寒さに弱く、育苗に時間がかかるので、家庭菜園ではポットまきがおすすめです。

①良い種を選ぶ

ナスの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。

ナスの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。
欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

ナスの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~30℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。

③種のまき方

ナスは寒さに弱いので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。

④種まき後の水やり

ナスの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

⑤適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき培養土」がおすすめです。
種まき培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

5.ナスの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

ナスの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、丈夫に育てた苗を選んで植え付けることができます。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら本葉2~4枚の頃に1本に間引き、本葉5~6枚の頃に植え付ける。

6.ナスの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランターは、深さ30㎝以上の大型サイズや10号鉢で1株が栽培目安となります。

種まき

ナスを種から育てる場合は、ポットまきがおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。

植え付け

ポット苗を植え付ける際は本葉6~8枚の丈夫な苗を選びます。ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに地表面から少し出る程度の浅植えにします。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。
ナスは、仮支柱を立てて株を支えると倒伏防止ができます。
プランターや鉢は、風の弱い日当たりのよい場所で管理します。

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