キャベツの水やり頻度や時間帯は?

キャベツの水やり頻度や時間帯は?

1.キャベツの水やり

キャベツの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
キャベツは、1年中栽培することができますが、夏まき栽培や秋まき栽培が適しています。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、キャベツの水やり方法について順番に解説していきます。

2.キャベツの栽培と水やり(畑)

キャベツは、種から育てることができますが、家庭菜園初心者の場合は市販の苗を植え付けると手軽に栽培することができます。

土づくり
キャベツは連作障害を起こすので、アブラナ科野菜を2~3年間栽培していない場所を選びます。
植え付けの1週間前になったら、畝を立てる場所の中央にクワを使って深さ20~30㎝、幅15㎝ほどの溝を掘ります。溝の中に、完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g /㎡を均等に施し、掘り上げた土を埋め戻してから、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。

植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて株を安定させ、たっぷりと水をあげます。
水やりは、苗を植え付ける前に植え穴にジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。

種まき
キャベツは、種から育てることができます。
アブラナ科害虫の被害に遭いやすいので、家庭菜園ではポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。

ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③周りの土を薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、キャベツがうまく育たない原因になります。

キャベツの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
キャベツの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもキャベツに水やりが可能なので、とても便利です。

3.キャベツの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランター栽培の場合も、苗からスタートすると栽培が簡単です。
プランターは大型サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

キャベツは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりをします。

プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れに注意します。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.キャベツの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

キャベツは、高温多湿が続くと病害虫が発生しやすくなります。
秋の時期は雨が多いので、多湿状態にならないように注意します。

畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。乾燥防止のために、株元に敷きわらを施す方法も効果があります。
植え付け後は秋の長雨や台風が発生しやすいので、水が溜まらないように排水をよくします。

プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。水を多く与え過ぎると土が過湿状態になり根腐れを起こすので、土の表面が乾いたら水やりをします。

キャベツに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.キャベツの生育障害と水やり

畑栽培は、植え付け後に雨が少なく、乾燥が続くようなときは水やりをします。
キャベツは過湿に弱い野菜ですが、雨が何日も降らないときは水やりが必要です。

プランター栽培は、土の表面が乾いたら朝の早い時間帯にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。
植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、土の表面が乾くまで水やりは不要です。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなります。

また、アブラナ科の害虫が寄ってくるため、防虫ネットを掛けて産卵されないようにします。

6.キャベツの病気と予防

キャベツは、雨が多い年に病気にかかりやすいので注意します。

菌核病(きんかくびょう)
菌核病は、結球期に発生することが多いので注意が必要です。発病すると茎や葉が水浸状に褐色して腐敗します。
菌核病を予防するためには、連作を避け、水はけの良い畝を作り、ワラなどを敷いて泥はねを防ぐことが大切です。
窒素肥料の過多にも注意し、発病したらすぐに株全体を抜き取り、病気の拡大を防ぐため畑の外に撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)
台風などの泥はねによって、土壌中の細菌が葉の傷口から侵入します。病気が拡大すると地際部が腐敗し、独特の悪臭を放ちます。
高温多湿の時期に多発するため、高畝にして排水性をよくし、ワラなどを敷いて泥はねを防ぎます
アブラナ科作物の連作を避け、窒素肥料の過多にも注意します。発病株は早期に抜き取り、撤去処分します。

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