ミニトマトの種まきと苗づくり方法

ミニトマトの種まきと苗づくり方法

1.ミニトマトの特性

ミニトマトは、季節を問わず購入して食べることができますが、旬は盛夏の夏野菜です。
そのため、栽培時には高温と日当たりを好みます。
ミニトマトにはリコピンが含まれており、抗酸化作用があるとして、美容と健康のために食べる方も多いです。

色々な色が出回っており、赤以外にも、オレンジ、黄色、紫、緑のミニトマトなどがあります。
料理にも色どりを添えてくれ、お弁当に入れる際にもちょうどよいサイズで使い勝手も良いです。

そのまま生食でも食べることができますが、茹でたり、焼いたり、乾燥させたり、色々加工して使うこともできるため、人気の高い野菜です。

ミニトマトの種まき時期は、3~4月です。
ミニトマトは、畑やプランターにミニトマトの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.ミニトマトのおすすめ品種

ミニトマトのおすすめな品種は、「ペペ」「アイコ」「ミニキャロル」「タイニーティム」「レジナ」などがあります。

3.ミニトマトの栽培ポイント

1番花には必ず実をつけさせて、つるボケを防いで育てます。
ミニトマトは、雨や多湿を嫌うので、梅雨期は雨が直接当たらないところに置いたり、雨除けを設置します。
ミニトマトのみに栄養が行くように、主枝だけを伸ばす1本仕立てにし、わき芽はすべて摘み取って育てます。
カルシウムが欠乏すると尻ぐされ病が出るので、病気にも気をつけます。

4.ミニトマトの種まきの基本

ミニトマトの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
ミニトマトの種は、大きさは小さく、色は肌色をしていて、厚みはあまりなく、涙型をしています。

まず、ミニトマトの種まきの基本からみていきましょう。
ミニトマトの種まきの基本は、良い種を選び、3~4月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ミニトマトの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良いミニトマトの種を使う

ミニトマトの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ミニトマトの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ミニトマトの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②ミニトマトの適温時期にまく

ミニトマトの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
ミニトマトの発芽適温は一般的に25~28℃で、生育適温は25~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ミニトマトの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。

③ミニトマトの種に適切な用土を使う

ミニトマトの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、ミニトマトの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、ミニトマトの生育を安定させてくれます。

まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
ミニトマトは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。

土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

④きちんと水やりをする

ミニトマトの種をまいたら、水やりを行い、その後、ビニール温室やサンルームなどの温かい場所で育てます。

5.ミニトマトの苗づくり手順

苗づくり(セルトレイ)

ミニトマトを種から育てる場合は、3月上旬~4月下旬に作業を行います。
ポット、セルトレイ、育苗箱などで育てます。

ミニトマトの苗づくり(ポット)

ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。

①ポットまき:まき溝を作る

3号ポット(9㎝径)に、種まき用の土をポットの縁から1~2㎝下くらいまで入れ、指先で深さ1cmの窪みを3箇所作る。

②ポットまき:種をまく

それぞれのくぼみの中に、ミニトマトの種を一粒ずつまく。

③ポットまき:土をかける

周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえて種と土を密着させる。

④ポットまき:水やり

ポットにミニトマトの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
目安はポットの下から水が流れ落ちる程度です。

その後、ビニール温室やサンルームなどの温かい場所で育てます。
本葉が2~4枚の頃に間引きを行い、一番元気に育っている苗1本を残して、1ポット1株にします。

ミニトマトの苗づくり(セルトレイ)

セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。

①セルトレイまき:まき溝を作る

セルトレイに野菜用培養土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。

②セルトレイまき:種をまく

それぞれのくぼみの中に、ミニトマトの種を一粒ずつまく。

③セルトレイまき:土をかける

ミニトマトの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。

④セルトレイまき:水やり

セルトレイに種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
本葉が2~4枚の頃に間引きを行い、一番元気に育っている苗1本を残して、1ポット1株にします。

ミニトマトの苗づくり(育苗箱)

育苗箱にまくと、たくさん種をまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。

①育苗箱まき:培養土を入れる

育苗箱に野菜用培養土を入れ、土を平らにならす。

②育苗箱まき:種をまく

育苗箱に条間10cmでミニトマトの種をまく。

③育苗箱まき:土をかける

ミニトマトの種が隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。

④育苗箱まき:水やり

育苗箱に種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
必要なら保温をしながら管理して栽培します。
本葉が2~4枚の頃に間引きを行い、一番元気に育っている苗1本を残して、1ポット1株にします。

6.ミニトマトのプランター栽培

種まきから始める場合は、日中と夜間の温度管理が必要になります。
育苗ポットに種をまく場合は、3号ポット(9㎝径)に培養土を入れ、深さ5㎜の窪みを3箇所作り、種を1粒ずつまいて土を薄く被せて手で軽く押さえます。

プランターに種をまく場合は、点まきにします。深さ5㎜程度の穴に1箇所に3粒ずつまいて土を薄く被せて手で軽く押さえます。株間は15~20㎝にします。
種をまいた後は、たっぷりと水やりをします。約3~5日程度で発芽しますので、本葉3~4枚の頃に間引き、1箇所1株にします。
本葉が6~7枚になったらプランターに植え付けをします。

7.ミニトマトの良い苗の条件

ポット苗

ミニトマトの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
苗を選ぶ時は、節間が短く、葉の色が濃く、艶が良いものを選びます。
また、葉は6~7枚で、1番花または蕾が付いているものにします。

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