キュウリの水やり頻度や時間帯は?

キュウリの水やり頻度や時間帯は?

1.キュウリの水やり

キュウリの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
キュウリは、関東などの中間地では3月~4月に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、キュウリの水やり方法について順番に解説していきます。

2.キュウリの栽培と水やり(畑)

水やり

キュウリは寒さや病気に弱く、種から育てると育苗に1か月ほどかかるので、栽培初心者の場合は市販の苗を購入して植え付けると手間が省けます。
関東などの中間地では、4月下旬~5月中旬に苗を植え付けます。

土づくり
キュウリは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100~150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥3~4㎏/㎡、化成肥料100~150g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作り、黒色のマルチシートを張ります。

植え付け
ポット苗を植え付ける際は本葉3~4枚の丈夫な苗を選びます。ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が地表面から少し出る程度の浅植えにします。株間は、50㎝程度にします。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を土と密着させ、たっぷりと水をあげます。
苗を植え付ける際の水やりは、ハス口を外したジョーロで植え穴に水を注ぎ、水が引いてから苗を植え付ける方法もおすすめです。

種まき
キュウリは寒さに弱いので、種から育てる場合は育苗ポットに種をまきます。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを2~3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

植え付け後の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、キュウリがうまく育たない原因になります。

キュウリの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
キュウリの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもキュウリに水やりが可能なので、とても便利です。

3.キュウリの栽培と水やり(プランター)

キュウリの栽培と水やり

キュウリは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。種から苗を育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。

用土
プランターは大型サイズ(深型)で2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
キュウリは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
ポット苗を植え付ける際は本葉3~4枚の丈夫な苗を選びます。ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢の肩が地表面から少し出る程度の浅植えにします。株間は、40㎝程度にします。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と密着させ、株元にたっぷりと水やりをします。

プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れに注意します。ただし、土の表面が常に湿っていると、窒息状態となって根が呼吸できなくなるので注意が必要です。
土の表面が乾いたら、容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.キュウリの高温多湿期の水やり

キュウリの水分コントロール

梅雨が明けると気温が急激に上がるため、キュウリが高温にうまく対応できず、樹勢が弱まることがよく起こります。樹勢を維持するためには、水切れと肥料切れに注意します。

畑栽培では、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので基本的に水やりの必要はありません。雨が降らず乾燥が続くときは、朝夕の涼しい時間帯に株元にたっぷりと水やりをします。
水やりは、朝方の涼しい時間帯が適していますが、真夏の時期は土の乾き具合を見ながら朝夕2回の頻度で水やりをします。
プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。苗が根付くまでの約1週間は水やりをしますが、その後は土の表面が乾いたら水やりをします。

キュウリに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.キュウリの生理障害と水やり

キュウリは寒さに弱いので、低温時に植え付けてしまうと生育が遅れます。梅雨の後半になったらポリマルチを除去して敷きわらを施すと、地温上昇と乾燥を抑えることができます。
キュウリの根は、浅く広く張るため乾燥しやすく、葉が大きいため蒸散量も多いので水切れに注意します。水分が不足すると、不良果の原因にもなります。

曲がり果
水分不足のほか、肥料切れ、日照不足などで葉に病気が発生し、葉の機能が低下したり、株が老化したときに発生しやすくなります。極端な摘葉や摘芯を避け、肥料切れに注意し、早めの追肥を行って樹勢を維持するようにします。乾燥が続くようなら、たっぷりと水やりをします。

尻細り果
高温や乾燥状態が続いたり、一つの株に多くの果実が着果していると株の負担が大きくなり、栄養状態が低下して発生が多くなります。

6.キュウリの病気と予防

キュウリの葉の病気

キュウリは、べと病、うどんこ病などに注意します。

べと病
べと病はカビによる病気で、低温多湿の梅雨の時期に多く発生します。キュウリの葉の表面に小さな淡黄色の斑点が現れ、角型になるのが特徴です。長雨や水分が多い環境で伝染するため、水はけを良くし、摘葉や摘芯を行って日当たりと風通しを良くします。

うどんこ病
うどんこ病は、キュウリの葉の表面にうどん粉を振りかけたような白い斑点を生じ、症状が進むと葉全体が白くなります。白い粉の正体はカビで、湿度が低く乾燥ぎみの時に発生しやすくなります。葉やつるが繁茂してきたら、摘葉や摘芯を行い、日当たりと風通しを良くして対処します。

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