1.カリフラワーの植え付け時期
カリフラワーは、春植え(3月下旬~4月上旬)と夏植え(8月中旬~9月中旬)ができますが、家庭菜園では夏植えが適しています。
カリフラワーは育苗に1か月ほどかかるので、市販の苗を購入すると育苗の手間が省けます。苗は、ホームセンターやインターネットで購入することができます。
カリフラワーには、多くの品種があります。プランター栽培では、ミニ品種の『美星』などがおすすめです。
『美星』『オレンジ美星』『バイオレットクイン』『ブライダル』『オレンジブーケ』『スノークラウン』『パープルフラワー』『カリフローレ』など。
2.カリフラワーの苗の選び方
野菜苗
カリフラワーを植え付ける際は、良い苗を選ぶことがポイントです。
苗を選ぶときは、茎が太く、節間がほどよく詰まっていて葉の緑色が濃いものを選びます。葉に、病斑や害虫の被害がないことも重要です。
良い苗の見分け方
①茎が太くて節間が狭い
株元がしっかりしていて、茎が太く、節間がほどよく詰まっている。
②株元近くの葉の色が濃い
葉の緑色が濃く、葉に厚みがある。
③新芽がしっかりとしている
新芽がよく伸びていて、勢いがある。
④病斑や虫食い跡がない
葉や茎に病気の痕がなく、害虫が付着していない。
悪い苗の見分け方
悪い苗は生育不良になるので、全体に弱々しいものは避けます。
①茎が徒長している
茎が細くて軟弱で、ひょろひょろとしている。
②葉の色が悪い
葉が黄色く変色したり、葉が枯れている。
③害虫がついている
葉や茎にアブラムシなどの害虫がついている。
④株元がぐらついている
根が傷んでいて、地ぎわに病痕がある。
3.カリフラワーの苗の管理
ポリポットに種をまいて育苗する場合は、以下の手順で行います。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき用土を入れる。
②指先で1㎝ほどの窪みを3~4箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉2~3枚の頃に1本に間引き、本葉4~5枚の頃に植え付ける。
植え付け適期に購入した苗は、すぐに植え付けても問題ありません。苗を早めに購入した場合は、日当たりのよい場所で管理し、地温が十分に上がってから植え付けます。
4.カリフラワーの植え付け方法
苗の植え付け方法は、購入した苗もポットで育苗した苗も同じです。
植え付け時には、園芸用ゴム手袋、スコップ、ジョーロがあると便利です。
苗の植え付け
苗を植え付ける場合は、風のない穏やかな日を選んで植え付けるようにします。植え付け直後の苗は、強い風や雨が当たると大きなストレスとなるので、天気の良い日を選んで植え付けます。
苗を植え付けるときは、苗の状態をよく確認するようにします。株元が傷んでいるものや葉に病気の症状があるものは除いて、生育の良い苗を選ぶようにします。
畑栽培の場合
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100~150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
植え付けの1週間前になったら、畝を立てる場所の中央にクワを使って深さ20~30㎝、幅15㎝ほどの溝を掘ります。溝の中に、完熟堆肥2~3㎏/㎡、化成肥料100g /㎡を均等に施し、掘り上げた土を埋め戻してから、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
苗の植え付け手順
①植え付け当日になったら、畝にポリポットよりも少し大きめの植え穴を作ります。
②ポット苗は、株元を人差し指と中指ではさんで、ポットを逆さにして手のひらに乗せ、根鉢を崩さずに取り出します。
③植え穴に根鉢を入れ、株元が少し高くなるように深さを調整します。深すぎると根が窒息状態になるので注意します。株元に周りの土を寄せて、手で軽く押さえて苗を安定させます。
④植え付けが終わったら、株元にたっぷりと水やりをします。植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
プランター栽培の場合
プランターは大型サイズで2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
用土は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。
苗の植え付け手順は、畑の場合と同じように行い、苗が根付くまでは、土が乾燥しないように注意します。
プランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。
5.カリフラワーの乾燥防止対策
カリフラワーは夏まき栽培が一般的ですが、気温が高くなり地温も上昇するので乾燥させないように注意します。
畑栽培では、株元に敷きわらを施すと乾燥防止になります。
プランター栽培は、土の容量が限られるため土が乾燥しやすいので注意します。ベランダに人工芝などを敷いたり、ブロックの上にプランターを置くと暑さ対策になります。
「カリフラワーの植え付け方法」を読んだあなたにおすすめの記事: