1.キャベツの追肥
キャベツの栽培は、春・夏・秋の3回、種まきや植え付けができます。
家庭菜園初心者の場合は、夏まき栽培や秋まき栽培が適しています。
キャベツの追肥は、植え付けから約2~3週間後に1回目を施し、結球し始める頃に2回目を施します。
キャベツを結球させるためには、外葉を大きく育てる必要がありますので、追肥と土寄せを行うようにします。
キャベツの栽培時期
栽培時期は、関東などの中間地では以下のとおりです。
春まき栽培:種まき2月~3月、植え付け3月~4月、収穫6月~7月
夏まき栽培:種まき7月~8月、植え付け8月~9月、収穫11月~12月
秋まき栽培:種まき10月、植え付け11月、収穫4月~5月
キャベツの追肥時期
キャベツの追肥は、植え付けから約2~3週間後に1回目、結球し始める頃に2回目を施します。
春まき栽培:1回目5月上旬、2回目5月中旬
夏まき栽培:1回目9月上旬、2回目10月上旬
秋まき栽培:1回目10月中旬、2回目3月上旬
2.キャベツに適した肥料
キャベツの栽培では、元肥と追肥が必要です。
元肥用の肥料
キャベツは、土づくりの段階で完熟堆肥と緩効性化成肥料を施します。
化成肥料は「8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料や堆肥は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
キャベツの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
主な肥料には、『マイガーデンベジフル』『マイガーデン液体肥料』などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
キャベツにおすすめの肥料
3.キャベツの追肥と土寄せ
キャベツを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。
肥料を施すときは、広がった葉を持ち上げて肥料が葉にかからないように注意します。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、植え付けから約2~3週間後に化成肥料30g/㎡を株の周りにまき、土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
2回目は、結球が始まる頃に同量を株元から離して施し、土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、植え付けから約2~3週間後に化成肥料10g程度をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜ合わせて株元に土寄せをします。
2回目は、結球が始まる頃に同量をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜ合わせて株元に土寄せをします。
4.キャベツの生育不良
キャベツの栽培は、アブラナ科野菜の連作を避けて、害虫の飛来や産卵を予防します。
連作障害
キャベツは、アブラナ科野菜の連作を避け、同じ場所で栽培する場合は2~3年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
連作すると、土壌中の微生物に偏りが出て生育に悪影響を及ぼし、病害虫も発生しやすくなります。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
キャベツの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
キャベツは、窒素肥料を多く使うと病害虫の被害に遭いやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
5.キャベツの追肥まとめ
キャベツの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・キャベツは、生育期間が長いので定期的に追肥を施す。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
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