ツルムラサキの種まきと苗づくり方法

ツルムラサキの種まきと苗づくり方法

1.ツルムラサキの特性

ツルムラサキは熱帯アジア原産で、暑さに強いつる性の野菜です。
茎の色は赤茎系と青茎系があります。食べるのは若い茎葉です。
ツルムラサキは、カロテン、ビタミン、ミネラルが豊富です。
花が咲いてからも硬くなりにくいので収穫期間が長い野菜です。

ツルムラサキの種まき時期は、4月~6月です。

ツルムラサキは、畑やプランターにツルムラサキの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。

2.ツルムラサキのおすすめ品種

ツルムラサキのおすすめ品種は、「つるむらさき(緑茎)」「つるむらさき(赤茎)」「中国野菜つるむらさき」などがあります。

3.ツルムラサキの栽培ポイント

ツルムラサキは地温が上がってからタネまきをします。
わき芽を発生させて収穫量を多くするためには、摘心します。
追肥と水やりを忘れずに行います。
夏場の土の乾燥を防ぐため、株元に敷きわらを施します。

4.ツルムラサキの種まきの基本

畑での種まき

ツルムラサキの栽培は、タネをポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
ツルムラサキのタネは、大きさは大きく、色は黒色をしていて、丸い形をしています。

まず、ツルムラサキの種まきの基本からみていきましょう。
ツルムラサキの種まきの基本は、良いタネを選び、4月~6月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
ツルムラサキの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。

①良いツルムラサキの種を使う

ツルムラサキの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
ツルムラサキのタネはホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種のタネがない場合はインターネットで購入すると便利です。

購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
ツルムラサキの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。

②ツルムラサキの適温時期にまく

ツルムラサキの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
ツルムラサキの発芽適温は一般的に20~30℃で、生育適温は20~30℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、ツルムラサキの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
種は一晩水につけてからまくと、発芽しやすくなります。
ツルムラサキのタネは発芽率が低いので、予備も含めて多めに種まきするとよいです。

③ツルムラサキの種に適切な用土を使う

ツルムラサキの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、ツルムラサキの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、ツルムラサキの生育を安定させてくれます。

ツルムラサキのタネを直まきする場合は、畝に直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、点まきにします。株間は、30~40㎝にします。
1箇所に3~4粒ずつ等間隔に種をまき、土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させます。
まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
ツルムラサキは嫌光性種子ですので覆土を厚くします。

土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。

④きちんと水やりをする

ツルムラサキのタネをまいたら、株元にたっぷりと水やりをします。
10日ほどで発芽しますので、発芽するまでは土が乾かないように水やりをします。

⑤間引きをする

発芽したら、本葉2枚のときと本葉4枚のときに間引きを行い、1箇所1株にします。
間引く際は、他の株を傷めないようにハサミで切り取ります。

5.ツルムラサキの苗づくり手順

苗づくり(セルトレイ)

ツルムラサキをタネから育てる場合は、4月~6月に作業を行います。
ポット、育苗箱などで育てます。

ツルムラサキの苗づくり(ポット)

ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。

①ポットまき:まき溝を作る

3号ポット(直径9㎝)ポットに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で深さ1cmの窪みを3箇所作る。

②ポットまき:タネをまく

それぞれのくぼみの中に、ツルムラサキのタネを一粒ずつまく。

③ポットまき:土をかける

周囲の土を寄せるようにしてくぼみを埋めて、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。

④ポットまき:水やり

ポットにツルムラサキの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
発芽するまでは室内の暖かい場所に置き、25℃前後で管理します。
本葉4枚の頃までに1ポット1株にし、本葉5~6枚の頃に畑やプランターに植え付けます。

ツルムラサキの苗づくり(育苗箱)

育苗箱にまくと、たくさんタネをまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。

①育苗箱まき:培養土を入れる

育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。

②育苗箱まき:タネをまく

育苗箱に条間10cm、種子間隔5cmでツルムラサキのタネをまく。

③育苗箱まき:土をかける

ツルムラサキのタネが隠れるように土をかぶせ、軽く手で押さえてタネと土を密着させる。

④育苗箱まき:水やり

育苗箱に種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
本葉2~3枚の頃、3号ポリ鉢に鉢上げする。

6.ツルムラサキのプランター栽培

プランターでの種まき

ツルムラサキをプランターや鉢で栽培する場合は、深さ30㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れます。

ツルムラサキは低温時に植え付けると寒さで弱るため、気温が十分に上がってから植え付けるようにします。
プランターでは2株、鉢植えは1鉢1株が栽培の目安です。
根鉢より少し大きめの穴を掘り、根鉢を崩さないようにして、地表面と同じ高さで植え付けます。
株元に土を寄せて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

7.ツルムラサキの良い苗の条件

ポット苗

ツルムラサキの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
良いツルムラサキの苗には下記の特徴があります。

ツルムラサキの葉っぱが枯れていなく、虫食いなどもない、本葉5~6枚の緑の濃いしっかりした苗を選びます。

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