キャベツの植え付け方法(植え付け時期:春・夏・秋)

キャベツの植え付け方法

1.キャベツの植え付け時期

キャベツは、1年中栽培することができますが、家庭菜園初心者の場合は、夏まき栽培や秋まき栽培が適しています。
栽培時期は、品種や地域によって異なりますので、種袋やホームセンターなどで確認するようにします。

中間地(関東地域)
春まき栽培:種まき2月~3月、植え付け3月~4月、収穫6月~7月
夏まき栽培:種まき7月~8月、植え付け8月~9月、収穫11月~12月
秋まき栽培:種まき10月、植え付け11月、収穫4月~5月

キャベツの苗は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。
インターネットの販売時期は限られているので、植え付け適期を確認して早めに購入するようにします。

キャベツの品種は、約60種類ほどあると言われています。「YR」は萎黄病に強い品種です。
『春波』『YR春空』『金系201号』『新藍』『このみ姫』『ミニボール』『ミニックス40』『甘乙女』など。

2.キャベツの苗の選び方

野菜苗

キャベツの栽培では、丈夫な苗を選んで植え付けることが基本です。
栽培初心者の場合は、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付けると手軽でおすすめです。
苗を購入する場合は、本葉5~6枚で茎が太く、節間が詰まった葉の緑色が濃いものを選ぶようにします。葉に、病斑や害虫の被害がないことも重要です。

良い苗の見分け方

一般的な良い苗の条件は以下のとおりです。店頭で良い苗を探すのは容易でありませんが、病虫害の有無は最低限チェックします。

①株元がしっかりしていて、茎が太く、節間がほどよく詰まっている。
②株元近くの葉の緑色が濃く、葉に厚みがある。
③新芽がよく伸びていて、勢いがある。
④葉や茎に病気の痕がなく、害虫が付着していない。

悪い苗の見分け方

悪い苗は生育不良になるので、病斑があるものや全体に弱々しいものは避けます。

①茎が細くて軟弱で、節間が長くて徒長している。
②葉が黄色く変色したり、葉が枯れている。
③葉や茎にアブラムシなどの害虫がついている。
④株元が不安定で、ぐらついている。

3.キャベツの苗の管理

ポリポットに種をまいて育苗する場合は、以下の手順で行います。

①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤発芽したら本葉2枚の頃までに生育の弱いものや形の悪いものを間引き、最終的に1ポット1本にする。
⑥本葉5~6枚の頃に植え付ける。

植え付け適期に購入した苗はすぐに植え付けても問題ありません。苗を早めに購入した場合は、日当たりのよい場所に数日間おいて、環境に慣らしてから植え付けます。

4.キャベツの植え付け方法

キャベツの植え付け

苗の植え付け方法は、購入した苗もポットで育苗した苗も同じです。
植え付け時には、園芸用ゴム手袋、スコップ、ジョーロがあると便利です。

苗の植え付け

苗を植え付ける場合は、風のない穏やかな日を選んで植え付けるようにします。植え付け直後の苗は、強い風や雨が当たると大きなストレスとなるので、天気の良い日を選んで植え付けます。
苗を植え付けるときは、苗の状態をよく確認するようにします。株元が傷んでいるものや葉に病気の症状があるものは除いて、生育の良い苗を選ぶようにします。

畑栽培の場合

日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100~150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
植え付けの1週間前になったら、畝を立てる場所の中央にクワを使って深さ20~30㎝、幅15㎝ほどの溝を掘ります。溝の中に、完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g /㎡を均等に施し、掘り上げた土を埋め戻してから、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

苗の植え付け手順

①植え付け当日になったら、畝にポリポットよりも少し大きめの植え穴を作ります。
②ポット苗は、株元を人差し指と中指ではさんで、ポットを逆さにして手のひらに乗せ、根鉢を崩さずに取り出します。
③植え穴に根鉢を入れ、根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。深すぎると根が窒息状態になるので注意します。
④株元に周りの土を寄せて、手で軽く押さえて苗を安定させます。
⑤植え付けが終わったら、株元にたっぷりと水やりをします。
植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。

プランター栽培の場合

プランターは大型サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。用土は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
苗の植え付け手順は畑の場合と同じように行い、苗が根付くまで土が乾燥しないように注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

5.キャベツの乾燥防止対策

敷き藁

キャベツは、家庭菜園では夏まき栽培や秋まき栽培がおすすめです。
種まきや植え付け後の時期は、気温が高くなり地温も上昇するので乾燥させないように注意します。

畑栽培では、株元に敷きわらを施すと乾燥防止ができます。
プランター栽培は土の容量が限られるので、特に乾燥に注意します。ベランダに人工芝などを敷いて、床にじかにプランターを置かない方法も暑さ対策になります。

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