ナスの皮が固い原因・対策方法は?

茄子の皮が硬い原因・対策方法は

1.ナスの皮が固い原因

茄子の固い皮

育てたナスの皮が硬かったり、ナスを食べた際に皮が口の中に残って美味しくない、なんてことはありませんか?
ナスの皮が硬くなってしまう原因は、『肥料不足』『水不足』『受粉』『収穫遅れ』などが大きく関係しています。
ナスの皮が硬くなってしまう原因について、順番に見ていきましょう。

2.肥料不足でナスの皮が硬くなる

茄子畑

ナスの皮が硬くなってしまう原因の1つに、肥料不足があげられます。
ナスを上手に育てるためには、十分な肥料が絶え間なく供給されることが必要です。

ナスを育てる場合は、耕土の深い肥沃な畑が適しています。定植後も肥料を切らさないようにすると、長期間多量に収穫することができます。

ナス栽培では、最初に投入する元肥と、後からの追肥がとても大切です。
地植えの場合、植え付けの2週間前に苦土石灰1㎡あたり100~150g、堆肥1㎡あたり3〜4kgを撒いてよく耕します。
元肥は、化成肥料1㎡あたり100~200gを施します。元肥には、肥料効果が持続するコーティング肥料「ネクスコート野菜・くだもの用」などが適しています。

追肥は、即効性のある液肥を加えながら、固形肥料(配合化成8-8-8)などを、株元に大さじ1杯ずつ与えます。
配合化成8-8-8は、野菜・草花・花木等の作物に使用できる万能型肥料です。元肥・追肥としても使いやすく、肥料効果が直に現れるのが特徴です。

3.水不足でナスの皮が硬くなる

茄子の固い皮

ナスの皮が硬くなってしまう原因の1つに、水不足があげられます。
ナスは乾燥が苦手な野菜で、水切れを起こすと皮が硬くなってしまいます。
水不足になると果実の太りが悪くなり、ツヤもなくなって皮がマッドな感じになります。
初期症状として葉の萎れがありますので、葉のチェックをしてください。
プランター栽培では特に土が乾きやすいので、注意が必要です。地植えの場合も、着果が始まったら水やりをするとよく育ちます。梅雨明け以降は、株元にわらなどを敷いて、土の乾燥と地温上昇を防ぎましょう。

4.受粉が原因でナスが硬くなる

茄子の花

ナスは、基本的にきちんと受粉しないと果実が太りません。1番花を確実に着果させることは、その後のナスの生長にとても重要です。
うまく受粉できずに硬くなった果実を『石ナス』といいます。
石ナスは、皮だけではなく、ナスの実自体も石のように硬くなり、美味しくないのが特徴です。

ナスが生長する6月上中旬は、まだ昆虫の飛来が少なく、夜の温度も低くなるため、着果が安定しません。
植物ホルモン剤のトマトトーンを使う場合は、水で50倍に薄めてから、生長点や茎葉にかけないように注意して噴霧器で吹きかけます。ベランダなどで虫の飛来が少ないところでも受粉効果が上がります。ホルモン処理は、晴天で風の少ない午前中に行うようにしましょう。
家庭菜園では、花を軽く揺らすなどの簡単な人工授粉もおすすめです。

5.収穫遅れでナスの皮が硬くなる

収穫遅れで硬くなる

7月中は良い果実のナスが収穫できていたにもかかわらず、8月以降は果皮にツヤがなくなり、おいしくないナスになってしまったなどの経験はありませんか?
8月になって高温と乾燥が続くと、収穫後のなり疲れもあり、ナスの着果が小さめになったり、形が悪い果実が多くなります。収穫適期を逃すと、果実の中にタネもできてしまうので、早めの収穫を心掛けましょう。
草勢が衰えてきたら早採りするか、7月下旬頃に株を大きく切り戻して秋ナスを狙うのもおすすめです。

6.ナスの皮が固い場合の調理法

皮が固い茄子の調理方法

ナスの皮が固い場合の調理法としては、固い皮を剥いてしまい、食べることをおすすめします。
ナスの皮は焼くことで簡単に剥け、食べやすくなります。
焼きナスのおひたしにして食べてみましょう。
固い皮が取り除かれているので、美味しく食べられます。

ナスの皮が固い場合の調理法
①竹串でナスに穴を15個ほど開けます。
②ナスにフォークを刺してナスを回しながら、皮が黒くなるまで焼きます。
③ボウルに水を張って焼きナスを入れて冷やしてから皮を剥きます。
④めんつゆをかけて完成。

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