1.レタスの特性
レタスは、洗って生食のままサラダで食べることができる便利な野菜です。
品種改良がさかんに行われており、色々な種類のレタスがあります。
丸く大きく結球する玉レタスや、丸くならずに縦長に葉っぱが育つリーフレタスや、サニーレタスなどがあります。
レタスの種まき時期は、春の種まきは2月~3月、秋の種まきは8月~9月です。
レタスは、畑やプランターにレタスの種や苗を植えて、家庭菜園でも育てることができる野菜なので、ぜひチャレンジしてみてください。
2.レタスのおすすめ品種
レタスでおすすめな品種は、「シスコ」「サリナス88」「サウザー」「シャトー」「エムラップ231」「晩抽レッドファイヤー」などです。
3.レタスの栽培ポイント
レタスは、発芽・生育適温は15~20℃なので涼しいほうがよく育ちます。
高温多湿が続くと病害虫が発生しやすいため、寒冷地以外では秋の栽培がおすすめです。
とう立ちのない秋まきの方が育てやすいでしょう。
タネは、涼しい場所で発芽させるか芽出しをします。
タネをガーゼに包んで一晩水につけ、軽く水を切ってから冷蔵庫に3日前後入れ、芽出しをすると、根が見えてくるので、そのタネをまきます。
4.レタスの種まきの基本
レタスの栽培は、種をポットまきして育苗して畑に植え付ける方法と、市販の苗を購入して畑に植え付ける方法があります。
レタスの種は、大きさは中ぐらいで、色は肌色をしていて、厚みはあまりなく、縦長の形をしています。
まず、レタスの種まきの基本からみていきましょう。
レタスの種まきの基本は、良い種を選び、2月~3月、8月~9月の適期にまいて覆土と水やりをすることです。
レタスの発芽をよくするにはこれらをきちんと守る必要があります。
①良いレタスの種を使う
レタスの種まきをするには、まず良い種を手に入れます。
レタスの種はホームセンターや園芸店で購入することができます。
近くで購入できない場合や、欲しい品種の種がない場合はインターネットで購入すると便利です。
購入する際は、日当たりのよい場所に陳列されていたり、古いタネは避けましょう。
レタスの種子は寿命が決まっていますので、種袋の裏にある種まき期限も確認しておきましょう。
また、発芽率、病気への抵抗性、薬剤処理の有無なども記載されているので、チェックしておきましょう。
②レタスの適温時期にまく
レタスの種にはそれぞれ発芽適温がありす。
レタスの発芽適温は一般的に15~20℃で、生育適温は15~20℃です。
種袋の裏に適温の記載があるので、レタスの栽培時期に合わせて種まきをしましょう。
③レタスの種に適切な用土を使う
レタスの種まき用土は、「タネまき専用用土」を使用すると、発芽しやすく、育てやすいです。
タネまき専用用土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされており、レタスの種まきにも良い用土です。
保水性・排水性・通気性に優れている為、レタスの生育を安定させてくれます。
まいた種にかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
レタスは好光性種子ですので覆土を薄くします。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
④きちんと水やりをする
レタスの種をまいたら、水やりを行い、発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。
5.レタスの苗づくり手順
レタスを種から育てる場合は、2月~3月、8月~9月に作業を行います。
ポット、セルトレイ、育苗箱などで育てます。
レタスの苗づくり(ポット)
ポットまきは、発芽や発芽直後の管理がしにくい野菜に適しています。
ポットまきの手順は、以下の通りです。
①ポットまき:まき溝を作る
3号ポット(9㎝径)に種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で真ん中に浅い窪みを作ります。
②ポットまき:種をまく
くぼみの中に、レタスのタネを4~5粒まきます。
③ポットまき:土をかける
周囲の土を寄せるようにして土を薄くかぶせて、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④ポットまき:水やり
レタスの種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。
⑤ポットまき:間引き
発芽して子葉が展開したら間引いて2本にし、本葉3~4枚になったら1本立てにし、本葉4~5枚の頃に畑に植え付けます。
レタスの苗づくり(セルトレイ)
セルトレイは仕切りがあるため、苗を取り出しやすく、植え替えもしやすいのが特徴です。
セルトレイまきの手順は、以下の通りです。
①セルトレイまき:まき溝を作る
セルトレイに種まき用の土を入れ、土を平らにならした後に、指先で浅いくぼみをつける。
②セルトレイまき:種をまく
それぞれのくぼみの中に、レタスの種を3~4粒ずつまく。
③セルトレイまき:土をかける
レタスの種が隠れるようにふるいで薄く土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④セルトレイまき:水やり
種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤セルトレイまき:間引き
本葉1枚の頃、間引いて1本立ちにし、本葉3~4枚の頃に畑に植え付けます。
レタスの苗づくり(育苗箱)
育苗箱にまくと、たくさん種をまくことができるため、間引きながら育てます。
育苗箱まきの手順は、以下の通りです。
①育苗箱まき:培養土を入れる
育苗箱に種まき用の土を入れ、土を平らにならす。
②育苗箱まき:種をまく
育苗箱に条間5mmでレタスの種をまく。
③育苗箱まき:土をかける
レタスの種が隠れるようにふるいで薄く土をかぶせ、軽く手で押さえて種と土を密着させる。
④育苗箱まき:水やり
種まき後、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤育苗箱まき:植え替え
本葉2枚の頃、苗床へ10cm間隔で移植します。
苗の本菜が5~6枚になったら畑に植え付けます。
6.レタスのプランター栽培
レタスをプランターでタネから栽培する場合は、畑の場合と同じように育苗ポットにタネをまきます。
発芽するまでは、土の表面が乾かないように水やりをします。
タネが発芽して子葉が展開したら間引いて2本にし、本葉3~4枚になったら1本立てにし、本葉4~5枚の頃にプランターに植え付けます。
7.レタスの良い苗の条件
レタスの苗は、良い苗と悪い苗がありますので、元気に育ちそうな良い苗を選んで栽培していきましょう。
芯葉がしっかりしていて、葉が枯れたり、ちぎれたり、虫食いがない苗が良い苗です。
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