メキャベツ(芽キャベツ)の種まきと苗づくり方法

メキャベツ(芽キャベツ)の種まきと苗づくり方

1.メキャベツの種まき時期

メキャベツは、アブラナ科アブラナナ属の野菜で、日本には明治時代にキャベツとともに導入されました。
メキャベツは、長く伸びた茎の部分に小さな結球が鈴なりにつくのが特徴です。

メキャベツは、小さいながらも栄養価に優れた野菜で、ビタミンCやミネラル、食物繊維などを豊富に含み、健康野菜としても注目されています。

メキャベツの種まき時期は、寒冷地は4月、温暖地・暖地は7月です。
関東などの中間地では7月に種まきをすると、11月~翌年2月頃まで収穫を楽しむことができます。低温にも強く、1株から50個以上の球を収穫することができることも魅力の一つです。
メキャベツは、市販の苗を購入して植え付けると簡単で、プランターで栽培することもできます。

2.メキャベツのおすすめ品種

主な品種は、以下のとおりです。
変更なし: ファミリーセブン(サカタのタネ)、早生子持(タキイ種苗)、ベビースター(増田採種場)、クラスター(野崎採種場)など。

3.メキャベツの栽培ポイント

・日当たりと水はけのよい場所で栽培する。
・アブラナ科野菜を2~3年間栽培していない場所を選ぶ。
・早期に防虫ネットを張り、害虫被害を予防する。
・生育期間が長いので、定期的に追肥を施す。
・不要な下葉やわき芽をかき取り、わき芽の結球を促す。

4.メキャベツの種まき(畑)

畑での種まき

種のまき方には、「直まき」と「ポットまき」があります。

畑栽培

メキャベツは、アブラナ科の害虫被害に遭うので、「ポットまき」がおすすめです。

①良い種を選ぶ

メキャベツの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。

メキャベツの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。
欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。

②適温時期に種をまく

メキャベツの発芽適温は15~25℃、生育適温は18~22℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種まきをしましょう。
メキャベツは、7月上旬~7月下旬に種まきをします。

③種のまき方

メキャベツは、アブラナ科の害虫被害に遭うので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。

④適切な用土を使う

ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。

⑤種まき後の水やり

メキャベツの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。

5.メキャベツの苗づくり

苗づくり(セルトレイ)

メキャベツの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら本葉2枚の頃までに間引きを行い、最終的に1ポット1本にする。
⑥本葉5~6枚の頃に植え付ける。

6.メキャベツの種まき(プランター)

プランターでの種まき

プランターは大型サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
メキャベツは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、野菜用培養土を7~8分目くらい入れます。

種まき

メキャベツは、アブラナ科の害虫被害に遭うので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。

植え付け

ポット苗を植え付ける場合は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて安定させ、たっぷりと水をあげます。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、土が乾燥しないように注意します。
害虫の被害を少なくするため、防虫ネットは植え付け直後に速やかに掛けるようにします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

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