パセリの水やり頻度や時間帯は?

パセリの水やり頻度や時間帯は?

1.パセリの水やり

パセリの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
パセリは、春と秋に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、パセリの水やり方法について順番に解説していきます。

2.パセリの栽培と水やり(畑)

土づくり
パセリは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作っておきます。

植え付け
苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が地面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。

植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。

種から育てる場合
種から育てる場合は、ポリポットに種をまいて育苗します。
3号ポット(9㎝径)に培養土を入れ、指先で浅い窪みを3箇所作り、2~3粒ずつ種をまきます。周りに土をごく薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させてたっぷりと水やりをします。

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。

植え付け後の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、パセリがうまく育たない原因になります。

パセリの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
パセリの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもパセリに水やりが可能なので、とても便利です。

3.パセリの栽培と水やり(プランター)

水やり

パセリは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。種から育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。
プランターは65㎝標準タイプで3株、7号鉢(直径21㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

パセリは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、株元にたっぷりと水やりをします。

プランター栽培は、土の容量が限られるので乾燥に注意し、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.パセリの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

パセリは、高温にやや弱く、多湿が続くと病気が発生しやすくなります。
梅雨や秋の時期は雨が多いので、多湿状態にならないように注意します。

畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。雨が少ないときは乾燥に注意して水やりをします。
乾燥防止のために、株元に敷きわらを施す方法も効果があります。

プランター栽培は、土の表面が乾いたらプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。水を多く与え過ぎると土が過湿状態になり根腐れを起こすので注意します。

パセリに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.パセリの生育障害と水やり

畑栽培は、苗の活着後は自然の降雨で足りますが、雨が少なくて乾燥が続くようなときは水やりをします。
パセリは、乾燥すると葉が硬くなり葉が黄色く変色するので、雨が何日も降らないときは水やりが必要です。
植え付け後に株元に敷きわらを施すと乾燥防止や除草対策になり、雨による泥はねを防ぐこともできます。

プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなってしまいます。
パセリは水分を好むため、春~秋は1日1回、朝の早い時間帯にたっぷりとあげます。夏場の水やりは、日中を避けて気温の低い時間帯にたっぷりとあげます。

6.パセリの病気と予防

パセリは、軟腐病などに注意します。

軟腐病(なんぷびょう)
軟腐病は細菌による病気で、パセリ根などの傷口から細菌が侵入し、地際部分が軟化、腐敗して悪臭を放ちます。
高温多湿の時期に多発し、窒素肥料が多い場合も軟弱に育って発生します。
連作を避け、高畝にして排水性をよくします。発病したパセリの株は、早めに抜き取り撤去処分します。

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