1.キュウリの種まき時期
キュウリは生育が非常に早く、種まきから収穫までの期間が約2か月と短いことが最大の特徴です。
関東などの中間地では、3月下旬~4月中旬にポットに種をまき、ビニールトンネルなどに入れて25℃前後で温度管理をします。
約30日後に本葉3~4枚になったら苗を植え付けます。
キュウリは、寒さに弱く病害虫の被害も多いので、栽培初心者の場合は、4月下旬~5月中旬に苗を購入して栽培すると育苗の手間が省けます。
2.キュウリのおすすめ品種
キュウリには多くの品種があり、ミニサイズの品種も販売されています。
『フリーダム』『よしなり』『味さんご』『シャキット』『夏のめぐみ』『Vアーチ』『VR夏すずみ』『さつきみどり』『四川きゅうり』『ピノキオ』『ミニQ』など。
3.キュウリの栽培ポイント
・日当たりと水はけのよい場所で栽培する。
・ウリ科野菜を2~3年間栽培していない場所を選ぶ。
・摘葉や摘芯を行って風通しを良くする。
・水切れ、肥料切れ、病害虫に注意する。
4.キュウリの種まき(畑)
種のまき方は、「直まき」と「ポットまき」があります。
畑栽培
キュウリは寒さに弱いので、種から育てる場合は温度管理がしやすいポットまきがおすすめです。
①良い種を選ぶ
キュウリの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。
キュウリの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。
②適温時期に種をまく
キュウリの発芽適温は25~30℃、生育適温は20~25℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをします。
③種のまき方
キュウリは寒さに弱いので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
④種まき後の水やり
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
⑤適切な用土を使う
ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。
5.キュウリの苗づくり
キュウリの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを2~3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら2本に間引き、本葉1枚の頃に1本立ちにする。
⑥本葉3~4枚の頃に植え付ける。
6.キュウリの種まき(プランター)
プランターは大型サイズ(深型)で2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
キュウリは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、野菜用培養土を8分目くらい入れます。
種まき
キュウリを種から育てる場合は、ポットまきがおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。
植え付け
ポット苗を植え付ける際は本葉3~4枚の丈夫な苗を選び、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに地表面から少し出る程度の浅植えにします。株間は、40㎝程度にします。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と密着させ、たっぷりと水をあげます。仮支柱を立てて株を支えると、倒伏防止ができます。
プランターや鉢は、風の弱い日当たりのよい場所で管理します。
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