キャベツの水やり頻度や時間帯は?

キャベツの水やり頻度や時間帯は?

1.キャベツの水やり

キャベツの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
キャベツは、春と秋の時期に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、キャベツの水やり方法について順番に解説していきます。

2.キャベツの栽培と水やり(畑)

畑に地植えしたキャベツ

キャベツは、種から育てることもできますが、8月~9月に苗を植え付けると病害虫の被害が少ないので手軽に栽培することができます。

土づくり
キャベツは連作障害を起こすので、アブラナ科野菜を2~3年間栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間以上前に苦土石灰100~150g/㎡をまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作っておきます。

植え付け
キャベツの苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が地面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。

なお、植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。

種まきから栽培する場合
キャベツは、種から育てることができます。
アブラナ科害虫の被害に遭いやすいので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。

キャベツのポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②土をならして、指先で深さ1㎝ほどのくぼみを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③まわりの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
キャベツの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は、用土の表面が乾いたら水やりをします。

水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、キャベツがうまく育たない原因になります。

キャベツの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
キャベツの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

3.キャベツの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランター栽培の場合も、苗からスタートすると栽培が簡単です。
プランターは大型サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

キャベツは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。

プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので注意します。
プランター栽培では、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりすることが基本です。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.キャベツの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

キャベツの栽培時期は、地域や品種によって異なるので、タネ袋の表記に沿って栽培するようにします。
夏まき栽培では、種まきが7月、植え付けが8月~9月、収穫時期が11月~12月です。
秋まき栽培では、種まきが10月~11月、植え付けが11月、収穫時期が4月~5月です。

キャベツは、高温多湿が続くと病害虫が発生しやすくなります。
秋の時期は雨が多いので、多湿状態にならないように注意します。
排水状態が悪い畑の場合は、あらかじめ畝を高く作り、排水状態をよくしておきます。

畑の場合は、発芽した後は毎日の水やりは必要ありませんが、土の表面が乾燥したら水やりをします。
プランターの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。

5.キャベツの生育障害と水やり

畑栽培は、植え付け後に雨が少なく、乾燥が続くようなときは水やりをします。
キャベツは過湿に弱い野菜ですが、雨が何日も降らないときは水やりが必要です。

プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなってしまいます。

苗が小さい間は、水やりが多いと多湿になって根腐れを起こしやすくなります。
植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、土の表面が白く乾くまで水やりは不要です。

水やりは、朝の早い時間帯にたっぷりと与えます。春や秋は1日に1回、夏は1日に1~2回、冬は2~3日に1回が目安です。

6.キャベツの病気と予防

キャベツは、降雨が多い年に病気にかかりやすいので注意します。
また、アブラナ科の害虫が寄ってくるため、防虫ネットを掛けて産卵されないようにします。

菌核病(きんかくびょう)
菌核病は、結球期に発生することが多いので注意が必要です。発病するとキャベツの茎や葉が水浸状に褐色して腐敗します。
菌核病を予防するためには、連作を避け、水はけの良い畝を作り、ワラなどを敷いて泥はねを防ぐことが大切です。
窒素肥料の過多にも注意し、発病したらすぐにキャベツの株全体を抜き取り、病気の拡大を防ぐため畑の外に撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)
台風などの泥はねによって、土壌中の細菌がキャベツの葉の傷口から侵入します。病気が拡大すると地際部が腐敗し、独特の悪臭を放ちます。
高温多湿の時期に多発するため、高畝にして排水性をよくし、ワラなどを敷いて泥はねを防ぎます
アブラナ科作物の連作を避け、窒素肥料の過多にも注意します。発病株は早期に抜き取り、撤去処分します。

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