1.落花生の追肥とは?

落花生などの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
落花生に追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
落花生はビタミンE、ビタミンB群、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、ナイアシン、オレイン酸、リノール酸を豊富に含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
落花生は、きちんと栄養を与えて育てると、美味しい落花生を収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、落花生が育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
落花生は追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれない落花生も出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
落花生は家庭菜園でも人気の野菜で、『おおまさり』『千葉半立』『中手豊』『黒落花生』『郷の香』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
2.落花生の追肥時期はいつか?
落花生は、追肥をすることで豊富な収穫を期待できます。
株の生育状態を見ながら、花が咲くまでに1~2回施します。
花が咲くタイミングは6月~7月頃です。
落花生の1回目の追肥は、本葉4~6枚のころ、育ちが悪いようなら追肥を行います。
2回目の追肥は、土寄せをする前に行います。
3.落花生の追肥方法

落花生の追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、落花生の追肥は『化成肥料』を使用します。
落花生に適した肥料の成分
インターネットでは『落花生に適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
落花生に適した肥料の成分比は、チッソ3、リン酸12、カリ12の割合などです。
マメ専用肥料は、マメづくりの決め手となるリンサンとカリを豊富に含み、良質のグアノ腐植などの有機成分が土壌微生物の繁殖を助け、土壌の団粒化促進など地力を高める事が期待できます。
美味しくて栄養たっぷりのマメづくりが家庭菜園で手軽に楽しめるのでおすすめです。
落花生の追肥におすすめの肥料
1回目の追肥方法
1回目の追肥は、1回目の追肥は、本葉4~6枚のころに行います。
化成肥料1㎡当たり30gを施します。
2回目以降の追肥方法
2回目以降の追肥は、土寄せをする前に化成肥料を1株あたり10gほど株元にばらまきます。
マルチをめくって草木灰を1握りほど施すと効果があります。
追肥は葉の色がうすく、生育が思わしくないときに施すのが落花生栽培のコツです。
4.落花生の追肥の注意点

落花生の追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しい落花生を育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎると落花生に害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、落花生が育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
落花生はマメ科なので、窒素肥料のやりすぎ注意しましょう。
5.落花生の栽培ポイント

落花生は、高温で成長して、受粉すると子房柄が土中にもぐってさやをつけるため、霜に弱い性質があります。
いらずに天日干ししたものは違う味が楽しめます。
落花生を栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 栽培環境:過湿に弱いため、排水性と日当たりの良い場所を選ぶ。
- 元肥:元肥の肥料を少なめにして栽培を行う。
- 土寄せ:土寄せが浅いと、子房柄がしっかりと地中に入り込まず、実が十分に成熟しない可能性があるので、しっかり土寄せをする。
- 連作障害:連作を避け、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空ける。
- 肥料切れに注意:落花生の追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
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