キューピットメロンの育て方・栽培方法

畑のメロン

1.キューピットメロンの特徴と栽培時期


キューピットメロンの育て方手順に沿って、畑やプランターでキューピットメロンを栽培してみましょう!
キューピットメロンは、糖度20度の究極の甘さを誇るメロンで、栽培も簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

キューピットメロンの栽培データ
■キューピットメロンの栽培難易度: ★★☆☆☆
■分類:ウリ科キュウリ属
■キューピットメロンの旬:6月~7月
■栽培時期:春植え
植え付け:4月~5月、収穫時期:開花後40~43日
■連作障害:あり(3~4年あける)
■好適土壌pH:6.0~6.5

キューピットメロンの苗が買えるお店

キューピットメロンの苗を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
こちらから購入するとポイント還元があります。

キューピットメロンの特徴

キューピットメロンの果実はやや小さく800~900g程の球形です。
外皮は淡い灰緑色で、収穫時には黄色の発色が見られ、果肉色は美しい濃いサーモンピンクで厚く香りが良いです。
現在市販されているメロンの中で、コンスタントに糖度18~20度を出せるメロンです。
開花後40~43日で収穫できる早生種です。着果しやすい品種のため成らせすぎには注意しましょう。
収穫後、一週間程度追熟させると食べ頃です。

栄養素

メロンには、カリウム・アミノ酸が多く含まれています。
体内から排出されるときには、水分と一緒にナトリウムや老廃物を外に出す働きがあるので二日酔い、急性腎臓炎などに良いとされています。

メロン切り方

キューピットメロンの栽培時期

キューピットメロンの苗の植え付け時期は、最低気温14℃、最低地温16~18℃以上になったころで、トンネル栽培では 4月中旬ごろからになります。

キューピットメロンの栽培ポイント

キューピットメロンの栽培ポイントは3つあります。
①水はけをよくし、乾燥気味の環境で育てるようにします。
②苗は、気温や地温が十分上がってから植え付けるようにします。
③着果しやすい品種のため成らせすぎには注意するようにします。

メロンの好適土壌pH

メロンの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
雨が多い日本では土が酸性になりがちですので、植え付け場所に苦土石灰をまいてよく耕しておきます。苦土石灰は、1㎡当たり100~150gが適しています。

メロンの連作障害

メロンは、連作障害が起こる果菜です。一度メロンやウリ科野菜を作った場所では、3~4年の期間を空けるようにします。

2.キューピットメロンの栽培基本(畑・プランター)

肥料

定植

キューピットメロンは、苗を購入して植え付けます。

キューピットメロンの定植時期目安は、最低気温14℃、最低地温16~18℃以上になったころです。
トンネル栽培を行う場合は、4月中旬ごろからが定植時期です。
活着をスムーズに行い、よい雌花を咲かせるためにも、定植2週間前にはトンネルを張って、定植後に十分地温を上げておくのがポイントです。

メロンの根は、浅根性で酸素要求量が大きく、排水と通気のよい土壌を好む特徴があります。
生育の各段階で土壌水分は必要量が異なり、トンネル、マルチなどを利用して天候による土壌水分の変動を少なくするような栽培管理を行うようにしましょう。

3.キューピットメロンの栽培手入れ

水やり

おいしくて良質な果実を収穫するためには、仕立て、わき芽かき、人工授粉、摘果などの日常管理が大切です。

仕立て方

子づる2本仕立ての4果どりが一般的です。親づるは本葉4~5枚で摘芯し、生育よい揃った子づるを2本伸ばし、着果節位までの側枝は早めに除去しておきます。
子づるの先端は、交配の2~3日前に25節前後で摘芯し、その時に着果節位以降の側枝も、先端の3本を遊びづるとして残して、それ以外は除去しておきます。

わき芽かき

定植30日以降から着果させます。着果するまでのわき芽は取り除いておきますが、着果後は放任し、わき芽は残しておきます。

人工授粉

雌花に確実に着果させるために、人工授粉を行います。キューピットメロンの雌花は側枝の第1節に、雄花は主枝に着生します。
開花している雄花を摘み取り、開花している雌花の柱頭に雄花の花粉をこすりつけます。
花粉の寿命が短いので、晴れた日の午前9時頃までに人工授粉の作業を終わらせるようにします。

摘果

キューピットメロンの摘果は、不要な果実を摘み取り、良質の実を残す作業です。
果実を多く着果させると養分が分散されてしまい、良質な果実ができなくなります。

キューピットメロンの果実の肥大は、受粉後10~15日が最も盛んとなりますが、その前の受粉後7~10日の果実がピンポン球大から鶏卵大に発育したころに摘果作業を行います。
果実を多くつけすぎると、株が消耗して枯れることもありますので、気をつけましょう。

水やり

キューピットメロンは、乾燥気味の環境を好むので、水のやりすぎに注意します。
畑栽培の場合は、苗の植え付け直後はたっぷりと水やりをします。その後は自然の雨で足りますが、つるや葉が萎れてきたら水をあげます。
プランター・鉢栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

4.キューピットメロンの収穫時期

キューピットメロンは、収穫適期や食べごろが見た目で判断できます。
キューピットメロンは、開花後40~43日程度で収穫ができます。

収穫適期になると、灰緑色の外皮に、黄色の発色が現れるのでこのときが収穫の目安です。
穫り頃は、黄色に色が変化したあたりで、食べごろは黄色の色が8割から9割なったころです。
収穫する際は、果実を軽く握り、つるをハサミで切り取ります。

収穫後は、一週間程度追熟させてから食べると、甘くて美味しいです。

5.キューピットメロンに発生しやすい病気

野菜作りでは、病害虫の予防対策を行うのは当然ですが、無農薬で完全に防除するのは困難です。
薬剤は、使用目的、使用時期、使用回数などをきちんと守って使用することがとても重要になります。
薬剤使用が気になる場合は、お酢100%のポンプスプレータイプ『殺虫殺菌剤 アースガーデン やさお酢 1000mL』なども参考にするとよいでしょう。

べと病

キューピットメロンの葉の表面に褐色の病斑が現れ、しだいに大きくなって広がり、やがて枯れてしまう病気です。
水はけをよくし、日当たりや風通しを良くします。窒素肥料の過多にも気をつけます。病斑の出たキューピットメロンの葉は、早めに摘み取って畑の外に撤去処分します。
薬剤には、「ダコニール1000」などがあります。

モザイク病(ウイルス病)

モザイク病は、キューピットメロンの葉に黄単色の斑紋が現れ、モザイク状に広がっていくことからこの名がついています。ウイルスが原因で、アブラムシが葉や茎を吸汁してウイルスを媒介します。モザイク病は薬剤で治療ができないので、防虫ネットなどでアブラムシの飛来を予防します。病気にかかったキューピットメロンの葉や株は早めに撤去して、感染の拡大を防ぐ必要があります。

6.キューピットメロンに発生しやすい害虫

害虫では、アブラムシなどに注意します。
苗の購入時に虫の有無をチェックし、植え付け後に防虫ネットをかけて成虫の飛来や産卵を予防します。

アブラムシ

アブラムシは、体長2㎜ほどの小さな虫で、キューピットメロンの茎や葉に集団で寄生して植物の栄養を吸汁します。日当たりや風通しをよくして予防します。

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