1.キャベツの追肥とは?

キャベツなどの作物の生育に応じて、追加で養分になる肥料を与えることを『追肥』といいます。
キャベツに追肥はしたほうが良いのか、しない方が良いのか悩まれている方も多いですが、追肥は行ったほうが良いです。
キャベツはビタミンC、ビタミンU、ビタミンK、カリウム、食物繊維を豊富に含む野菜で、成長には十分な栄養が必要です。
キャベツは、きちんと栄養を与えて育てると、美味しいキャベツを収穫することが可能なため、追肥は必須と言えます。
肥料の吸収は、キャベツが育つにつれて大きくなっていきますので、その吸収に対応できるように肥料を切らさないように追肥することが必要です。
また、雨が降ったり、灌水することによって土壌中から栄養成分の流亡もあるため、それを補うためにも追肥が必要です。
キャベツは追肥をしないと、うまく育たなくなり、食べれないキャベツも出て来ると、収穫量が減ってしまいますので、きちんと追肥をしてあげましょう。
キャベツは家庭菜園でも人気の野菜で、『青紫蘇』『大葉青しそ』『青ちりめんしそ』『赤ちりめんしそ』『金系201号』『ルビーボールSP』『凛』『ポイントワン』など色々な品種がありますが、一般的には追肥を行って育てます。
2.キャベツの追肥時期はいつか?
キャベツの栽培では、追肥や土寄せも重要です。
追肥のタイミングは、タネ袋の表記に沿って施すようにします。
春どりの場合は、年内に大きく育ちすぎると、春先のとう立ちの原因になるため、追肥の回数と量を控えるのが栽培のポイントです。
畑栽培の場合
秋に種まきや植え付けをした場合は、2月下旬~3月上旬に1回目、結球が始まる頃に2回目の追肥を行います。
プランター栽培の場合
1回目の追肥は、苗の植え付けから約3週間後に行います。
2回目の追肥は、内側の葉が結球し始めたら施します。
3.キャベツの追肥方法

キャベツの追肥は、鶏糞、カリ、硫安、草木灰、液肥、化学肥料など何を使えばいいか悩んでいる方も多いですが、キャベツの追肥は『化成肥料』を使用します。
キャベツに適した肥料の成分
インターネットでは『キャベツに適した肥料』なども購入することができますので、こちらの肥料を使うのも良いでしょう。
動物有機と植物有機を独特な方法で加工し製品化した高品質の使いやすい粒状アミノ酸入り肥料です。
吸収されやすいアミノ酸などを豊富に含むので、食味の向上などが期待でき、味にこだわる野菜づくりに特におすすめです。
キャベツの追肥におすすめの肥料
畑の追肥方法
秋に種まきや植え付けをした場合は、2月下旬~3月上旬に1回目、結球が始まる頃に2回目の追肥を行います。
追肥は、株間や畝間に化成肥料30g/㎡を施します。
このとき、化成肥料が葉にかからないように注意します。
化成肥料と周りの土を混ぜたら、キャベツの下葉が土で隠れない程度に株元に土寄せします。
プランター栽培の追肥方法
1回目の追肥は、苗の植え付けから約3週間後に行います。
1株当たり化成肥料5~10gをプランターの縁に施し、土と混ぜ合わせてから株元に土を寄せます。
2回目の追肥は、内側の葉が結球し始めたら、1回目と同じように化成肥料を施して土寄せします。
4.キャベツの追肥の注意点

キャベツの追肥は、たくさん肥料を与えればよいというわけではありませんので、注意点に気をつけながら栽培を行いましょう。
肥料の与えすぎに注意
美味しいキャベツを育てるには栄養を切らさないことが重要になりますが、美味しく育てようとして肥料を与えすぎるとキャベツに害虫がつきやすくなったり、追肥を施すことによって雑草が生えやすい環境になってきます。
放置すると雑草に、キャベツが育つための栄養分や水分を吸い取られてしまい、害虫も住みやすくなるため、定期的に除草するようにし、肥料の与えすぎには気をつけるようにしましょう。
5.キャベツの栽培ポイント

キャベツは西ヨーロッパの原産で、暑さに弱く寒さには強い性質があります。
キャベツは、一年じゅう食べられるほど品種が豊富で、春、夏、秋にタネまきができますが、涼しい気候を好むため夏まき栽培か秋まき栽培がおすすめです。
品種はたくさんあるため、地域や作型に合ったものを選ぶようにしましょう。
キャベツを栽培する際は、以下の栽培ポイントに気をつけながら育てていきましょう。
- 栽培環境:日当たりが良く、水はけのよい環境で栽培する。
- 品種選び:栽培時期に合った品種を選ぶ。
- 連作障害:連作を避け、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空ける。
- 害虫対策:アオムシやヨトウムシなどの害虫被害を受けやすいので、気を付ける。
- 肥料切れに注意:キャベツの追肥は適切なタイミングで定期的に与える。
キャベツの追肥と土寄せ方法を読んだあなたにおすすめの記事: