おかひじきの土作り方法(畑・プランター)

おかひじきの土作りの基本

1.おかひじきの土作り下準備

おかひじきの土作り方法は、おかひじきに適した栽培環境を選び、土中のゴミをきちんと処理し、好適土壌pH調整を行い、種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
苦土石灰や、堆肥、化成肥料を撒いて土を作ります。

家庭菜園でおかひじき栽培を行う場合には、事前におかひじきに適した栽培環境にあった場所で土づくりをしてから始めましょう。

おかひじきの栽培データ
■おかひじきの栽培難易度:★★☆☆☆
■分類: アカザ科オカヒジキ属
■原産地:日本、中国
■おかひじきの旬:5~8月
■栽培時期:春まき
 春の種まき:4~5月、収穫時期:5~8月
■連作障害:あり(1~2年あける)
■好適土壌pH:6.5~7.0
■発芽適温:20~25℃
■生育適温:20~25℃
■土作り時期:種まきの2週間以上前

おかひじきに適した栽培環境

木漏れ日の半日陰

おかひじきは、アカザ科おかひじき属で、日本では海岸の砂地に自生しています。

おかひじきは、通常は海岸の砂地に自生しているため耐塩性は強いが、酸性土には弱く、生育が衰えたり立ち枯れを起こすことがあります。
おかひじきは、土壌pH値が高いので、苦土石灰を施して酸度を調整します。

高温を好む野菜ですが、乾燥すると固くなるので、乾燥しないように水やりをしましょう。

おかひじきは、10℃以下の低温になると生育が衰え、冬は枯死してしまいます。
温度に気をつけながら、風通しと水はけの良い土壌で栽培します。

日当たり

おかひじき栽培を行う上で、日当たりは重要です。
おかひじきの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びましょう。
おかひじきを植えたプランターや鉢は、日当たりと風通しの良い場所で管理します。

周囲に木や建物がある場合、栽培場所が長時間日陰にならないか調べましょう。
日陰になる場合は、光合成が足りず、果菜類はうまく育たないことがあります。

また、日陰の状態にもよりますが、草丈の低い葉菜類や根菜類なら、栽培することが可能です。

土中のゴミ処理

畑の畝づくり

おかひじきの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。

庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。

こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。

また、ゴミが障害になって、おかひじきが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きましょう。

ネズミ・モグラ対策

庭や畑でおかひじきなどの作物を栽培すると、ネズミやモグラの被害にあう場合があります。
種や苗を植えた土が掘り返されて荒らされたり、野菜をかじられたりして、おかひじきの株が枯れる原因になることもありますので、ネズミやモグラがいる場合には対策をしましょう。

置くだけで敷地を守ってくれる「ネズミガード」や、土に埋めるだけで簡単に使用できる「モグラン」がおススメです。

ネズミガードは電池を入れてすぐに使用することができるネズミ撃退グッズです。
モグランは、電池を入れてモグラ被害のある場所に差すだけで使えます。

2.おかひじきの好適土壌pH調整

家庭菜園でおかひじきを植える際には、土のpHを調べて、栽培場所の土のpHをおかひじきに合わせます。

日本では酸性土壌が多いのですが、畑によっては、石灰資材の入れすぎで、アルカリ性に傾いている畑もあります。
また、pHは作物をつくるごとに変わるため、同じ畑であっても、野菜の作付け前と収穫後では、pHは異なります。

pHがおかひじきに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。

おかひじきの好適土壌pHは、6.5~7.0です。
おかひじきを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整しましょう。

3.おかひじきの土作り方法(畑栽培)

畑

おかひじきを上手に栽培するためには、土作りが重要です。
日当たりと風通しの良い場所を選んで、根が肥料やけを起こさないように、おかひじきの種まきの2週間以上前までに、土作りを行います。
おかひじきの春の種まきは4~5月なので、種まきの時期から逆算して土作りをはじめましょう。

4.苦土石灰を撒いて耕す

畑に石灰を撒く

多くの野菜は、強い酸性土壌では生育が悪くなりますので、石灰資材を施用して調整します。

石灰資材にはいくつか種類がありますが、家庭菜園で使いやすいのは「苦土石灰」です。
比較的ゆっくり効果が現れるため、障害が起きにくいうえに、確実な効果が得られるメリットがあります。
また、野菜の生長に必要な苦土の補給にもなるため、おすすめです。

おかひじきの種まき場所に、苦土石灰150~200g/㎡を全面に撒いて、すぐに深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土となじませます。
まいたまま放置すると、石灰がかたまり土となじまなくなり、十分な効果が得られないので注意します。

5.堆肥・化成肥料を撒いて耕す

畑の土作り

おかひじきの植え付け1週間前になったら、完熟堆肥2kg/㎡、化成肥料100g/㎡をまいて、深さ20~30cmを目安に十分に耕して、土と良くなじませます。

土は鍬で耕しても良いですが、鍬で耕すのが大変な場合は、小型の耕うん機などで耕すと便利です。
家庭菜園では、充電式のコンパクトな家庭用耕うん機が人気です。

6.畝を作る

畝を作る

土をよく混ぜたら、おかひじき栽培用の畝を作ります。
畝をつくる部分にロープ(さくり縄)を張って目印にすると、初心者でも容易にまっすぐな畝をつくれます。

おかひじきの畝立ては、畝幅60㎝、高さ10㎝程度の畝を作り、平らに均しておきます。

7.おかひじきの土作り方法(プランター栽培)

プランター野菜

おかひじきをプランターで栽培する場合は、プランターサイズは、標準タイプ(60㎝程度)のものを用意します。深さ20㎝程度の浅型のプランターでも大丈夫です。

土は市販の培養土を利用すると便利です。用土は標準のもので可能ですが、おかひじきは酸性を嫌うので苦土石灰で調整します。
鉢底石を敷き詰めて、土は8分目くらい入れてウオータースペースを作って栽培します。

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