セロリの水やり頻度や時間帯は?

セロリの水やり頻度や時間帯は?

1.セロリの水やり

セロリの水やり頻度、水やりの時間帯、水やり時の注意点などについて疑問を持たれていませんか?
セロリは、初夏の時期に種まきや苗を植え付けて栽培します。
種まきや植え付け後に、毎日水をあげればよいかどうか悩んでいる方も多いと思いますので、セロリの水やり方法について順番に解説していきます。

2.セロリの栽培と水やり(畑)

セロリは、種から育てることもできますが、7月~8月に苗を植え付けると育苗の手間が省けるので簡単に栽培することができます。

土づくり
セロリは連作障害を起こすので、セリ科の野菜を2~3年間栽培していない場所を選びます。
日当たりと水はけの良い場所を選び、植え付けの2週間以上前に苦土石灰100~150g/㎡をまいてよく耕します。
1週間前に完熟堆肥2㎏/㎡、化成肥料100g/㎡を施し、幅60㎝、高さ10~15㎝の畝を作っておきます。

植え付け
セロリの苗を植え付ける際は、ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに根鉢の肩が地面と同じ高さになるように植え付けます。
植え付け後は、株元にたっぷりと水やりを行います。

植え付け時の水やりは、植え穴にハス口を外したジョーロで水を注ぎ、水が引いたら苗を植え付ける方法もおすすめです。
苗が根付くまで1週間ほどかかるので、この間に水切れにならないように注意します。

種まきから栽培する場合
セロリは、種から育てることができますが、育苗に2か月以上かかります。
栽培する株数が少なくてもよい場合は、ポリポットに種をまいて、しっかりと苗を育ててから植え付ける方法がおすすめです。

セロリのポットまきの手順は、以下のとおりです。
①3号ポット(直径9㎝)に種まき専用培養土を入れる。
②土をならして、指先で浅いくぼみを3箇所作り、各くぼみに3~4粒ずつ種をまく。
③まわりの土をごく薄く被せて手で軽く押さえ、土と種を密着させる。
④種まき後に、ジョウロでたっぷりと水やりをする。

種は、水、温度、酸素などの条件がそろうと吸水を始め、蓄えた養分と酸素を使って発芽します。
セロリの種をまいた後はたっぷりと水やりをし、発芽するまでの間は乾燥しないように管理します。

水やりは、株元に静かに与える方法が基本となります。シャワータイプのジョーロでやさしく水をかけましょう。
シャワータイプでないものは水の勢いが強いため、種や土が水で流されてしまい、セロリがうまく育たない原因になります。

セロリの水やりにも使えるジョーロが買えるお店
セロリの水やりにジョーロを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
お洒落でかわいいジョーロや、水がたくさん入るジョーロなどが豊富にあります。
使う頻度が高いジョーロは、いいものを選びたいですね。

自動水やり機も人気です。散水開始時間、曜日、散水時間の設定ができます。
旅行で家を空けたときにもセロリに水やりが可能なので、とても便利です。

3.セロリの栽培と水やり(プランター)

水やり

プランター栽培の場合も、苗から始めると栽培が簡単です。
プランターは標準タイプ・深型で2株、10号鉢(直径30㎝)で1株が栽培目安となります。
プランターや鉢は、目詰まりを起こすと排水性や通気性が悪くなります。用土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水と空気の通りをよくします。

セロリは連作を嫌うので、用土は新しいものを使うことをおすすめします。ホームセンターなどで野菜用培養土を購入すると、土づくりの手間が省けます。
市販の培養土は、排水性、保水性、通気性、保肥性に優れていますのでおすすめです。

植え付け
セロリの苗の植え付けは、畑栽培と同じように行います。
ポリポットよりも少し大きめの植え穴を作り、根鉢を崩さずに植え付けます。
植え付け後は、株元に土を寄せて手で軽く押さえて苗を安定させ、株元にたっぷりと水やりを行います。

プランター栽培は、土の容量が限られるので乾燥に注意し、土の表面が乾く前に容器の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
十分に水やりすることによって、新鮮な水と酸素を土の中に供給することができ、二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。

4.セロリの高温多湿期の水やり

高温多湿期の水やり

セロリは、高温や湿害に弱く、多湿が続くと病気が発生しやすくなります。
梅雨や秋の時期は雨が多いので、多湿状態にならないように注意します。

畑栽培は、苗が根付いた後は自然の降雨で足りるので、基本的に水やりの必要はありません。雨が少ないときは乾燥させないように注意し、水やりをします。
乾燥防止のために、株元に敷きワラを施す方法も効果があります。

植え付け後は、秋の長雨や台風が発生しやすいので、水が溜まらないように排水をよくします。

プランター栽培は、土の表面が乾く前にプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をあげます。水を多く与え過ぎると土が過湿状態になり根腐れを起こすので注意します。

セロリに水をあげすぎているのか、足りないのかわからないときには「水やりチェッカー」を使うのが便利です。
土に挿すだけで簡単に土の中の水分量がわかります。
土壌中の有機栄養素の電解値によって計測する仕組みのため、バッテリーや電池も必要ありません。

5.セロリの生育障害と水やり

畑栽培は、苗の活着後は自然の降雨で足りますが、雨が少なくて乾燥が続くようなときは水やりをします。
セロリは過湿に弱い野菜ですが、雨が何日も降らないときは水やりが必要です。

セロリは乾燥にも弱いので、株元に敷きわらを施すと乾燥防止になり、雨による泥はねを防ぐこともできます。

プランター栽培で多い失敗は、水のやりすぎと肥料の与え過ぎですが、特に水のやりすぎに注意します。多湿状態になると根が酸素不足になり、水分や養分が十分に吸収されなくなってしまいます。
水やりの基本は、1日1回、朝の早い時間帯にたっぷりとあげます。
夏場の水やりは、日中を避けて気温の低い時間帯にたっぷりとあげます。

6.セロリの病気と予防

萎黄病(いおうびょう)
萎黄病は土壌中の細菌による病気で、セロリの葉が萎れて次々と黄色くなり、やがて株が枯れてしまう病気です。多湿環境で発生しやすいので排水を良くして、連作をしないようにします。発病したセロリの株は、早めに抜き取り撤去処分します。

軟腐病(なんぷびょう)
軟腐病は細菌による病気で、セロリの根などの傷口から細菌が侵入し、地際部分が軟化、腐敗して悪臭を放ちます。
高温多湿の時期に多発し、窒素肥料が多い場合も軟弱に育って発生します。
連作を避け、高畝にして排水性をよくします。
発病したセロリの株は、早めに抜き取り撤去処分します。

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