ルッコラの育て方・栽培方法

ルッコラ

1.ルッコラ栽培の特徴と時期


ルッコラの育て方手順に沿って、畑やプランターでルッコラを栽培してみましょう!
ルッコラは栽培難易度も低いので、初心者が栽培するのにもオススメの野菜です。

ルッコラの栽培データ
■ルッコラの栽培難易度:★☆☆☆☆
■分類: アブラナ科キバナスズシロ属
■原産地:地中海沿岸
■ルッコラの旬:春4月~6月、秋10月~12月
■連作障害:あり
■栽培時期:春まき・秋まき
■春の種まき:3~5月、収穫時期:4~6月
■秋の種まき:9~11月、収穫時期:10~12月
■発芽適温:15℃~25℃
■生育適温:15℃~25℃
■ルッコラの苗や種が買えるお店
ルッコラの苗や種を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
ルッコラの種は、サカタのタネのルッコラ(ロケット)が人気も高く、育てやすいのでおすすめです。

ルッコラは年2回栽培することができる野菜で、ルッコラの旬は、春は4月~6月、秋は10月~12月です。
ルッコラは寒い時期でも元気に育ってくれます。

ルッコラは、イタリア料理で知られるようになり、サラダの食材やオリーブオイルを使って炒めたり、ピザにのせるなど様々なレシピで活用可能な野菜です。

ルッコラピザ

ルッコラは別名ロケットとも呼ぶ野菜で、アブラナ科目キバナスズシロ属の一種、葉野菜・ハーブです。地中海沿岸地域が原産の一年草です。

ルッコラの特徴には、ゴマのような風味、多少の辛みや苦みがありますが、成長とともに苦みが強くなるため、苦みが苦手の人などは早目に収穫して食材として利用すると良いでしょう。

ルッコラの品種としては、『ルッコラ(ロケット)』『ワイルドルッコラ(ロケット)セルバチカ』『ルーコラ・セルバーティカ』などが有名です。
ルッコラ(ロケット)は栽培している方も多く、少しピリッとした辛みがあり、ゴマの風味があり日本人に好まれるルッコラの品種です。
ワイルドルッコラ(ロケット)セルバチカは、通常のルッコラよりも風味が強いのが特徴です。
ルーコラ・セルバーティカは、苦みと辛みが強めで、野生に近い品種になります。

ルッコラの栄養素としては、カルシウムや鉄分、ビタミンCやE、ビタミンKやベータカロテンなどの栄養が豊富に含まれているため、美容と健康維持にも最適です。なお、キバナの和名を持ちますが、花は白色もしくは薄いクリーム色をしています。

栽培時期は春~秋にかけての季節、日当たりが良く、排水性の良い土壌での栽培がおすすめです。ルッコラは耐寒性および耐暑性を持ちますが、温暖地域の真夏などでは上手に栽培が出来ないこともあります。

その反面、環境に適している場所ではルッコラは生育が早いので、30日~40日で収穫が出来ます。

管理も比較的容易に行えるなどからも、初心者にも育てやすさを持つ野菜の一つです。
ただし、春は病害虫の被害に遭いやすいなどからも、初心者は害虫の被害が少ない秋以降に栽培を始めると良いでしょう。

栽培のポイントは、ルッコラには連作障害があるので、同じ場所に植える時には1年以上空けます。

ルッコラの好適土壌pHは6.0~7.5で、あまり土壌を選びませんが、強い酸性土壌の場合は石灰を施し、良く耕してから栽培に取り掛かるのが栽培のポイントです。

栽培時期は、春まき(3~5月)は4~6月に収穫ができ、秋まき(9~11月)は10~12月まで収穫ができます。

2.ルッコラの栽培基本(畑・プランター)

肥料

ルッコラは、アブラナ科の一年草で、春もしくは秋が種まきシーズンです。
1年で二度の収穫を期待出来るなどのイメージを持つ人も多いかと思われますが、ルッコラは連作障害があるので、同じ場所での栽培は1年以上空けるのがおすすめです。
ちなみに、植物には一年草や二年草、多年草などの種類があるのをご存知でしょうか。

一年草は種を蒔いたその年の中で発芽・開花して種を付けて枯れる植物です。種を付けて枯れた後は花を咲かせることはありませんが、翌年は残された種から新しい株が育つなどの特徴を持ちます。
そのため、枯れた後に種を収穫しておけば、翌年も栽培が出来るチャンスもあるので、花が枯れたと同時に種を収穫するのもおすすめです。

ルッコラは、地植えでもプランターを使っても栽培が出来る野菜です。マンションのベランダなどでも日当たりが良い環境を選べば、プランターで栽培が出来ます。

ルッコラの栽培のポイントは、種や苗により異なります。種にもいくつかの品種があり、種まきの時期などが異なるケースもあるので、タネ袋に記載が行われている内容を確認しておくと安心です。

温暖地での気候区分としては、3~5月と、9~11月が種まきのタイミングです。苗の場合は、3月中旬~5月下旬、10月~12月中旬頃に植え付けを行います。

ルッコラは、暑さには弱いため、真夏の時期は遮光栽培が必須です。
好適土壌pHは6.0~7.5で、土壌を選ばない反面、強い酸性土壌の場合は石灰を施すなどの土作りが必要です。
連作に弱いため、一度栽培を行った場所は最低でも1年間は控えましょう。

土作り、追肥のタイミング、水やりをきちんと行うことで上手く栽培するこができます。

植え付けの2週間くらいまでに石灰を施して良く耕しておきます。畝の中央に20㎝ほどの溝を掘り、元肥として油かすおよび堆肥を施して埋め戻します。次に、周りから土を盛り上げて幅90㎝、高さ10㎝ほどの畝を立てます。

種まきをする時には、育苗箱に種まき用の土を入れて、条まきにします。その後、1㎝くらいの覆土をしてから十分な水を与えておきます。

直まきの場合は、畝の直角方向に条間15㎝間隔ですじまきにします。
本葉が2枚になった時に間引きを行い、4~5㎝間隔にしておいて、本葉が4~5枚になるまで育苗します。

植え付けは、本葉が4~5枚になった段階で、条間15㎝、株間5~10㎝程度で植え付けます。
鉢やプランターに植え付ける時も、株間5~10㎝で行うと良いでしょう。なお、生育中は土の表面が乾いた段階でたっぷり水を与えます。

ルッコラの種はとても小さいので、種が流れないようにするためにも、種を植える前に十分な水やりを行うのがコツです。

3.ルッコラの栽培手入れ

水やり

環境にもよりますが、ルッコラは種まきをしてから1週間~10日ほどで発芽し、葉を2枚つけた状態で土の中から芽を出します。発芽するまでは栽培が出来るのだろうかと不安に感じている人も、発芽で成功への扉が開く、とてもうれしい瞬間ではないでしょうか。

しかし、そのまま何もしなければ成長への妨げとなる雑草が生えて来て、土が乾燥すれば水分を吸収出来なくなり枯れてしまうことになるため、しっかりと手入れを行ってあげることが大切です。

ルッコラの間引きは、双葉が揃った時と本葉が4~5枚前後になった時の2度行います。
双葉が開いた時は、形が悪いものを取り除いて3~4㎝間隔にします。
2回目は本葉が4~5枚前後になった時で、この時株間は4~5㎝にして1株にしておきます。

なお、2回目に行う時は、ルッコラの下部分が細くて弱いため、周囲の土を寄せて株元を押さえてあげるなど、株が倒れないように行うのが大切です。

また、2回目の間引きが行った時に追肥を与えます。化成肥料の場合は株間を中耕してから肥料を蒔いて、根元に寄せる感じで行います。
水やりと併せて液体肥料を与えても良いでしょう。

肥料を与えると雑草も伸びて来るので、定期的に除草を行うことも大切です。雑草が生えて来るとルッコラへの栄養が奪われてしまい、成長に悪影響を与えるので注意が必要です。

ルッコラは乾燥した土を嫌いますので、土が乾いた段階でたっぷりと水をあげましょう。
ルッコラは気温が高くなるとトウ立ちになり、そのままにしておくと花が咲いてしまい、食用部の葉がかたくなります。葉を長く収穫するためにも、摘蕾を行うのも栽培のポイントです。

4.ルッコラの収穫時期について

ルッコラ

ルッコラは、種まきをしてから30~40日後にベビーリーフとして収穫することが出来ます。種まきをしてから5~6週間で、草丈は15㎝ほどのサイズになるので、この時が収穫のタイミングです。大きくなり過ぎても葉がかたくなるので早目に収穫を行うと良いでしょう。
葉の部分をおいしく収穫するためにも、花茎が伸びて来たら早目に摘み取るようにしましょう。

ルッコラが枯れる原因として、摘蕾を放置したことが挙げられます。花が咲いた後は枯れるのが植物ですから、枯れないように維持するためにも摘蕾はとても重要な作業です。

ちなみに、ルッコラは花や蕾も食材として利用が可能で、サラダやスープにして食べることが出来ます。

ルッコラを食べた際に、たまにルッコラが苦い場合があるときは、加熱します。
ルッコラの独特の苦みや辛みは加熱によって消えるため、生食ではなく、おひたしや炒め物にして食べることができます。

ルッコラを苦くしない栽培のコツ
1.強い直射日光を与えすぎると苦味が強くなる原因になります。
日差しの強い真夏などは半日陰の場所で育てるとルッコラの葉が柔らかくなります。
2.水切れをおこすと葉がかたくなり、苦みや辛さが強くなるので水やりには気をつけましょう。
3.成長し過ぎるとルッコラがかたくなり、葉の苦味が強まるので、草丈が15cm位の若葉で収穫するようにしましょう。(目安:種まきをしてから5~6週間後)

5.ルッコラに発生しやすい病気と害虫

ルッコラ

ルッコラは比較的病気は少ないと言われていますが、連作すると根こぶ病が発生することもあります。
また、アブラナ科野菜のため、アブラムシなどの害虫も付きやすくなります。

ルッコラに発生する害虫には、アオムシやアブラムシが一般的です。
中でもアオムシはそのままにしておくと、葉が穴だらけになってしまうなどの被害を受けることになります。アオムシを見つけた時には、すぐに駆除を行うなどの管理が大切です。

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