1.ひょうたんの植え付け時期
ひょうたんは、いつ植えるのか疑問に思っている方が多いですが、ひょうたんは一般的には、春植えをして育てていきます。
ひょうたんの植え付け時期は、5月が最適となります。
気温は20~30℃が適しています。
ひょうたんは種から育てることもできますが、苗を買って育てることも可能です。
種を袋で購入すると、たくさん入っているため、育てる株数が少ない場合も苗を購入した方が楽に栽培できます。
ひょうたん苗は、色々な品種が販売されておりホームセンターやインターネットから簡単にを手に入れることができますので、5月になったら植え付けをするひょうたん苗を用意しましょう。
多数着果する千成ひょうたんや、果実を加工しておもちゃや置物にして楽しめる大兵丹(大瓢箪)ひょうたんなど色々な苗が購入できます。
2.ひょうたんの植え付けポイント
ひょうたんを植え付ける際には、良い苗を選んで植え付けるのがポイントです。
悪い苗を植えてしまうと、ひょうたん苗がうまく成長しなかったり、病害虫が発生したり、枯れてしまうリスクがあるため避けましょう。
良いひょうたん苗の見分け方
以下の特徴を持つひょうたん苗は、元気に育つ可能性があるので、植え付けをしていきましょう。
全体がしっかりとした印象がある苗を選ぶとよいでしょう。
①新芽が伸びている
ひょうたん苗に新芽が伸びていて、順調に生育している苗を選びます。
この時、成長点が傷んでいないことも確認します。
②病斑、虫食い跡がない
ひょうたんの葉っぱや茎は、病害虫に侵されやすいので、被害のあとがない苗を選びます。
③葉の状態が良い
葉の緑色が濃く、充実したひょうたんの葉がついている苗を選びます。
④茎が太く節間が狭い
茎が太く、節間がほどよく詰まっているひょうたん苗は丈夫なので、選んでいきます。
悪いひょうたん苗の見分け方
以下の特徴を持つひょうたん苗は、うまく育たない可能性があるので、植え付けからは外しておきましょう。
茎葉が貧弱で、全体に弱々しい印象がある苗は避けるとよいでしょう。
①ひょうたんの茎が軟弱
ひょうたんの茎が細く軟弱で軟らかく、ひょろひょろとしている苗は避けましょう。
②葉っぱの状態が悪い
葉が枯れていることがあるので、葉が枯れたり黄色に変色している苗は避けましょう。
葉が小さく育ちの悪い苗も避けます。
③害虫がついている
ひょうたん苗は、葉っぱや茎にアブラムシなどの虫がついている場合があるため、虫がついている苗は避けましょう。
④地ぎわに病根がある
鉢底からひょうたんの根っこが出ていると、根から苗が傷んだり、病害虫に侵されているリスクがあるため避けます。
3.植えつけに適した天気
ひょうたんの植え付けには、適した天候があります。
ひょうたん苗の植えつけは、5月の時期に行いますが、その時期としては比較的暖かく、好天で風のない穏やかな日に植えます。
午前中に植え付けるのがよいでしょう。
午後の陽射しでひょうたんの根がはりやすくなるので活着がよくなります。
植えたての苗はまだ弱いので、強い雨や風は大きなストレスとなるので避けます。
4.ひょうたん苗の植え付け方法
いよいよひょうたん苗を植え付けていきます。
植え付け時には、軍手、スコップ、ジョーロがあると便利です。
ポットにタネをまいて育苗した苗も、購入した苗も植え付け方法は基本的に同じです。
ひょうたんの植え付け場所は、日当たりと風通しの良い場所が適します。
①植え穴の準備
畑やプランターの土が乾いている場合は、最初にたっぷり水やりをしておきます。
ひょうたんの植え穴は、スコップを使い根鉢より大きめの植え穴を掘ります。
ひょうたんの株間は90~100㎝にします。
②根鉢を取り出す
ポットからひょうたん苗を根鉢ごと取り出しやすくするために、十分灌水します。
ひょうたんの株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして押し出すようにすると根鉢が取り出せます。
ポットから抜くときは根鉢を崩さないように気を付けます。
苗はできるだけ根を切らないようていねいに取り、根鉢が崩れないように植え穴に入れます。
根が切れてしまうと、ひょうたん苗の育ちが悪くなりますので気を付けましょう。
③ひょうたんの苗を植える
本葉が4~5枚の丈夫な苗を、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
ひょうたん苗は根鉢の上面が用土の高さとそろう程度の高さに植えます。
穴が深すぎて、子葉を埋めてしまうような深植えは苗がうまく成長しないので避けましょう。
ひょうたん苗を植え付けるときは、子葉を埋めてしまうような深植えに注意し、根鉢の上面が用土の高さと同じになるように植えます。
浅すぎると、苗が乾いて活着が悪くなり、深すぎると、腐ったり病害虫が出やすくなります。
植え終わったら、掘り出した土を寄せ、株元を軽く押さえて苗を落ち着かせます。
④水やりをする
小さな苗は、ジョウロのハス口を上に向けてやさしく水やりをします。
大きな苗は、ハス口をはずして株元にたっぷり与えます。
5.ひょうたん植え付け後の保温
ひょうたんの植え付け時に地温が低い場合は、ホットキャップをかぶせ、保温して育てます。
ホットキャップはプラスチックのタイプがお手軽です。
使いかたは簡単です。上から苗帽子をかぶせ、針金脚をへりの孔にピッタリ差し込んだ後、へりに土を十分かけてください。
土の温湿効果とあいまって、苗に最適の環境が保たれます。
ひょうたんの苗が成長するまでそのままかぶせておいて大丈夫です。
リブと通気孔により、気温上昇による葉焼けの心配もありません。
苗帽子を外す際は、風のない穏やかな日を選んでください。
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