1.パセリの追肥
パセリは、種から育てると育苗に手間がかかるので、園芸店やホームセンターなどで苗を購入して植え付けると栽培が簡単です。
パセリの栽培時期
パセリの栽培時期は、関東などの中間地ではおおよそ以下のとおりです。
春まき栽培:種まき3月~5月、植え付け5月~6月、収穫6月~11月
夏まき栽培:種まき8月~9月、植え付け9月~10月、収穫3月~5月(翌年)
パセリの追肥時期
パセリは、収穫期間が長いので、定期的に追肥を施すようにします。
パセリは、5月~11月頃まで追肥を施します。
2.パセリに適した肥料

パセリの栽培では、元肥と追肥が必要です。
元肥用の肥料
パセリは、土づくりの段階で堆肥や緩効性化成肥料を施します。
家庭菜園では、「化成肥料8-8-8」のタイプがおすすめで、肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)がそれぞれ100g中に8gずつ含まれていて、どんな野菜にも使うことができるので便利です。また、臭いも少なく、粒状で取り扱いやすいという利点があります。
化成肥料は、ホームセンターや園芸店のほか、インターネットでも購入できます。
追肥用の肥料
パセリの追肥には、即効性の固形肥料か液体肥料を使います。
主な肥料として、「マイガーデンベジフル」「今日から野菜 野菜の肥料」「マイガーデン液体肥料」「ベジフル液肥」などがあります。
液体肥料を使用する際は、既定の希釈率や方法を守って使用するようにします。
パセリにおすすめの肥料
3.パセリの追肥と土寄せ

パセリを順調に育てるためには、追肥と土寄せが重要です。追肥と同時に株元に土寄せを行い、株の生長を促します。
畑栽培の追肥方法
畑栽培は、植え付けから約1か月後に化成肥料30g/㎡を株の周りにまき、土の表面をほぐしながら土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
以後は月に1回、同量を株の周りにまき、土の表面をほぐしながら土と肥料を軽く混ぜて株元に土寄せをします。
畑栽培では、株元付近に肥料をばらまくだけでは雨や水やりで流れてしまうので、土と軽く混ぜ合わせて株元に土を寄せます。
プランター栽培の追肥方法
プランター栽培は、植え付けから約2週間後に1株当たり化成肥料10g程度をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜ合わせます。
以後は2~3週間に1回、同量をプランターの縁にまき、軽く土と混ぜ合わせます。
4.パセリの生育不良
パセリは、収穫期間が長いので、葉色の様子を見ながら追肥をします。
セリ科の野菜(ニンジン、ミツバなど)を栽培した場所では、連作しないように注意します。
連作障害
パセリは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
毎年、同じ場所に同じ科の野菜を栽培することを「連作」と言いますが、連作すると生育障害や病害虫が発生します。
プランター栽培では、常に新しい土を使うことをおすすめします。
肥料やけ
パセリの追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施すようにします。株元付近は根が多く張っているので、肥料濃度が高くなると肥料やけを起こして株が枯れてしまうことがあります。また、肥料を与え過ぎないように注意します。
窒素肥料
パセリは、窒素肥料を多く使うと病害虫の被害に遭いやすいので、窒素肥料の与え過ぎに注意します。
5.パセリの追肥まとめ
パセリの追肥のポイントをまとめると以下になります。
・パセリは、収穫期間が長いので定期的に追肥を施す。
・元肥には効果が長い緩効性肥料、追肥には速効性の肥料を使う。
・肥料の与え過ぎは、肥料やけ、生育不良などを引き起こす。
・追肥は、株元近くを避けて離れた場所に施す。
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