■目次
１．カリフラワーの水やり
カリフラワーの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか？
リフラワーは、関東などの中間地では7月～8月に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、カリフラワーの水やり方法について順番に解説していきます。
２．カリフラワーの栽培と水やり（畑）
カリフラワーは、種から苗を育てることができますが、栽培初心者の場合は、8月中旬～9月中旬に市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
土づくり
カリフラワーは連作障害を起こすので、2～3年以上アブラナ科の野菜を栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100～150g/㎡を全面にまいてよく耕します。
植え付けの1週間前になったら、畝を立てる場所の中央にクワを使って深さ20～30㎝、幅15㎝ほどの溝を掘ります。溝の中に、完熟堆肥2～3㎏/㎡、化成肥料100g /㎡を均等に施し、掘り上げた土を埋め戻してから、幅60㎝、高さ10～15㎝の畝を作ります。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに株元が少し高くなるように植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。
植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
カリフラワーは過湿に弱いので、植え付け直後はたっぷりと水を与えますが、それ以降は土が乾いたら水やりをします。
種まき
カリフラワーは、種から育てることができます。
家庭菜園では、ポットに種をまいて育苗してから植え付ける方法（ポットまき）がおすすめです。
ポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット（直径9㎝）に種まき用土を入れる。
②指先で1㎝ほどの窪みを3～4箇所作り、1粒ずつ種をまく。
③土を1㎝ほど被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。
⑤本葉2～3枚の頃に1本に間引き、4～5枚の頃に植え付ける。
種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
カリフラワーの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、カリフラワーがうまく育たない原因になります。
カリフラワーの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
カリフラワーの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう！
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもカリフラワーに水やりが可能なので、とても便利です。
３．カリフラワーの栽培と水やり（プランター）
カリフラワーは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。なお、種から苗を育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。
用土
プランターは大型サイズで2株、10号鉢（直径30㎝）で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
カリフラワーは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに株元が少し高くなるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。土の中に新鮮な酸素と水を供給し、余分な二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。
プランター栽培は土の容量が限られるため、土が乾燥しやすいので水切れにならないように注意します。
４．カリフラワーの高温多湿期の水やり
畑栽培では、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので基本的に水やりの必要はありません。
カリフラワーは過湿に弱いので、植え付け直後はたっぷりと水を与えますが、それ以降は土が乾いたら水やりをします。
乾燥防止のために、株元に敷きワラを施す方法も効果があります。
植え付け後の9月以降は、秋の長雨や台風が発生しやすいので、水が溜まらないように排水をよくします。
プランター栽培では、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
頻繁に水をあげすぎると根が過湿状態になり、根腐れを起こすので水のやりすぎに気を付けます。
カリフラワーに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
５．カリフラワーの生育障害と水やり
カリフラワーは、植え付け時に水をたっぷりとあげます。植え付け後に雨が少なく、乾燥が続くような場合は水やりをします。
カリフラワーは過湿に弱い野菜ですが、雨が何日も降らないときは水やりが必要です。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら朝の早い時間帯にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。植え付け時にたっぷりと水やりをしたら、土の表面が乾くまで水やりは不要です。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなります。
水の与え過ぎのほか、窒素肥料が多すぎると葉が過繁茂になり、病気や害虫の発生原因になるので注意します。
６．カリフラワーの病気と予防
カリフラワーに多い病気には、軟腐病や根こぶ病などが挙げられます。多湿によるものが主な原因で、水のあげすぎや水はけに注意します。
軟腐病（なんぷびょう）
軟腐病は、カリフラワーの外葉の地際部分が水で浸みたような状態になり、やがて灰褐色になり腐敗します。軟腐病が発病すると腐った部分から強い悪臭を生じます。高温多湿の環境下で発生しやすくなります。
水はけをよくして、窒素肥料の与え過ぎに注意します。発病すると治療ができないので、発病したカリフラワーの株は撤去処分します。
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