1.クレソンの植え付け時期
クレソンは、いつ植えるのか疑問に思っている方が多いですが、クレソンは一般的には、春植えまたは秋植えをして育てていきます。
クレソンの植え付け時期は、4~5月・9月が最適となります。
気温は15℃~20℃が適しています。
クレソンは種から育てることもできますが、苗を買って育てることも可能です。
種を袋で購入すると、たくさん入っているため、育てる株数が少ない場合も苗を購入した方が楽に栽培できます。
クレソン苗は、色々な品種が販売されておりホームセンターやインターネットから簡単にを手に入れることができますので、4~5月・9月になったら植え付けをするクレソン苗を用意しましょう。
特有の香りと辛みがあり、サラダ、肉料理、天ぷら、塩漬けなどにピッタリのクレソンの苗が購入できます。
2.クレソンの植え付けポイント
クレソンを植え付ける際には、良い苗を選んで植え付けるのがポイントです。
悪い苗を植えてしまうと、クレソン苗がうまく成長しなかったり、病害虫が発生したり、枯れてしまうリスクがあるため避けましょう。
良いクレソン苗の見分け方
以下の特徴を持つクレソン苗は、元気に育つ可能性があるので、植え付けをしていきましょう。
全体がしっかりとした印象がある苗を選ぶとよいでしょう。
①新芽が伸びている
クレソン苗に新芽が伸びていて、順調に生育している苗を選びます。
この時、成長点が傷んでいないことも確認します。
②病斑、虫食い跡がない
クレソンの葉っぱや茎は、病害虫に侵されやすいので、被害のあとがない苗を選びます。
③葉の状態が良い
下葉の緑色が濃く、充実したクレソンの子葉がついている苗を選びます。
④茎が太く節間が狭い
茎が太く、節間がほどよく詰まっているクレソン苗は丈夫なので、選んでいきます。
悪いクレソン苗の見分け方
以下の特徴を持つクレソン苗は、うまく育たない可能性があるので、植え付けからは外しておきましょう。
茎葉が貧弱で、全体に弱々しい印象がある苗は避けるとよいでしょう。
①クレソンの茎が軟弱
クレソンの茎が細く軟弱で軟らかく、ひょろひょろとしている苗は避けましょう。
②葉っぱの状態が悪い
葉が枯れていることがあるので、葉や子葉が枯れたり黄色に変色している苗は避けましょう。
葉が小さく育ちの悪い苗も避けます。
③害虫がついている
クレソン苗は、葉っぱや茎にハダニやアオムシなどの虫がついている場合があるため、虫がついている苗は避けましょう。
④地ぎわに病根がある
鉢底からクレソンの根っこが出ていると、根から苗が傷んだり、病害虫に侵されているリスクがあるため避けます。
3.植えつけに適した天気
クレソンの植え付けには、適した天候があります。
クレソン苗の植えつけは、4~5月・9月の時期に行いますが、その時期としては比較的暖かく、好天で風のない穏やかな日に植えます。
午前中に植え付けるのがよいでしょう。
午後の陽射しでクレソンの根がはりやすくなるので活着がよくなります。
植えたての苗はまだ弱いので、強い雨や風は大きなストレスとなるので避けます。
4.クレソン苗の植え付け方法
いよいよクレソン苗を植え付けていきます。
植え付け時には、軍手、スコップ、ジョーロがあると便利です。
ポットにタネをまいて育苗した苗も、購入した苗も植え付け方法は基本的に同じです。
クレソンの植え付け場所は、水はけと風通しの良い場所が適します。
①植え穴の準備
畑やプランターの土が乾いている場合は、最初にたっぷり水やりをしておきます。
クレソンの植え穴は、スコップを使い根鉢より大きめの植え穴を掘ります。
クレソンの株間は15cm~20cmあけます。
②根鉢を取り出す
ポットからクレソン苗を根鉢ごと取り出しやすくするために、十分灌水します。
クレソンの株元を2本の指で挟み、ポットを逆さにして押し出すようにすると根鉢が取り出せます。
ポットから抜くときは根鉢を崩さないように気を付けます。
苗はできるだけ根を切らないようていねいに取り、根鉢が崩れないように植え穴に入れます。
根が切れてしまうと、クレソン苗の育ちが悪くなりますので気を付けましょう。
③クレソンの苗を植える
本葉が5~6枚の丈夫な苗を、根鉢を崩さないようにして植え付けます。
クレソン苗は根鉢の上面が用土の高さとそろう程度の高さに植えます。
穴が深すぎて、子葉を埋めてしまうような深植えは苗がうまく成長しないので避けましょう。
クレソン苗を植え付けるときは、子葉を埋めてしまうような深植えに注意し、根鉢の上面が用土の高さと同じになるように植えます。
浅すぎると、苗が乾いて活着が悪くなり、深すぎると、腐ったり病害虫が出やすくなります。
植え終わったら、掘り出した土を寄せ、株元を軽く押さえて苗を落ち着かせます。
④水やりをする
小さな苗は、ジョウロのハス口を上に向けてやさしく水やりをします。
大きな苗は、ハス口をはずして株元にたっぷり与えます。
クレソンは水やりもとても大切で、乾燥が苦手なので湿り気のある土を好みます。
クレソンは池や沼などでも自生しているので、根が完全に水没するほど水を与えても根が腐ることが無く、逆に田んぼのような環境でも元気良く生育する特徴を持っています。
しかし、葉まで水没してしまうと水に浸かった葉は腐ってしまい、高温になると腐って枯れてしまう特徴があるので、根に水を与えるようにします。
5.クレソンの肥料
クレソンは追肥を行わなくても生育し、十分な収穫量が確保出来ますが、10日~2週間に1度の頻度で肥料を与えると生育がより促進されます。
追肥は、根元から少し離れた所に行うと、より広く根を張り株が安定します。
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