ラッカセイの追肥と土寄せ方法

ラッカセイの追肥と土寄せ方法

1.ラッカセイの追肥

ラッカセイは、関東などの中間地では5月に苗を植え付けると9月下旬~10月中旬に収穫することができます。

ラッカセイは、花が咲き始めた6月下旬頃に追肥を施します。花が咲き終わると子房柄(花のつけ根の棒状の柄)が下方に伸びて地中に潜って実をつけるため、子房柄が土の中に潜り込みやすいように株元に土寄せをします。

2回目の土寄せは、1回目の土寄せから15~20日過ぎに行います。このときは、やわらかい土を株元に寄せるだけで、追肥を施す必要はありません。

ラッカセイの栽培時期

春まき栽培:種まき:4月中旬~5月中旬、植え付け:5月上旬~5月下旬、収穫時期:9月下旬~10月中旬

ラッカセイの追肥時期

ラッカセイは、黄色い花が咲き始めた6月下旬頃に追肥を施します。
畑栽培:6月下旬
プランター栽培:6月下旬

2.ラッカセイに適した肥料

肥料

ラッカセイの栽培では、元肥と追肥が必要です。

元肥用の肥料

ラッカセイは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性の化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。

追肥用の肥料

ラッカセイの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。

ラッカセイにおすすめの肥料

3.ラッカセイの追肥と土寄せ

追肥方法

ラッカセイを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。

畑栽培の追肥方法

畑栽培の場合は、化成肥料30g/㎡を株の周りにばらまき、土と肥料を軽く混ぜ合わせ、子房柄が土の中に潜りやすいように株元に土寄せをします。
2回目の土寄せは、1回目の土寄せから15~20日過ぎに行います。土中に潜り込んだ子房柄を切ってしまうとサヤがつかなくなるので、2回目の土寄せの際は株元の土は耕さないで、株の周りにやわらかい土を盛り上げます。追肥も不要です。

プランター栽培の追肥方法

プランター栽培は、1株当たり化成肥料5g程度を株の周りにまき、土の表面を軽くほぐして肥料と混ぜ合わせます。子房柄が伸び出したら土寄せや増し土をこまめに行い、容器の外に伸び出た子房柄はていねいに内側に戻します。

4.ラッカセイの生育不良

ラッカセイの栽培は、マメ科野菜の連作を避け、窒素肥料の与え過ぎに注意します。

連作障害

ラッカセイは、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい用土を使うことをおすすめします。

肥料やけ

ラッカセイの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。

窒素肥料

ラッカセイは、窒素成分が多すぎると枝葉が過繁茂になり、サヤがつきにくくなるので、窒素過多にならないように注意します。

5.ラッカセイの追肥まとめ

ラッカセイの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・ラッカセイは、花が咲いたら追肥を施し、土寄せ作業をしっかり行う。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。

「ラッカセイの追肥と土寄せ方法」を読んだあなたにおすすめの記事:



ラッカセイの追肥と土寄せ方法