１．キャベツの種まき時期
キャベツは、1年中栽培することができますが、秋に種まきをして翌春に収穫する「秋まき栽培」や、秋から冬にかけて収穫する「夏まき栽培」が一般的です。
家庭菜園初心者の場合は、夏まき栽培や秋まき栽培がおすすめです。
キャベツの種まき時期は、関東などの中間地では、夏まき栽培は7月～8月、秋まき栽培は10月に種まきをします。
キャベツは、市販の苗を利用すると手軽に始めることができ、ミニ品種を利用すればプランターで栽培することもできます。
２．キャベツのおすすめ品種
キャベツの品種は、約60種類ほどあると言われています。栽培時期と地域にあったものを選ぶようにします。「YR」は萎黄病に強い品種です。
『春波』『YR春空』『金系201号』『新藍』『このみ姫』『ミニボール』『ミニックス４０』『甘乙女』など。
３．キャベツの栽培ポイント
キャベツは、寒さに強く冷涼な気候を好むので、秋まき栽培がつくりやすくおすすめです。
葉っぱに害虫がつきやすいので、寒冷紗や防虫ネットをかけて防ぎます。
結球が始まるまでにできるだけ大きな株に育てるのがポイントです。
４．キャベツの種まき（畑）
キャベツの栽培は、種をポットまきして育苗して植え付ける方法と、市販の苗を植え付ける方法があります。
キャベツの種は小さく、赤茶色をしていて、丸い形をしています。
まず、キャベツの種まきの基本からみていきましょう。
種まきの基本は、良い種を選び、適期にまいて覆土と水やりをすることです。
キャベツの発芽をよくするには、これらをきちんと守る必要があります。
①良い種を選ぶ
キャベツの種を購入する際は、地域にあった品種を選び、栽培適期を守るようにします。
種袋には、品種の特徴、栽培時期、栽培方法、発芽・生育適温、発芽率、有効期限などが記載されています。
種には寿命があるので、種袋の裏にある有効期限もチェックします。
キャベツの種は、ホームセンターや園芸店で購入することができます。
種を購入する際は、直射日光の当たる場所に陳列されているものは避けましょう。欲しい品種がない場合は、インターネットで購入すると便利です。
②適温時期に種をまく
キャベツの発芽適温は15～20℃、生育適温は15～25℃です。
発芽適温に達していないと、うまく発芽することができません。
種袋に発芽適温・生育適温の記載があるので、適期に種をまきます。
関東などの中間地では、夏まき栽培は7月～8月、秋まき栽培は10月に種まきをします。
③種のまき方
キャベツは、アブラナ科の害虫被害に遭うので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
④適切な用土を使う
ポットに種をまく場合は、「種まき専用培養土」がおすすめです。
種まき専用培養土は、発芽しやすいように微粒の各種用土がブレンドされています。保水性・排水性・通気性に優れているため、発芽後も安心です。
⑤種まき後の水やり
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
キャベツの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
５．キャベツの苗づくり
キャベツの苗づくりは、ポットまきがおすすめです。ポットまきは温度管理や水やりが簡単で、発芽して丈夫に育った苗を選んで植え付けることができます。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット（直径9㎝）に種まき専用培養土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら本葉2枚の頃までに生育の弱いものや形の悪いものを間引き、最終的に1ポット1本にする。
⑥本葉5～6枚の頃に植え付ける。
６．キャベツの種まき（プランター）
プランターは大型サイズで2株、10号鉢（直径30㎝）で1株が栽培目安となります。
キャベツは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うようにします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷き詰めて、野菜用培養土を6～7分目ほど入れます。
種まき
キャベツは、アブラナ科の害虫被害に遭うので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。
ポットまきの手順は、畑の場合と同じです。
植え付け
ポット苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて株を安定させ、たっぷりと水をあげます。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、土の表面が乾燥しないように注意します。
害虫の被害を少なくするため、防虫ネットは植え付け直後に速やかに掛けるようにします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
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