１．ラッカセイの水やり
ラッカセイの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか？
ラッカセイは、関東などの中間地では4月～5月に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、ラッカセイの水やり方法について順番に解説していきます。
２．ラッカセイの栽培と水やり（畑）
ラッカセイは、種から苗を育てることができますが、家庭菜園初心者の場合は、5月に市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
土づくり
ラッカセイは、連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は2～3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、種まきや植え付けの2週間以上前に苦土石灰100～150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料50g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10～15㎝の畝を作っておきます。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。
種まき
ラッカセイの種まきは、直接畑にまく方法（直まき）と、育苗ポットに種をまいて苗を育てる方法（ポットまき）があります。
ラッカセイは鳥に食害されることが多いので、ポットまきがおすすめです。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット（直径9㎝）に種まき用土を入れる。
②指先で深さ2～3㎝の窪みを2箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③土を2㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉3～4枚の頃に間引かずに植え付ける。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、ラッカセイがうまく育たない原因になります。
ラッカセイの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
ラッカセイの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう！
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもラッカセイに水やりが可能なので、とても便利です。
３．ラッカセイの栽培と水やり（プランター）
ラッカセイは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。なお、種から苗を育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。
用土
プランターは大型の深型サイズで2株、10号鉢（直径30㎝）で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
ラッカセイは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットの大きさと同じくらいの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて密着させ、たっぷりと水をあげます。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。
プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れにならないように注意します。
４．ラッカセイの高温多湿期の水やり
畑栽培では、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので基本的に水やりの必要はありません。真夏に雨が降らず乾燥が続く場合は、朝夕の涼しい時間帯に水やりをします。
プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。植え付け後から苗が根付くまでの約1週間は水やりをしますが、その後は土の表面が乾いたら水やりをします。
サヤができ始める7月下旬とサヤが肥大する8月以降は水をたくさん必要とするので、水切れにならないようにします。
ラッカセイに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
５．ラッカセイの生育障害と水やり
ラッカセイは、花が咲き終わると子房柄（花のつけ根の棒状の柄）が下方に伸びて地中に潜って実をつけますので、土が乾燥していたら水やりをします。
畑栽培は、基本的に自然の降雨で足りますが、真夏に雨が少なく、乾燥が続くようなときは水やりをします。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら朝の早い時間帯にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、土の表面が乾くまで水やりは不要です。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなります。
６．ラッカセイの病気と予防
ラッカセイは、褐斑病などが発生しやすいので連作に注意します。
褐斑病（かっぱんびょう）
褐斑病は、カビによる病気で、6月中下旬から黄葉の表面に黄褐色の小さな斑点ができ、徐々に大きくなっていきます。病気が進むと下葉から枯れてしまいます。
連作を避け、水はけが悪い場所での栽培を避けます。症状が現れたラッカセイの葉や株は早めに撤去処分します。
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