ウメ(梅)のアブラムシ対策!害虫駆除に効く農薬

害虫駆除

家庭菜園で一般的なアブラムシ類は4~11月に発生し、小さな虫が葉や茎などに数十匹から数百匹で群生します。アブラムシは新しい芽や茎、花から吸汁を行い、作物の成長を妨げるだけでなく、ウイルス病を媒介する可能性もあります。

ウメに付くアブラムシ類は、農薬で対策できます。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

ウメのアブラムシに使用できる農薬には、「ベニカベジフルスプレー」、「家庭園芸用スミチオン乳剤」、「ダントツ水溶剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、使用回数などを確認のうえ選ぶようにします。

ベニカベジフルスプレー

ベニカベジフルスプレーをウメのアブラムシ対策に使用する場合は、原液で使用します。使用回数は、収穫3日前までに3回以内であれば可能です。

ベニカベジフルスプレーは、幅広い種類の害虫に対して速効性と持続性があり、アブラムシに対しては約1カ月の効果が持続します。
また、成分が葉裏まで浸透するため、葉の中や葉裏に生息する害虫も退治することができます。

家庭園芸用スミチオン乳剤

家庭園芸用スミチオン乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、1000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700mL/㎡です。使用回数は、収穫14日前までに2回以内であれば可能です。

家庭園芸用スミチオン乳剤は、草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ダントツ水溶剤は浸透移行性に優れ、各種害虫に高い防除効果を発揮します。

ベニカ水溶剤

ベニカ水溶剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700mL/㎡です。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

ベニカ水溶剤は、有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続するすぐれた浸透移行性殺虫剤です。アブラムシの場合、およそ1か月間にわたって持続します。
有効成分は葉の表から裏に移行するため、葉裏にいる害虫も効果的に退治します。

モスピラン顆粒水溶剤

モスピラン顆粒水溶剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~6000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに3回以内であれば可能です。

モスピラン顆粒水溶剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、優れた浸透移行性により、巻葉性のアブラムシに有効です。
また、ミツバチやマルチハナバチなどの有用昆虫への影響が少ない点も特徴です。

日産マラソン乳剤

日産マラソン乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫7日前までに5回以内であれば可能です。

日産マラソン乳剤は、速効性を有する有機リン系の殺虫剤で、広い適用作物に使えます。使用にあたっては、薬剤を使用量にあわせて調製し、使用後は使い切るようにします。

家庭園芸用マラソン乳剤

家庭園芸用マラソン乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700mL/㎡です。使用回数は、収穫7日前までに5回以内であれば可能です。

家庭園芸用マラソン乳剤は、植物への薬害が少なく、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な園芸用殺虫剤です。

ベニカベジフル乳剤

ベニカベジフル乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、450倍に希釈して使用します。散布液量は200~700m㍑/㎡です。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

ベニカベジフル乳剤は、野菜、果樹、草花、庭木などの害虫を退治するのに効果的で、速効性と持続性があります。

日農スミチオン乳剤

日農スミチオン乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、1000~2000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫14日前までに2回以内であれば可能です。

日農スミチオン乳剤は、殺虫スペクトルが広く稲・果樹・果菜・豆類・樹木等の広範囲の害虫に効果を示します。

アディオン乳剤

アディオン乳剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、3000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫前日までに2回以内であれば可能です。

アディオン乳剤は、広範囲の害虫に効果的で、従来の殺虫剤に対して感受性が低下したアブラムシ類にも高い効果があります。

アクタラ顆粒水溶剤

アクタラ顆粒水溶剤をウメのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は200~700㍑/10aです。使用回数は、収穫7日前までに2回以内であれば可能です。

アクタラ顆粒水溶剤は、優れた浸透移行性により、作物の隅々まで行き渡る予防効果で、隠れた害虫も逃さない殺虫剤です。
アブラムシには安定した効果と長い残効性があり、コナジラミ、ショウジョウバエ、カメムシ類など幅広い害虫を防除することができます。

農薬保管庫(鍵付き)

ウメの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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