1.シソの水やり
シソの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
シソは、関東などの中間地では4月~7月に種まきや苗を植え付けて栽培します。
栽培期間中に毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、シソの水やり方法について順番に解説していきます。
2.シソの栽培と水やり(畑)
シソは、種から育てることができますが、家庭菜園では市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。
関東などの中間地では、5月中旬~7月中旬に苗を植え付けます。
土づくり
シソは連作障害を起こすため、同じ場所で栽培する場合は1~2年の期間を空けるか、他の場所を選んで栽培します。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間前までに苦土石灰100g/㎡を全面にまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施してよく耕し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作ります。
植え付け
ポット苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が土の表面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、たっぷりと水をあげます。
種から育てる場合
種まきは、十分気温が上がってから行います。気温が低い時期や植え付ける株数が少ない場合は、ポットに種をまくのが安全です。
ポットまきの場合は、3号ポット(直径9㎝)に培養土を入れ、指先で深さ1㎝ほどの窪みを3箇所作り、1粒ずつ種をまきます。
周りの土をごく薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させて水をたっぷり与えます。
シソの種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は用土の表面が乾いたら水やりをします。
植え付け後の水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、土が水で流されてしまい、シソがうまく育たない原因になります。
シソの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
シソの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。
自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもシソに水やりが可能なので、とても便利です。
3.シソの栽培と水やり(プランター)
シソは、市販の苗を購入して植え付けると育苗の手間が省けます。種から育てる場合は、畑栽培と同じようにポットまきにします。
プランターは標準サイズで2株、8号鉢(直径24㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。
シソは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。
植え付け
苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて土と根鉢を密着させ、株元にたっぷりと水やりをします。
プランター栽培は、土の容量が限られるので乾燥に注意し、土の表面が乾いたら容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。
4.シソの高温多湿期の水やり
シソは、やや多湿を好む野菜ですが、雨が続いて湿度が高いときは、水やりは控えます。
梅雨の時期は毎日水やりを行う必要はありませんが、シソの生育にはある程度の水やりが必要です。
水を頻繁にあげすぎると根が過湿状態になり、根腐れを起こすので水のやりすぎに気を付けます。
梅雨明け後は、気温が急上昇して土が乾燥しやすいので、土を乾燥させないように水やりをします。株元に敷きわらなどを施し、真夏の地温上昇と乾燥を抑えるようにします。
シソに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。
5.シソの生理障害と水やり
シソの生育に最適な温度は、日中で20℃~25℃くらいです。低温時に植え付けてしまうと寒さで弱るため、気温が20℃以上になる5月中旬頃から植え付けます。
シソは病気にも強く、生命力が旺盛ですが、水やりをしっかり行うことが大切です。種をまいてから発芽するまでの間や、苗を植え付けて根が定着するまでの間は毎日しっかりと水やりをします。シソは、乾燥すると葉が硬くなるので、土が乾燥しないように注意します。
畑栽培は、基本的に自然の降雨で足りますが、雨が少なく乾燥が続くようなときは水やりをします。梅雨が過ぎた頃に、株元に敷きわらなどを施すと、夏場の乾燥を防ぐことができます。
プランター栽培は、土の表面が乾いたら朝の早い時間帯にたっぷりと水やりをします。真夏は朝夕の2回水やりをし、プランターや鉢は、半日陰に移動します。
6.シソの病気と予防
シソの病気を予防するためには、乾燥や多湿に注意します。湿度が高い時期は水はけを良くし、夏場の高温・乾燥期はたっぷりと水を与えます。
青枯病(あおがれびょう)
青枯病は、土壌中の細菌による病気で、多くの野菜で発生します。
病原菌は高温下で活発化するため、日中は葉が萎れて気温が低くなる夜間に回復します。これを2~3日繰り返し、やがて株が青いまま枯れてしまいます。
梅雨明けから夏にかけて発生し、連作障害で株が弱っている時も発病します。青枯病に有効な農薬はないため、連作を避け、水はけを良くし、窒素肥料の過多に注意します。発病した場合は株ごと抜き取って処分します。
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