1.オカヒジキの特徴と栽培時期
オカヒジキの育て方手順に沿って、畑やプランターでオカヒジキを栽培してみましょう!
オカヒジキは簡単に育てられるので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。
■分類: アカザ科オカヒジキ属
■原産地:日本、中国
■主な旬:5月~8月
■栽培時期:春まき
種まき:4月~5月、収穫時期:5月~8月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.5~7.0
■発芽適温:20~25℃
■生育適温:20~25℃
オカヒジキの種が買えるお店
オカヒジキの種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
オカヒジキの特徴
オカヒジキは、アカザ科オカヒジキ属で、日本では海岸の砂地に自生しています。
オカヒジキは、日本では古くから食用として利用されてきた野草のひとつです。
葉の形が海藻の「ひじき」に似ていて、最近では各地で栽培されるようになりました。
オカヒジキは、夏場に繰り返し収穫できるので、プランターなどで育てておくと重宝する野菜です。サラダや天ぷら、和え物、おひたしなどに利用できます。
β-カロテン、ビタミン、ミネラルなどが豊富で、生活習慣病などの予防も期待されている健康野菜です。
オカヒジキは、病気や害虫の心配もほとんどなく、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。
オカヒジキの栄養素
オカヒジキには、β-カロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。
β-カロテンは、活性酸素を抑えてガンや生活習慣病の予防効果があり、目や粘膜の健康を保ちます。
ビタミンCは風邪の予防、カリウムは高血圧の予防、カルシウムは骨粗鬆の予防に効果があるとされています。
オカヒジキの主な品種
オカヒジキの種は、園芸店やホームセンターなどで購入できます。
『オカヒジキ』『おかひじき』『岡ひじき』など。
オカヒジキの栽培ポイント
・日当たりと風通しの良い環境で育てる。
・酸性土壌に弱いので、苦土石灰をまいてよく耕す。
・同じ場所で栽培する場合は、1~2年の期間を空ける。
オカヒジキの栽培時期
地域や品種によって異なりますので、タネ袋の記載事項を確認するようにします。
種まき:4月~5月、収穫時期:5月~8月
オカヒジキの連作障害
オカヒジキは、連作による大きな障害はほとんどありませんが、一度オカヒジキを栽培した場所では、 1~2年の期間をあけるようにします。
オカヒジキの好適土壌pH
オカヒジキの好適土壌pHは、6.5~7.0です。
酸性土壌に弱いので、苦土石灰をまいて酸度を調整します。
2.オカヒジキの栽培方法(畑・プランター)

畑栽培の場合
オカヒジキは、種をまいて育てます。
土づくり
畑栽培では、日当たりと風通しの良い場所を選びます。
種まきの2週間前までに、苦土石灰150~200g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいてよく耕します。
畝立ては、幅60㎝、高さ10㎝程度にして表面を平らにします。
種まき
オカヒジキは間引きをしながら育てるので、すじまきにします。
種は一晩水に浸けておくと、発芽しやすくなります。
支柱などを畝に押し付けて、深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1~2㎝間隔で種をまいていきます。
土を0.5~1㎝ほど被せ、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
種が水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾燥しないように不織布などで覆い、水やりをします。
発芽まで10日ほどかかりますので、発芽したら不織布を取り外します。
間引き
オカヒジキは、間引きをして株間を十分に確保すると、株が大きく育つようになります。
1回目の間引きは、本葉1~2枚の頃に3~4㎝間隔になるように間引きします。
間引き後は、株元に軽く土寄せします。
2回目は、本葉3~4枚の頃に8~10㎝間隔にします。
プランター栽培の場合
オカヒジキは、種をまいて育てます。
基本的な育て方は、畑の場合とほとんど同じです。
用土
プランターや鉢で栽培する場合は、深さ15㎝以上のものを用意します。
用土は、市販の野菜用培養土を利用すると便利です。鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れます。
種まき
種は一晩水に浸けておくと、発芽しやすくなります。
プランターの中央に、板などを押し付けて深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1~2㎝間隔ですじまきにします。
土を0.5~1㎝ほど被せ、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
種が水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土の表面が乾燥しないように水やりをします。
発芽後は、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
プランターは、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
間引き
オカヒジキは、間引きをして株間を十分に確保すると、株が大きく育つようになります。
1回目の間引きは、本葉1~2枚の頃に3~4㎝間隔になるように間引きします。
間引き後は、株元軽く土寄せします。
2回目は、本葉3~4枚の頃に8~10㎝間隔にします。
3.オカヒジキの栽培手入れ

オカヒジキの水やり
オカヒジキは、水分が不足すると茎葉がかたくなってしまうので、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
発芽するまでの間は、土が乾燥しないように管理し、水やりをします。
畑栽培では、根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら、プランターの底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。
オカヒジキの追肥
オカヒジキは、生育中に肥料切れになると葉がかたくなってしまうので、肥料切れにならないようにします。
追肥のタイミングは、本葉3~4枚の頃で、2回目の間引き後が適しています。
その後は、生育状況を見ながら2週間に1回、追肥と土寄せを行います。
畑栽培では、化成肥料30g/㎡を株の周りにまいて土と軽く混ぜて株元に土寄せをします。
プランター栽培では、化成肥料5~10gを全体に施し、表面の土と肥料を混ぜて株元に土寄せをします。
液肥を使う場合は、様子をみながら10日に1回程度与えます。
除草
オカヒジキを生育させるためには、除草も大切です。
オカヒジキは初期生育が遅いので、雑草に負けないようにします。
除草は大変な作業ですが、数日おきに行えば、その手間もさほどかかりません。
4.オカヒジキの収穫時期

収穫適期
オカヒジキの収穫摘期は、種まきから30~40日前後で、草丈10~15cmほどで収穫することができます。
葉の先端から10㎝ほどの若くて軟らかい部分をハサミや手で摘み取って収穫します。
収穫が遅れると葉や茎がかたくなってしまうので、早めに収穫するようにします。
株元を少し残して摘み取ると、わき芽が伸びてきますので、長い間収穫を楽しむことができます。
収穫後は、株の状態を見ながら追肥を施しておきます。
5.オカヒジキに発生しやすい病気

オカヒジキは、立枯病に注意します。
立枯病(たちがれびょう)
立枯病は、土の中のカビによる病気で、根が侵されて株の生育が悪くなります。
葉が黄色く変色し、やがて株全体が枯れてしまいます。
立枯病は、連作や水はけが悪いことが主な原因です。発病した株は、抜き取って撤去処分します。
6.オカヒジキに発生しやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、ほとんどの野菜に発生する体長2~4㎜ほどの害虫で、葉の裏や芽の先に寄生して汁を吸収し、ウイルス病を媒介します。
アブラムシが大量に発生したら、薬剤などで早めに駆除します。
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