トマトのアブラムシ対策!害虫駆除に効く農薬

害虫駆除

トマトに付くアブラムシ類は主に5~7月に発生し、小さな虫が葉裏などに数十匹から数百匹で群生します。アブラムシは吸汁を行い、作物の成長を妨げるだけでなく、ウイルス病を媒介する可能性もあります。
特にモモアカアブラムシが問題となり、虫の排泄物や脱皮殻が汚れの原因になります。
対策としては、育苗時や播種後に寒冷紗などの防虫ネットを使用することが効果的です。

トマトに付くアブラムシ類は、農薬で対策できます。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

トマトのアブラムシに使用できる農薬には、「オルトランDX粒剤」「ベニカXファインスプレー」「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。

オルトランDX粒剤

オルトランDX粒剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、1g/株を植穴処理土壌混和して使用します。使用回数は、定植時に1回であれば可能です。

オルトランDX粒剤は、花と野菜の害虫防除に使用される殺虫剤です。葉につく害虫や土の中の害虫を同時に防除します。特長として、浸透移行性の殺虫成分を2種類配合しており、土にばらまくだけで植物に吸収され、植物全体を害虫から守る予防的効果が約1ヵ月(アブラムシの場合)続きます。

ベニカXファインスプレー

ベニカXファインスプレーをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカXファインスプレーは、花や緑の植物に広範囲に使用できる殺虫殺菌剤です。害虫に対しては速効性と持続性があり、アブラムシに対しては約1ヵ月の効果が続きます。
また、病原菌の侵入を防いで植物の病気も予防する効果があります。

家庭園芸用GFオルトラン粒剤

家庭園芸用GFオルトラン粒剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、3~6g/㎡(1株当り1~2g)を植溝散布又は植穴処理して使用します。使用回数は、定植時に1回であれば可能です。

家庭園芸用GFオルトラン粒剤は、吸汁性害虫(アブラムシなど)および食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシなど)に効果のある浸透移行性殺虫剤です。
散粒容器入りで、ばらまくだけで手軽に使用できます。効果が持続し、広範囲の園芸害虫の防除に適しています。

ベニカベジフルスプレー

ベニカベジフルスプレーをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカベジフルスプレーは、幅広い種類の害虫に対して速効性と持続性があり、アブラムシに対しては約1カ月の効果が持続します。
また、成分が葉裏まで浸透するため、葉の中や葉裏に生息する害虫も退治することができます。

ベニカXガード粒剤

ベニカXガード粒剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、5g/株を株元散布して使用します。使用回数は、定植後但し、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカXガード粒剤は、種をまく時や植える時に土に混ぜ込んだり、植付け後に株元にばらまくだけで効果をあらわす殺虫殺菌粒剤です。殺虫成分は根から吸収され、薬効が葉の隅々まで行きわたり、害虫の被害から植物全体を守ります。

家庭園芸用スミチオン乳剤

家庭園芸用スミチオン乳剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

家庭園芸用スミチオン乳剤は、草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。

ベニカグリーンVスプレー

ベニカグリーンVスプレーをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカグリーンVスプレーは、野菜、草花・観葉植物、花木など幅広い植物の病害虫を防除します。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ダントツ水溶剤は浸透移行性に優れ、各種害虫に高い防除効果を発揮します。

アーリーセーフ

アーリーセーフをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、300倍に希釈して使用します。散布液量は150~500㍑/10aです。使用回数に制限はなく、収穫前日までに必要に応じて散布してください。

アーリーセーフは、野菜やハーブのハダニ、アブラムシ、コナジラミ、うどんこ病の防除に効果的な商品です。
また、臭いも少なく、収穫前日まで使用することができるため、家庭菜園での利用に便利です。

カダンプラスDX

カダンプラスDXをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

カダンプラスDXは、アブラムシを含む多くの害虫や病気に対して効果的な農薬です。1本で害虫と病気の両方に対策でき、予防効果は1ヶ月間続きます。
また、業界初の発生前からの害虫予防効果を持っており、虫が付く前に予防することができます。

ベニカ水溶剤

ベニカ水溶剤をトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカ水溶剤は、有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続するすぐれた浸透移行性殺虫剤です。アブラムシの場合、およそ1か月間にわたって持続します。
有効成分は葉の表から裏に移行するため、葉裏にいる害虫も効果的に退治します。

GFモストップジンRスプレー

GFモストップジンRスプレーをトマトのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

GFモストップジンRスプレーは、野菜・草花・観葉植物のアブラムシやハダニを退治するための殺虫殺菌剤です。
害虫と病気の両方を同時に防ぐことができます。また、害虫に対しては接触と持続効果があります。

農薬保管庫(鍵付き)

トマトの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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