キャベツのアブラムシ対策!害虫駆除に効く農薬

害虫駆除

キャベツに付くアブラムシ類は主に4~6月、8~10月に発生し、小さな虫が葉裏などに数十匹から数百匹で群生します。アブラムシは吸汁を行い、作物の成長を妨げるだけでなく、ウイルス病を媒介する可能性もあります。

キャベツにはダイコンアブラムシやモモアカアブラムシが付くことがあります。
アブラムシの飛来を防ぐには、0.8㎜以下の目の細かい防虫ネットで覆うか、キラキラテープを張って飛来を防御する方法も効果があります。

キャベツに付くアブラムシ類は、農薬で対策できます。
園芸店・ホームセンター・インターネットなどで買える農薬をご紹介します。

キャベツのアブラムシに使用できる農薬には、「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」「家庭園芸用GFオルトラン水和剤」「ベニカXガード粒剤」などがあります。

商品を購入される場合には、商品名、使用時期、使用方法、使用量、散布間隔などを確認のうえ選ぶようにします。

家庭園芸用GFオルトラン粒剤

家庭園芸用GFオルトラン粒剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合、定植時には3~6g/㎡(1株当り1~2g)の植穴処理を、育苗期には6g/㎡の散布を行います。使用回数は各1回です。

家庭園芸用GFオルトラン粒剤は、吸汁性害虫(アブラムシなど)および食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシなど)に効果のある浸透移行性殺虫剤です。
散粒容器入りで、ばらまくだけで手軽に使用できます。効果が持続し、広範囲の園芸害虫の防除に適しています。

家庭園芸用GFオルトラン水和剤

家庭園芸用GFオルトラン水和剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、1000~2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用頻度は、収穫30日前までに1回であれば可能です。

家庭園芸用GFオルトラン水和剤は、広範囲の害虫に効果が持続する優れた浸透移行性殺虫剤です。
植物体内に吸収されるため、葉や茎から隅々まで行きわたり、目につく害虫の退治はもちろんのこと、薬剤散布後に発生したり飛来した害虫にも優れた効果を現します。
アブラムシ、カイガラムシ、アオムシ、ハマキムシなど、様々な害虫に対して優れた防除効果を発揮します。

ベニカXガード粒剤

ベニカXガード粒剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、5g/株を植穴処理土壌混和します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。

ベニカXガード粒剤は、種をまく時や植える時に土に混ぜ込んだり、植付け後に株元にばらまくだけで効果をあらわす殺虫殺菌粒剤です。殺虫成分は根から吸収され、薬効が葉の隅々まで行きわたり、害虫の被害から植物全体を守ります。

ダントツ水溶剤

ダントツ水溶剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫3日前までに2回以内であれば可能です。

ダントツ水溶剤は浸透移行性に優れ、各種害虫に高い防除効果を発揮します。

ロハピ

ロハピをキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、発生初期に原液で使用します。

ロハピは、食品原料の99.9%で作られた殺虫殺菌剤で、人と環境にやさしい製品です。
食品原料を使用しているにも関わらず、効果が強く、効果が早いため、安心な成分で、病害虫対策をしっかりとしたい方におすすめです。

ベニカ水溶剤

ベニカ水溶剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用頻度は、収穫3日前までに2回以内であれば可能です。

ベニカ水溶剤は、有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続するすぐれた浸透移行性殺虫剤です。アブラムシの場合、およそ1か月間にわたって持続します。
有効成分は葉の表から裏に移行するため、葉裏にいる害虫も効果的に退治します。

トレボン乳剤

トレボン乳剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、1000~2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫3日前までに3回以内であれば可能です。

トレボン乳剤は、カメムシ目、コウチュウ目など、チョウ目幼虫、コナジラミ、アブラムシなどの様々な害虫に効果があります。

モスピラン顆粒水溶剤

モスピラン顆粒水溶剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~4000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫7日前までに5回以内であれば可能です。

モスピラン顆粒水溶剤は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、優れた浸透移行性により、巻葉性のアブラムシに有効です。
また、ミツバチやマルチハナバチなどの有用昆虫への影響が少ない点も特徴です。

日産マラソン乳剤

日産マラソン乳剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、2000~3000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300㍑/10aです。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

日産マラソン乳剤は、速効性を有する有機リン系の殺虫剤で、広い適用作物に使えます。使用にあたっては、薬剤を使用量にあわせて調製し、使用後は使い切るようにします。

家庭園芸用マラソン乳剤

家庭園芸用マラソン乳剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、2000倍に希釈して使用します。散布液量は100~300mL/㎡です。使用頻度は、収穫前日までに5回以内であれば可能です。

家庭園芸用マラソン乳剤は、植物への薬害が少なく、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な園芸用殺虫剤です。

オルトラン粒剤

オルトラン粒剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、3~6kg/10a(1~2g/株)を植穴処理して使用します。使用頻度は、定植時に1回であれば可能です。
オルトラン粒剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、6g/㎡を散布します。使用頻度は、育苗期に1回であれば可能です。

オルトラン粒剤は、吸汁性害虫(アブラムシ等)及び食害性害虫(ヨトウムシ、アオムシ等)に効果のある浸透移行性殺虫剤です。
ばらまくだけで広範囲の害虫に効果が持続します。

ベニカベジフル乳剤

ベニカベジフル乳剤をキャベツのアブラムシ対策に使用する場合は、300倍に希釈して使用します。散布液量は100~300m㍑/㎡です。使用頻度は、収穫3日前までに5回以内であれば可能です。

ベニカベジフル乳剤は、野菜、果樹、草花、庭木などの害虫を退治するのに効果的で、速効性と持続性があります。

農薬保管庫(鍵付き)

キャベツの農薬は、農薬保管庫を使うことで安心して保管することができます。
農薬を安全かつ適切に保管するためには、キズやサビに強く、鍵のかかる農薬保管庫を利用することが望ましいです。
家庭菜園であれば、小型や中型サイズの農薬保管庫が人気です。

※薬剤使用の留意点
本記事の商品情報などは、2023年5月時点のものです。
薬剤の適用内容については変更されることがありますので、最新の薬剤情報は各メーカーの公式情報をご確認ください。

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